バイク道楽日誌No.2

97年12月26日(金)      「卒検合格、免許取得」

(卒業検定合格)

 自動車学校は今日が本年最後の教習日であるが、正月前に卒検に受からせたいという思いやり(指導員談)により、最後の卒業検定が行われる。土曜日に4段階見きわめをもらっていた私も、やっと時間がとれたので、最後のチャンスに賭けることにする。       

 受験者は全部で5人。結果、急制動で転倒した20才くらいの男性と、一本橋で落ちたやはり20才くらいの女性が不合格で、残り3人が合格。私は、スラロームの時間超過と、クランクでの右足つき、ウインカーの消し忘れで合計20点の減点があったものの、無事一発合格した。

 検定にあたった指導員からは、「たくさん乗った甲斐がありましたね」と、教習時間をたくさんオーバーしたことをからかわれる。

(教習総括)

 確かに、私は第1段階こそストレートに見きわめをもらったものの、第2段階から第4段階までは2時間ずつオーバーし、規定時間合計17時間のところ、全体で6時間も余分に教習を受けている。この教習所では、若い人たちはほとんど規定時間で終了させているので、私の場合は、年齢加算されたのかもしれない。

 仕事が忙しくて土曜日しか教習を受けられなかったうえ、時間オーバーが重なったため、1か月半くらいで卒業する予定であったが、結局3か月もかかってしまった。

 教習内容で難しいと思ったのは、やはり、3大課題走行の、一本橋、スラローム、急制動である。一本橋は、乗ったら直ぐ脱輪という状況であったが、ニフティのバイクフォーラムで皆さんにコツを教わってからは得意科目になった。しかし、スラロームは苦手で、最後まで規定の8秒以内を切ることができなかった。その他、意外に苦労したのが法規走行で、長年、車でのいい加減な走行に慣れてしまっていたために、一時停止や徐行などがきちんとできず、指導員に注意されっぱなしであった。

 教習費用合計約14万円也。

(転倒3回)

 今だから話せることとしては、教習中の転倒がある。1回も転倒しないで卒業する人もいるようだが、私は都合3回転倒した。

 1回目は第2段階で、クランク通過中。低速で直角に曲がりきれずバッタリ倒れたのだが、その後の処置がよくなかった。ゆっくりやればよかったものを、あわてて車体を引き起こそうとして、背中の筋肉を痛めてしまったのである。指導員にも、女房にも黙って、密かに湿布薬を張ってしのいでいたが、痛みのまだ取れない2週間後、今度はS字カーブで縁石に乗り上げて転倒した。自力で引き起こすのが原則だが、背中が痛いため全然力が入らず、なかなか引き起こせない。このときくらい情けない思いをしたことはなかった。

 そして極めつけは、第4段階、急制動の際の後輪ロックによる転倒である。前2回が「オッ、トッ、トー」という感じでゆっくり倒れたのに対し、急制動でのそれは、スピードが出ているだけに、一瞬のうちに倒れて放り出されたのである。負け惜しみで言うわけではないが、後輪ロックの恐さを公道上に出る前に体験しておいて本当によかったと思った。

 

(免許証交付)                                 

 卒検は受かったが、これでホッとしてばかりもおられない。なんとしても今日中に免許証の交付まで受けなくては、9連休もある正月休みにバイクに乗れない。

 卒業証明書交付後の校長の挨拶を聞くのももどかしく、自動車学校を背にして二俣川の試験場に駆けつけた。ところが、本年最後、御用納めの日の試験場は、かって見たことがないくらいに申請者でごった返している。人があふれ、列が混じり合っているため、自分がどこに並べばよいか分からない状態であったが、なんとか無事に新免許証を手にすることができた。