バイク道楽日誌No.16

98年9月13日(日)    「ブドウ狩りツーリング」

(下道ツーリング)

 今日は山梨でブドウ狩りを楽しむのがメインというツーリング。前回、雁坂トンネルツーリングの時と目的地が若干ダブルが、前回と異なるのは、高速を使わずすべて下道を通るということと、富士山麓の忍野八海にも回るということだ。

 第3集合場所の相模湖畔駐車場近くまで行くと、車の数が異常に多く、しかも一般車は駐車場に入れないという。神奈川県民なのに少しも知らなかったが、現在「かながわ・ゆめ国体」が開かれいて、ここらも会場となっていたのだ。

 渋滞を抜け出し、上野原丹波山線で小菅村を経由し、国道411号線に入る。途中、柳沢峠での休憩をはさみ、勝沼方面に向かう。この辺りの道路は、地元の車以外は四輪もあまり走っておらず、快適である。バイクツーリングの良さは、このように、車なら入ってこないようなローカルな道に気軽に入って行けるところだろう。

柳沢峠

 途中の山間部で、我々のグループを千葉ナンバーのバイクの集団がどんどん追い越して行っていたが、そのうちの1台が転倒している。我々のメンバーが急停車して助け起こし、傷ついたバイクの応急措置をしてあげる。

(ワイナリー見学、昼食)

 勝沼に入り、前回立ち寄ったので町営の「ブドウの丘」はパスし、マンズワインのワイナリーに入る。ここでゆっくり休憩して昼食とのことだったので、売店を兼ねたワインの試飲室でみんなでいろんなワインを試飲していたら、幹事から、「ここのバーベキューは予約で満員だった。ここから5、6分のサッポロビールのワイナリーのバーベキューが予約できたので、今からそちらに移動する」とのこと。酔いを心配しながら、再びバイクにまたがって、そちらに移動する。

 サッポロのワイナリーでは、既に準備が整っており、さっそく肉や野菜を焼き始める。生ビールを飲みたいところだが、先ほどのワインでアルコールの摂取許容量近くなっているので、我慢する。食事の後は、他の団体と一緒にワイン工場(日曜なので製造ラインは動いていない)の見学。ここでもワインの試飲がある。

 見学後、工場前の芝生で雑談などしながら休憩していると、そこはかとなくキンモクセイの香りがする。よく見ると、近くにキンモクセイの木があり、花が咲いている。もう確かに秋なのだ。

バーベキュー

(ブドウ狩り)

 ワイナリーの後は、やや走ったところにあるブドウ農園で、ブドウ狩り。甲斐路や巨峰など4種類のブドウをまず試食させてもらった後、道路際の店からさらに奥の方にあるブドウ園にワゴン車で運ばれる。背をかがめながら、ブドウ棚から垂れ下がったブドウの品定めをして、良さそうな房をハサミで切り取るのだが、粒が大きく、よく熟れていて、しかもきれいな房を見つけるのはなかなか難しい。

 せっかく甲州に来たのだからと、甲斐路をいくつか狩り取ってレジに持って行くと、「お客さん、少し青いのを取ってきましたね」と言われる。バイクのサイドバッグに篭ごと入れて、「もし転けたら、ワインになるか」と思いつつ持ち帰る。

ブドウ園

(忍野八海)

 富士五湖周辺の渋滞を抜けて、忍野八海に着く。富士山の雄大さに比べると、この観光スポットは少しちまちました感じであまり好きではないが、富士の伏流水が豊かに湧き出しているのは確かに珍しいのだろう。過去に来たときと同じように、結構観光客が来ていて、車は駐車に苦労している。その点、バイクは駐車には全く苦労しない。

忍野八海の水車

 忍野八海から全員下道で帰途につく予定であったが、時間が大分遅くなっていたこともあり、希望者は御殿場経由、東名高速で帰ることになる。私も東名高速組になったが、御殿場までの国道138号線も、東名高速も、ずっと渋滞で、すり抜けをしながら来ても、我が家まで3時間近くもかかってしまった。

【走行距離】    314Km