お化け屋敷のメカや電気の話 第7集

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いねむりメイド

洋物のお化け屋敷で入り口から入った直後に良く置かれたアイテムです。
一応ウエルカムの物なので、受付嬢だったり、おばあちゃんとか初老の執事とかありました。
大体みんな寝ています。何もしないわけではなくて、そこそこお茶目なのです。

いねむりメイド

呼び鈴を押せば反応します。押さないゲストにはセンサーで対応します。
「いらっしゃいませ」と言うのが標準でした。今では「お帰りなさいませ」でしょうか。

エアシリンダで比較的簡単にできるので良く使われたのかも知れないです。


お化け屋敷の制御 リレー

主として電磁リレーの事を指しますが、最近ではソリッドステートリレー(半導体リレー)もあります。
制御の勉強を始めるときは電磁リレーから入ることをお勧めします。

リレー継電器

パナソニック(松下)HCリレー
https://www3.panasonic.biz/ac/j/control/relay/general/hc/index.jsp

オムロンMYリレー
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/948/

最も基本になるリレーの自己保持回路

自己保持回路 SETボタンを一瞬ONにするとリレーコイルに電流が流れます。
接点 r-a-1 が閉じてSETボタンをショートするのでリレーコイルに電流が流れ続けます。保持の状態。
同時に接点出力 r-a-2 もONになります。
これを解除するには、RESETボタン(NCノーマルクローズ)を押してリレーコイルの電流を切ります。
r-a-1 が開いて保持状態は解除されます。接点出力 r-a-2 がOFFになります。

自己保持回路

↑時限タイマー 自己保持回路の RESET をオンディレータイマーを使って行うと考えればよいです。

オンディレータイマー オムロンの記事
https://www.fa.omron.co.jp/guide/faq/detail/faq03017.html


リード型抵抗器のカラー・コード

リード型抵抗器のカラー・コード

もともとは抵抗器の値表示なのですが、フラットケーブルの色分けにも使われていて
知っていると現場で役に立つこと多いです。
多芯ケーブルでも共通色が多いのでナンバリングに使うなど多々あります。
音響や制御の電気屋さんに知っている人が多いと思います。

「初ラ」こと初歩のラジオ 初歩のラジオ誌に掲載された抵抗カラーコード表

:初歩のラジオ: 誠文堂新光社
ラジオを作ることから、ハム アマチュア無線 や、ハイファイオーディオ、コンピュータまで豊富な記事がありました。
少年誌と言う感じだったのですが、若いエンジニアの勉強にも一役買ったと思います。


チョーク

白墨です。お化け屋敷との関係は工事の時に使うとかもありますが、効果音作りで色々使えます。
これをポキっとおって骨が折れる、指の骨が折られると言う恐怖音を作ります。
映像への音付けであれば概ねそのまま使えます。適宜エフェクト処理をしても良いでしょう。
お化け屋敷の音効では若干音が細いのでプラスチックや木を折る音を重ねて使うなどします。
キーと言う音を出して擬音作りも良いかも知れません。

CHALK

これはコンパクトなポケットタイプと言う製品です。ホームセンターなどにある物。
メーカーにより成分が異なり音質が異なるので試してみてください。


音声機器 検査モニター用の機材 電池式

2chのミキサーと小さなアンプが載っている検査用の機材です。電源として 006P 内蔵。
出力はヘッドフォン、イヤフォン。3Pのプラグのジャックで電源スイッチを兼ねています。

電池内臓ミキサーアンプ

電気工作の感いっぱいですが、何を言いたいかというと電池駆動なんですね。
ダイソーあたりの 006P 2本で結構使えます。現場で音声機器のテストなどで使う時、
その為の電源コンセントが取れないことがあるので電池駆動、電池内臓の機材が便利です。
放送機器の中継用などにも電池を抱いたものがあります。

スパルタミキサー

SPARTA RA-4 006P電池を2本 さらに予備を2本積むことができた中継用ミキサー
ものすごく古い機材ですが今でも現役。音質はとても良い感じ。
初期のオペアンプのアナログな音。CANタイプの709です。


棚落とし 仕掛けの考察。

食器棚を落とす。傾けて脅かす。怖い雰囲気を盛り上げますが難しい面もいくつか。
落とす落下させるは実はリセットが難しいのです。この考察ではそれをどうするかな〜と。
長いエアピストンシリンダーで棚の端を押し出したほうが戻しもできるから良いんじゃない?
ですが、リセットが上手くいけば自由落下に近い感じができるかもしれません。

棚落とし 傾け威かし

リセット巻き上げは、釣り竿のリールの様ではなくて、コンベアの様にループになっています。
掛かり金具が巻き上げのときだけ効いて棚を持ち上げます。

棚位置が水平になってセンサーが検知するとストッパーが動いて棚を固定します。
巻き上げは逆転して掛かり金具は一番下まで降りてスタンバイとなります。

ストッパーを解除すれば棚は傾いて落ちます。図にはありませんが受け止め部分を造っておきます。

棚には大きな力が掛かるので全て金属製として考えます。
片方の回転軸はベアリングなどでスムースに動くように作ります。


導通チェッカー

電池に電子ブザーを半田付けして束線材で巻いて止めただけのチェッカーです。
電池の電圧3vを直接通しているのでデリケートな回路には向きませんが、
コネクタの結線などつながってるかな?用途には充分です
こんなので10年くらい持ったような気がする。

