バイク道楽日誌 No.20

98年11月22日(日)  「宮が瀬ダムツーリング」

(お手軽ツーリング)
 クラブの11月の定例ツーリングは軽井沢だったが、当日、九州に旅行する用事があったため欠席。今月はまだどこにも行っていなかったため、急に思い立って、一人で近場にツーリングすることにした。
 どこにしようか迷ったが、最近完成し、貯水が開始されたという宮が瀬ダムに行くこととする。ダムの少し手前、中津川渓谷には子ども達が小さかった頃車でときどきバーベキューなどに行ったことがある。
 近場のため、朝9時頃ゆっくり出発。国道129号線から412線へ。さらに514号線に入ると、段々と緑も増えて、道路も立派になり、走りやすい。いよいよ右手にダムが見え始めると、少し興奮する。
 津久井湖方面という標識に沿って、やまびこ大橋を抜けてしばらく行くと、土産物屋が並び、大きな駐車場がある水の郷という一角に出る。ビジターセンターなどもあり、ここが宮が瀬ダムの中心地のようだ。
 駐車場は駐車待ちの状態だが、バイクは奥の方に自由に停められる。ライダーも多い。但し若い人ばかりで、おじさんは私だけだ。

(ダム見学)
 紅葉でも撮ろうと思って本格的な1眼レフカメラを持ってきたので、まずはカメラをセットし、首からぶら下げて歩き始めるとすぐに、「ダム見学のシャトルバスにお乗りの方は早めに許可証をもらってください」という放送が耳に入る。
 あとでバイクでダムの上まで行こうと思っていたのだが、一般車はダムの近くには行けず、このシャトルバスに乗らないと見学はできないらしい。
 窓口でもらった「許可証」のあて先は、建設省の宮が瀬ダム管理事務所長となっていた。バスに乗るときに540円の乗車券を買う必要がある。バスは1時間に一本、2台ずつ出るが、2台とも満員であった。
 管理事務所は立派な建物で、女性のガイドから最初にレクチャールーム、その後は外で、ダムに関する詳しい説明を聞く。聞きながらもっぱら写真を撮りまくる。貯水開始後いったん満水にしたが、現在は6割程度に調整しているとのこと。

 全行程50分足らずで、バスはまた元の場所に戻ってきた。
(ビジターセンター)
 土産物屋が並ぶ裏手は公園になっていて、遠くダムを望むことができる。ここにはダムに沈んだ宮が瀬地区に住んでいた旧村民281戸1136名全員の氏名を彫った碑があり、また、長洲一二前神奈川県知事揮毫による「望郷の碑」がある。。
「愛しき宮が瀬の里
静かに湖底に眠る
ともに未来を望みて
湖岸に立つ」
と書いてある。
 ビジターセンターでは、レクチャールームで元教師という方による宮が瀬ダムのあれこれについての講義があり、聴講したが、とても面白かった。
 土産物屋を冷やかしながら歩いた後、インフォメーションセンターの前で地元の農協が開いている露店で銀杏と柿を買ってから出発。
(中津川渓谷)
 宮が瀬ダムだけでなく、時間があったらその先にも足を延ばそうと思っていたが、少し冷えてきたので、戻りながらどこか適当なところに寄ることにする。
 とは言っても特にあてはないので、中津川沿いに、マス釣りなどさせるところを横目にさらに奥の道に入って行き、適当なところで河原に降りる。
 RV車が2台来て、若いグループと家族連れがそれぞれバーベキューをやっている。そこから2、30メートル離れたところにバイクを停め、まず女房が作ってくれたおにぎりを缶の麦茶で流し込んでから、カメラをセットして河原沿いの古い民家などを撮影する。 

 河原に降りてくるときは何ともなかったのに、河原から土手へ登るときは大変であった。石ころにタイヤを取られて思わず倒れそうになるが、警視庁講習会での悪路走行の方法(ローアクセル強めに)
を思い出しながら何とか脱出する。

【走行距離】   108Km