<四日目 その2>
道後温泉駅奥の留置線に移動した坊ちゃん列車。ここから始まった のは、怒涛の機回し作業。遠目から見たので詳しくは確認できません でしたが、どうやら機関車がジャッキアップされ、人力で右の線路に 転線し、方向転換となったようで。なるほど、横向きの機関車という、 非常に面白い写真も撮れるわけです。ちなみに迫力ある機回し作業 を見たいという方はここより松山市駅前電停の方がおススメです。あ そこは電停のど真ん中でこの作業をやるみたいなので。 |
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機関車は一旦手前まで進みますが、客車と再び連結するため一旦 バックします。この時客車も奥の方へと動いてますね。実はこれも 人力。この作業を行っている作業員の方々に、「ご苦労様」と言葉を かけたい気分になってきます。 |
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こうして機回し作業が完了。再び機関車と客車が連結された坊ちゃ ん列車はどこに向かったのかというと・・・。展示用線路へと入ってい きました。そういや修学旅行で松山に泊まった夜に道後温泉を散策し た時、ここで休んでいる坊ちゃん列車を見たな。 |
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道後温泉に来たら、真っ先に本館へと足を運ぶというのはもはやお 約束のような気がします(笑 本来ならここで入浴する予定で、しかも ちょっとリッチに「霊の湯」に行く予定でした。しかし昨日湯布院で温泉 に入ったので、「お風呂はもういいや〜」と思っちゃって。でも外観を 見るだけでは勿体ないと思ったのでしょうか、なぜか「霊の湯」にセット でついている又新殿の観覧だけすることにしました。尚、又新殿内部 は撮影禁止のため写真はありません。 (あと、道後温泉本館の中で撮影していると、「ここお風呂屋さんだか ら」と注意された。前はこんなこと言われなかったのになぁ) |
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又新殿の様子を見た後はアーケード街をぶらぶらしました。道後温 泉のアーケード街も修学旅行の時に通ったので、青春の記憶が鮮や かに蘇ってきますね〜。・・・なんか「思い出の地巡り」みたいな感じに なりつつありますが、前に言ったことがある遠方の地に再訪すると自 然にこうなっちゃうんです。 駅前に戻ると、ちょうどカラクリ時計が変身していました。この姿も 修学旅行の時に見ています。 |
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道後温泉駅のホームに戻ってきましたが、すぐに電車に乗るわけ ではありません。先程アーケード街で買った坊ちゃん団子を食しま す。実はこれも修学旅行で実現できなかったこと。また思い出話に なっちゃいますが、あの時は持って来たお金が底をつきかけていて、 どうやってやりくりしていこうかで頭がいっぱいでした。なので味を感 じる余裕なんかどこにも無かったな。 |
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道後温泉から再び路面電車に乗ります。写真を見るとすぐ分かる と思いますが、乗車したのは旧型の車両です。板張りの床がノスタル ジックでたまりません。 |
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修学旅行の松山観光の時と同じく大街道で下車。あの時はここか ら松山城に向かいましたが、修学旅行で実現できなかったことを中心 に行うのが今回の松山観光のミソ。なので松山城はスルーし、坂の 上の雲ミュージアムを横目に歩きます。坂の上の雲ミュージアムも 訪れる候補に入れてましたが、最終的には断念することに。。特徴的 な建物を撮影するのみにとどめました。 |
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坂を上ってたどり着いたのは萬翠荘。大正時代に建てられた洋館 です。早速全景を撮影しようとしますが、萬翠館前の庭が思ったより 狭いんだよな・・・。。。なので結構苦労しました。ちなみに萬翠館の1 階は無料で開放されているので、ちょっと中をのぞいてみました。そ の印象は、「ちょっと雰囲気がいい豪邸」という感じ。印象深かったも のは特にありませんでした。 |
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続いて愛媛県庁本庁舎の前を通りました。近代建築にはそれほど 興味を持っていない自分ですが、ちょうど路面電車が来たので、それ と絡めて撮影しました。これは新型の2100形ですね。かなり昔に建て られたと思われる近代建築の重厚さと、新型車両のスタイリッシュさ の共演はなかなか面白いです。 |
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そこから少し歩くと、市役所前という電停に到着しました。ここでは電 車待ちの時間を利用して路面電車の撮影をしました。撮影時間はわ ずか10分ほどだったので、「松山散策のついでに撮影」みたいな感 じ・・・?いやいやとんでもない。実際には松山城バックでロケーショ ンは最高だったし、路面電車はかなりの頻度で来たし。10分だけとは 思えない充実感がありました。 |
