バイク道楽日誌No.15

98年8月16日(日)   「雁坂トンネルツーリング」

(お盆ツーリング)

 今日のクラブのツーリングは、子どもとタンデムで参加した人がいたり、女性の参加者が3人と多かったり、6月に東北に転勤した松本さんが参加したりと、夏休み中らしい雰囲気となった。

 相模湖インターから中央高速道に入り、勝沼インターで降りて、まずは勝沼町営のぶどうの丘を訪れる。この高台からのどこまでも広がるブドウ畑などの景観はすばらしい。

 続いて塩山勝沼線を恵林時へと走る。いかにも甲州路という道で、思わずヘルメットの中で武田節を歌っている。恵林寺は、武田信玄の菩提寺で、広く、立派なところ。

 次いで、国道140号線を北上して、広瀬ダムに寄る。今年は雨がよく降り、関東の各ダムとも満水時の90%以上になっているとのことだが、巨岩が積み上がったこのダムの水量は意外と少ない感じだ。

(冷涼・雁坂トンネル)

 いよいよ本日のメイン目的地、雁坂トンネル。今年の4月23に開通したばかりの、一般国道では日本最長のトンネルだ。標高を上げてトンネルに近づいていくと、道路脇の表示板に「現在の気温21度」とある。料金所で2輪車の料金560円を払い、全車勢揃いした後、トンネルに入って行く。

 トンネル内は片側1車線で、高速道路上の広いトンネルを見慣れていると、やはり狭く感じる。入ってしばらく走っていると、空気が随分ひんやりとしていることに気が付く。ジャケットを着ていてもやや寒いくらいだ。これではTシャツ姿で走っているメンバーは、寒くて仕方ないだろう。

 また、排気設備が完備しているのか、排気ガスがよどんだり、臭いがすることもなく、快適だ。総延長6625メートルの長いトンネルを気持ちよく走り抜けて出口へ。

(熱風・秩父市内)

 冷涼な雁坂トンネルを過ぎ、標高をどんどん落としてくると、一転して気温がぐんぐん上がってくる。昼食休憩で秩父路名物の東沢うどんを食べるが、普通の熱いのを頼んだため、汗だくで食する羽目に。冷たいせいろうどんで頼んだ人がいたが、そちらの方が正解であった。

うどん屋 うどん屋の車庫(全バイクが入った)

 秩父市内に入ってくると、ますます暑くなる一方。この日、横浜が気温35.5度までなったというから、内陸部の秩父市はさらに気温が高かったかもしれない。

 私のジャケットは春夏用のプロテクション機能付き。ベンチレーションを全開しているので、走っているときは何とかしのげるが、信号などで停まると、もともと通気性のない素材の上、路面の熱気とエンジンからの熱風とのダブル攻撃で、全身から汗が吹き出す。ジャケットを脱げばよいのだが、そんなときに限って転倒し、「ああやっぱり着ておけばよかった」ということにならないかと余計なことを考える。

 暑さを我慢しながらプロテクション付きジャケットで走るのと、ジャケットを脱いで身軽に気持ちよく走るのと、どちらが安全のためによいのかは、判断が難しいところだ。

 秩父から299号線を入間市に入り、16号線経由で帰途に着く。最後、相模原市内でファミリーレストランに入り、冷房のがんがん効いた中で氷金時を食べて、やっと人心地がついた。

【走行距離】  298Km