バイク道楽日誌 No.21

98年12月13日(日)  「焼津ツーリング」
(最少催行ツーリング)
 冬季になって寒いからか、師走で忙しいからか、いつもは20人近い参加者が、今日は10人しかいない。私がクラブに入会して以来一番少ない人数でのツーリングだ。
 今日のツーリングの目的の一つは、焼津の魚センターで正月用の買い出しということであり、また、中型2輪の免許を取得し、今日が初ツーリングという女性も参加していて、何となくアットホームなツーリングとなる。
 朝6時半、まだ薄暗い江ノ島公園で本隊を待ち、西湘バイパス、箱根新道経由で三島方面に降りるが、その間とにかく寒い。それもそのはず、道の駅富士で小休止したとき、他の方に「わざとそこ開けてるのですか」と言われて初めて気が付いたのだが、革ジャンパーのベンチレーションのためのチャックをすべて開けたまま走っていた。
 春秋は結構暑いので、開けっ放しで着ていて、うっかりそのままにしていたのだが、どうも周到な準備に欠ける。

(鐵舟寺)
 清水市で鐵舟寺に立ち寄る。ここは、もと久能寺と称していた寺で、1300年前に創建された名刹であるが、明治初期頃は廃寺となっていたのを、山岡鉄舟が再建したという。鉄舟のほか、清水ゆかりの清水次郎長なども関係していたようだ。300円也を払って「宝物殿」というのに入ると、狭いスペースに、清水次郎長、山岡鉄舟などの立像が置いてある。牛若丸が吹いたという笛の「ケース」も展示してある。
清水次郎長像
 小1時間ほどこの寺で過ごした後、国道150号線(いちごライン)を通り、焼津を目指す。
(焼津さかなセンター)
 焼津市内に入り、地元の人に場所を聞いて、正午前、やっと「さかなセンター」に到着。大きなセンターだが、観光バスも来ていて、駐車場は満杯になっていたが、バイクは奥の裏口付近のスペースに停めさしてくれる。
 さっそく食堂で昼食。人でごった返している。さすがにメニューは魚づくし。まぐろのかぶと焼きなどもある。
 昼食後、いよいよ魚売場へ。巨大な体育館のようなスペースに、卸店舗が重なり合うようにあって、熱気に包まれている。
 先ほどの食堂の価格が結構高めのような気がしたので、「ここは本当に安いんですかね」と仲間に聞くと、「これだけ人が集まっているのだから、安いんでしょう」との見解。なるほど、それならハマって買おうと、本マグロの册や、カニ、海老、筋子など、正月に使いそうなものを両手いっぱいに買う。
 ドライアイスも入れてもらい、用意してきたネットで後部シートにくくりつける。クーラーボックスを持参していた、用意のいい人もいる。
(芦ノ湖)
 2時半頃帰途へ。まだ陽が高いので、冷凍が解けないか気にしつつ乗っていたが、幸いその気配はない。国道1号線はあちこちにバイパスがあるが、かなりの距離が高架状になっているところもあり、快調に飛ばせる。
 ところが、その内大渋滞が始まり、時間ばかりがかるようになる。やむなくすり抜けを開始するが、ハーレーなどすり抜けの苦手なアメリカンバイクのメンバーと距離が開くようになり、箱根ターンパイクの入口で後続を待つこととなった。そこから暮れゆく芦ノ湖の遠望を楽しんでいるうち、やがて真っ暗となる。

 帰宅後、土産の魚類を見て、「品も良いし、値段も安い」と女房が喜んでいる。これでしばらくはツーリングに快く送り出してもらえそうだ。
【走行距離】 320Km