導通チェッカー
既製品を買ったほうが安いかもしれない〜 これは道具箱の中の半端品で作ったと思います。
テスター棒の先のヒゲは抵抗のリード線を半田付けしたもの。ちょっと引っ掛けるのに便利。


東急ハンズのパッケージに入ったロータリースイッチ ALPS電気

最近は電子部品はあまり見かけない気がします。パーツ箱の底にあった古いものです。
ハンズでは細かくデーターを書いたペーパーを入れてくれてました。

東急ハンズのパッケージ(スイッチ)

ロータリースイッチは、どの端子がどうなっているか判りにくい事があってちょっとめんどくさかった。
丁寧にアサインなど書いてくれていたのでありがたかったですね。

等級ハンズのパッケージ(説明図)
なんか手作りっぽくていいな。

ALPS アルプス電気 ロータリースイッチ
https://www.alps.com/prod/info/J/HTML/Switch/Rotary/SRRN/SRRN_list.html


ポテンショメーター 10回転型

ボリューム調整器みたいなのです。精密なもので多回転の可変抵抗器。
お化け屋敷関連の機器を作っていると意外と細かいアジャスト調整をしたい時があるので
こんな部品も覚えました。これは超ローコストモデルで秋葉でいつも手に入りました

22HP-10

Sakae 栄通信工業株式会社
http://sakae-tsushin.co.jp/item/m_turn.html


プラリペア プラスチックをくっつける造型補修材と言われるもの。
これはなかなか優れものでした。

プラリペア

お化け屋敷では部品のプラスチック部分や、FRP造型の補修に迫られることがあります。
ついつい粘着系の物で取り合えずということにしがちですが、
これを使うとかなり行き届いた事ができます。

PCケース修理プラリペア

プラリペア使い方の説明ページ
http://www.plarepair.net/kihon-01.htm


鉄格子

鉄格子がガタガタと揺れて金属音が鳴り響く、それだけでも雰囲気が作れます。
揺らす仕掛けは簡単なクランク機構を使う事で格子の端を軸にして反対側を
駆動すれば単純な構成でまとまります。凝りたければ鉄格子をフレーム枠に
組んでエアシリンダをパルス駆動して揺すってもいいでしょう。

鉄格子
このような鉄格子のある牢獄には化け物とかが閉じ込められているので
不用意に近づくと何が起こるかわかりません。
特番としてキャストによる演出を加えて、鉄格子が揺れるだけ→と見せかけて
妖怪が飛び出してくる反則技も有りです。


ループコイル (テレコイル) オーディオガイド音声案内機の送信コイル
手に取ったぬいぐるみがしゃべるなどの演出

音声の送出に使うループコイル。多芯ケーブルを使うと楽にできます。

多芯ケーブルでループコイルを作る
画像のように芯線をずらしながら結線します。
端子台を使っていますが、絶縁付圧着スリーブなどで結線すれば良いです。
判り易い様に 0.5 の線ですが 0.3 くらいのほうが抵抗値を稼ぐには便利な場合があります。

小型5w〜10wのアンプのスピーカー出力につないで使うので
ループの抵抗(インピーダンス)を4Ω〜16Ω程度になるように長さを調整します。
インピーダンスメーターが使えれば良いのですがテスターの抵抗レンジで測るときは
2Ω〜8Ω程度の抵抗値が出る長さで始めます。

実際の負荷抵抗と言うよりはアンプを短絡ショートして壊してしまわない様に
安全な抵抗分があるかどうかと言うことになります。
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ループコイルに関する研究記事の例です。とても詳しく工作方法なども記されます。
(時々ですが、繋がりにくいことがあります)

 聴こえを助けるシステム(集団補聴設備)
 補聴器に直接に音声信号を届ける仕組み
  1.ヒヤリング・ループ(磁気ループ)

東京工大 未来産業技術研究所 中村研究室
http://www.nakamura.pi.titech.ac.jp/research/hearing_loop/making_loop_wire
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ループコイルからの音声受信
ループコイルにのせた音声信号を拾うにはピックアップコイルが必要です。
マイク端子にコイルをつなげば良いのですが、なかなか部品としてズバリが
ある物ではないのでジャンクや代用品を探していろいろ試すことになります。

簡易に実験するには、小さなトランスの片側を使うとある程度様子がわかります。

トランジスタトランス
これはとっても大きめ。山水ST−48アウトプットトランス。
これよりずっと小さなものでインピーダンスが1K〜10K程度の物で実見してみると良い。
トランジスタ(用)トランスと言われるもの。山水マッチングトランスが有名でした。

山水マッチングトランス 入手は現在難しくなっていますが、秋月あたりで手に入るものもあるようです。
秋月電子通商
http://akizukidenshi.com/catalog/goods/search.aspx?maker=hasimoto&style=T&search.x=true

チョークコイル 100mH これも使えると思います。実験はしていません。
上記の 中村研究室 の記事に、1k〜2k の抵抗を直列にして との記事あります。

チョークコイル
ループコイルからの受信には巻き数の多いほうが感度的に有利と思います。
500mH位まで色々な値がある様なので試してみると良いでしょう。

巻き線が見えているタイプが正解。見えないのは磁気シールド付きで感度がなくなります。

通販 マルツオンライン
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/590534/


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