バイク道楽日誌No.14

98年7月12日(日)   「日光ツーリング」

(日光へ・途中から雨に)

 早朝5時半、第2集合場所の高速湾岸線大黒P.A到着。あいにく空はどんよりとしている。

 本隊はやや遅れて到着。天候のせいもあるのか、参加者はいつもよりやや少なく、20人程度。すぐに出発する。道はそこそこに空いており、老朽化した首都高速横羽線よりも断然快適な湾岸線を、東京に向けてひたすら爆走。葛西、小菅経由、川口ジャンクションから東北自動車道に入る。

 蓮田S.Aで休憩。そこから次の休憩場所の大谷P.Aに向かう途中でついに雨が降り出すがそれほどひどくはない。雨がヘルメットのシールドを斜めに流れ、革製の手袋の指先部分が雨に濡れて色が変わって行く。大谷P.Aで皆一斉にレインウエアを着用する。私はレインウエア初着強用であったが、ブーツを履いたままレインウエアのズボンを汚さないよう足を通すのは結構大変だということが分かった。

 宇都宮インターで高速を降り、国道119号線で日光に向かうが、だんだんと雨足がひどくなる。いろは坂の入口まで来たところで、深い霧も出てくる始末。ちょうど入り口付近にあった東屋で雨宿りをしている間に役員で話し合って、ルートの変更が決まる。

 これから先には登らず、Uターンして、日足トンネル経由、足尾銅山方面に向かい、温泉にでも入ろうということとなった。ツーリングでの温泉経験は初めてなので、私としては大歓迎の案だ。

(水沼・駅の露天風呂)

 「トンネルを抜けると天気も変わりますから」と言っていた役員の佐藤さんの言葉どおり、長い日足トンネルを抜けると、雨も止んでいる。

 わたらせ渓谷鉄道は、旧JRから第3セクターに経営主体が変わり、さまざまに営業努力をしているとのことだが、その一環か、途中の水沼駅内に大規模なヘルスセンター様のものを建て、集客している。

 バイクを降りてどかどかとセンターに入り、さっそく温泉に入る。タオルを持ってきていなかったが、山田さんが2本持ってきていて、貸してくださる。大きな普通の浴室の外に屋根の付いた露天風呂があるので、皆でそちらに入る。皆といってもメンバーのうち若手はおらず、オヤジ連中ばかりだ。若手は、温泉ではなく、近くの山に「コーナーを攻めに」でも行ったようだ。

 温泉でさっぱりした後は、大勢の客でにぎわう大広間で昼食となる。時間はたっぷりあるので、ビールを飲むメンバーもいる。舞台近くの席であったため、次々と登壇して歌う人たちのカラオケの音がすごい。そのうちの一人、比較的うまく歌っていたオバサンに、笠原さんが金500円也を払って花束を贈呈しに行ったのには、皆で大笑いとなった。

(豪雨のレインボーブリッジ)

 帰途は、国道50号線で羽生インターまで行き、東北自動車道、首都高速湾岸線経由となる。具合が悪いことに、東京に近づくにつれてまた雲行きが怪しくなり、ついに雨が降りだしたため、湾岸線の料金所でまたレインウエアを羽織る。

 この早めのレインウエア着用が大正解で、料金所に続くトンネルを出たらものすごい豪雨となっていた。時間も7時を過ぎてすっかり暗くなっていたため、前車のテールランプだけを頼りに進むが、つばさ橋やレインボーブリッジを走行するときは横風にもあおられて、緊張感がいや増す。

 それでも、帰宅後は、悪条件の中の走行を無事に済ませた安堵と、ライディング技術に関し、また一つの壁を乗り越えたという自信に、満足感を覚え、疲れはあまり感じない。

【走行距離】    470Km