'99年4月18日(日) 「昇仙峡ツーリング」
(久しぶりに高速堪能)
クラブの月1回の定例ツーリングは、2月が横須賀からフェリーを使っての房総方面、3月が東伊豆だったが、風邪や仕事のため参加できなかったので、今日は久しぶりの本格ツーリングとなった。
国道16号線沿いのファミリーレストランの駐車場で本体の到着を待ち、朝6時半に合流。橋本から相模湖方面に抜けて、相模湖インターから中央自動車道に乗る。
藤野P.Aから双葉S.Aまでは自由走行であったが、車も少なく、みな快調に飛ばす。S.Aではスピード談義が盛り上がり、高速道での80キロ制限の撤廃が近いらしいという話も出る。横浜では先日、一般道を80キロオーバーで走っていたライダーが逮捕されたと新聞に出ていたが、そういう非常識なのは別として、バイクだけに対するスピード規制があるのはやはりおかしい。
(金桜神社から昇仙峡へ)
韮崎インターで降りて、韮崎昇仙峡線(27号線)を通って、まず金桜神社に参拝。名物の黄色い桜は見られなかった。
そして、9時過ぎには昇仙峡着。シーズンにはまだ早いのか、人出は少ない。みながバイクを停め終わると同時に写真屋兼土産物屋のおじさんが我々一行に付きまとい、巧みな弁舌で店内に案内し、水晶のネックレスなどの宣伝を始める。
値引きし、かつ、他の商品をおまけに付けるのだが、秋葉原の宣伝販売マンの口上のようで面白い。何人かのメンバーが、ネックレスや数珠を買う。
その後、バイクで下に降りて、川筋の細い道を一列に走る。巨岩を隠すように、まだ花びらの残った桜の木や、若芽が吹き出した木々が混じって、素晴らしい峡谷美を作り出している。
紅葉の昇仙峡も良いが、人が少なく、ゆったりとした気持ちになれた今回の昇仙峡もとても良かった。
(初の外人メンバーは”ほうとう”好き)
昇仙峡からは甲府昇仙峡線を使って甲府に入り、山梨県立美術館に11時頃着く。混まない内に昼食を済ませようということになり、美術館の駐車場にバイクを停めた後、道路を隔てたところにあるほうとう屋に直行する。
いろりを囲んで14人全員が座れる場所があり、めいめい好きなほうとうを頼む。今回からクラブに初の外人メンバーとしてポールが入ったが、彼もカボチャほうとうを食べる。ポールは横須賀基地所属の米海兵隊員で黒人。乗っているバイクは”カタナ”。北米仕様の600CCである。
とにかく陽気で、英語と日本語のチャンポンで、誰とでもしゃべりまくっている。
(氷雨のライディングにフリーズ状態)
食後は美術館を見ていくはずだったが、雨足が強まっていたため先を急ぐことになり、パスして早くも帰途につく。と言っても、中央高速を真っ直ぐではなく、予定通り甲府精進湖線で富士山の方に向かい、山中湖から道志みち経由で帰ることになる。
氷雨の精進湖道路では、近くは見えるが、山並みは霞んで見えない。青木ヶ原樹海を過ぎ、富岳風穴前の大きな温度表示板には現在の気温8度と出ているが、バイクで走っているから、体感気温はそれよりもさらに低い。身体はすっかりフリーズ状態となった。
ポールも含め、何人かの人は道志温泉に入っていくというので、一瞬引かれたが、湯に浸かった後また走らなければならないことや、帰りの山道が暗くなることを考えて、思いとどまる。
帰宅後すぐに熱い風呂に入ったが、しばらくは身体のこわばりが取れなかった。
【走行距離】 328km