バイク道楽日誌 No.26

「袋田の滝ツーリング」  99年8月8日(日)
(慣らし中・・・いきなり高速走行)
 クラブのツーリングは、6月(身延・雨畑温泉)→仕事のため不参加、7月(袋田の滝)→雨天中止というわけで、3か月ぶりの参加となった。
 今日の目的地は、7月のプランの再挑戦で、茨城県にある「袋田の滝」である。横浜から首都高速湾岸線、常磐自動車道と、高速道路ばかりを使うので、新車で慣らし運転中のCB400のためには、回転数を上げ過ぎることにならないか心配になる。
 先月31日の納車から1週間、ソロで三浦半島ツーリングなどに行ったが、まだ260Kmしか走行していない。いっそ今日の参加は取りやめようかとも思ったが、ままよとばかりに、大黒埠頭P.A朝6時集合に向けて家を5時半には飛び出す。
 回転数MAX13000のところ、慣らし中は5、6千回転までしか上げないようにと、バイク屋の店員から言われていたが、6000回転だと時速90キロまでしか出ない。皆はそれ以上のスピードで走るので、どうしても遅れがちとなる。
(袋田の滝)
 常磐道下り線は夏休みで一部渋滞中であったが、すり抜けなどもしながら、皆スイスイと走る。那珂インターで降りて、国道118号線へ走り次ぐ。118号線は、国道なのに2車線分離をしていないような狭いところもある。農道かとも思うほどだが、そのように誤解する人も多いためか、「国道118線」という標識がやたら張り出してある。
 10時半には袋田の滝に着き、昼食の予約をした上で、とある食堂の駐車場にズラリとバイクを停めてさっそく滝見物。

 初めて見る滝であったが、日本三大瀑布の一つと言うだけあって、4段階に落ちてくる珍しい構造や、結構な高さ(120m)など、一見の価値はある。ただ、7月に日光の華厳の滝を見たとき(電車とバス利用)は水量が非常にあったが、この袋田の滝はいつもこうなのかどうか、上っ面のところだけを水が流れている状態であったのはやや残念であった。
 滝見物の後、早い昼食をとって、近くの温泉ホテルへ。金千円を払って、ホテルの大浴場に入る。とてもきれいな浴室であったが、同じホテル内の違う場所にある露天風呂に入った仲間は、脱衣場にエアコンが入っていなかったと、入浴後なのに大汗をかいている。

(竜神大吊橋)
 次に、国道461号線と県道33号線を通って「竜神大吊橋」に行く。竜神川に造られたダムの上にかかる橋で、橋を渡るには金310円かかるが、上からの眺めは素晴らしい。

 町主催の夏祭りもやっていて、にぎわいを作り出しているが、それほど混んではいない。とにかく暑いので、ところ天を食べたり缶茶を飲んだりに忙しい。
(西山荘)
 竜神大吊橋の後は、そのまま南下し、常陸太田市内にある「西山荘」に向かう。西山荘は、水戸光圀公が隠居後に生活をした場所。広い敷地内に点在するわらぶき屋根の母屋や書斎などが、きれいに手入れされた庭園と見事に調和している。

 500円なりを払って見学する屋敷跡は、静かで広い公園のような中にあるが、歩き回っていると暑いので、早めに切り上げ、公園入口にある土産物屋と食堂のある建物に入って、そこの大型エアコンの前に陣取って涼をとる。

(ガマンの帰路)

 西山荘の後は、せっかく来たのだからと、下道で水戸市内を抜けて土浦くらいまで行って常磐道に乗るグループと、すぐに那珂インターから常磐道に乗って帰るグループに分かれることになる。
 既に4時半くらいになっており、暗くなる前に帰りたかったので、私はすぐに常磐道に乗って帰る組に入ったが、スピードを出せないので、皆には先行してもらい、マイペースで走ることにする。
 上りの常磐道は空いていたため、結果的には2時間余で我が家に着いたが、炎天下のノンストップの走行でエンジンは焼き付いたように熱く、首都高速に入る手前のトンネル内では、車の排気ガスと、自分のバイクの下から上がってくる熱風で、頭がクラクラしてくる。
 「何を好き好んでこんな目にあっているのか」、自問しながら走っている自分がおかしくなる。
 慣らし中のため思いっきりアクセルを開けられなかったことと併せ、忍の一字の走行であった。
【総走行距離】    445Km