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JR松山駅前行きの路面電車に乗り込み、松山駅まで来た道を戻り ます。というわけで当然平面クロスも通ります。平面クロスかぁ・・・。 ここも撮影スポットだったな。寄ってみたいですが、今回は時間の壁 の前にあえなくスルー。。今度は鉄道線の電車が来る様子は無く、路 面電車はあっさり平面クロスを突破しました。ちなみに奥に見えるは 松山駅。こう見てみると、松山駅と平面クロスって意外と近いっすね。 |
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松山駅に戻ってきました。松山駅は近年レトロ調にリニューアルされ たらしいですが、リニューアル以前に平屋構造に三角屋根というとこ ろに味がありますね。最近は地方都市の中心駅でも高架化が進んで いるので、こういうスタイルの駅は少なくなりつつあります。 |
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鉄道ファンとなると、旅先の駅では見慣れない列車にカメラを向ける のは自然なことです。写真の「宇和海」も、松山まで行かないと見れ ないような列車ですからね。松山始発の「しおかぜ」「いしづち」と縦列 停車していたので、それと絡めて撮影しました。ところで「宇和海」は 宇和島方面から松山まで来て、ここが終点。一方「しおかぜ」「いしづ ち」は松山始発で、これから岡山や高松まで向かいます。こういう関 係なので、この2列車の縦列停車は合理的と言えそうです。 |
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実は計画を立てた当初は松山駅に戻るのはもう少し遅めの予定で した。それなのに何でわざわざ予定を変更して松山駅入りを早めた のかというと、この列車を撮るためです。一見すると普通のキハ185系 に見えますが・・・。 |
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中間車の側面にはラッピングがしてありますね。実はこれ、「アイ ランドエクスプレス四国U」というジョイフルトレインです。ふとDJ (鉄道ダイヤ情報)でこの列車の運転情報を見ると、自分が松山に 滞在する日とこの列車が松山に来る日が奇跡的に合致。しかもこの 列車の松山駅への入線時刻が自分の滞在時間中だったので、撮影 にこぎつけました。何せほとんど四国内の団体臨時列車でしか走らな いような列車。四国に住んでもない限り撮ろうと思っても撮れるもので はないため、とにかくテンションが上がります! |
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満足いくまで撮影したところで一旦改札を出て昼食を食べます。松 山といえば鯛めし!なのでそういうお店に行きたいところでしたが、実 は次に乗る列車まで時間が・・・(汗 なので鯛めしがあるお店を選ぶ 余裕は無く、松山駅前の定食屋で済ませることにしました。 |
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第29ランナー | 観音寺行き | ||
予讃線 普通列車 |
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松山 | → | 伊予西条 | |
11:55 | 14:02 | ||
乗車する予定の列車には何とか間に合いました。というわけで単行 の普通列車に乗って予讃線を東進。この後は多少の寄り道を除けば もうひたすら帰るだけです。 松山の次駅である三津浜では特急列車の交換待ちのため少々停 車。予讃線のこの辺の区間は単線である上に、特急列車が上下線で それぞれ1時間に1本ずつ走っているため、必然的に普通列車の待 避も多くなります。この後伊予北条でも特急の通過待ちがありまし た。 |
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松山を出た時点では座席がさらっと埋まるほどの乗車率だったこの 列車ですが、伊予北条を過ぎるとガラガラに。その後地元高校生の 帰宅ラッシュと重なったせいか、今治から大量乗車で車内は再び混 雑してきました。まぁそれも壬生川までにほとんど降りましたが。それ にしても、壬生川と書いて「にゅうがわ」って・・・。地元住民か鉄道ファ ンじゃないと読めないよな・・・。。。 |
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そんなわけで伊予西条に到着。ここでは20分以上の長時間停車な ので、一旦駅の外に出ます。そして向かったのは伊予西条駅の近く にある四国鉄道文化館。規模はそれほど大きくないにしても、立派な 鉄道の博物館。果たして20分かそこらで回れるのでしょうか。 |
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館内に入ると0系のカットモデルとDF50が出迎えてくれます。この 2両の展示車両(実質1.5両だけど)がこの四国鉄道文化館のメイン です。「新幹線とは縁が無いはずの四国で、なぜ新幹線が展示され ているんだ」と思う方もいるでしょうが、これには理由があります。西条 市と深い関わりがある十河信二氏が、かつて国鉄総裁として東海道 新幹線建設に尽力したからです。 |
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0系新幹線のカットモデルは車内が公開されているため、入ってみ ました。しかし滞在時間が短いため、ただ入って出ただけ(笑 座席 の座り心地を味わう余裕なんてどこにもありません。 |
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さすがに鉄博とかのと比べると規模は小さいですが、四国鉄道文化 館にも鉄道模型のジオラマはありました。しかし走っている車両はキ ハ183系とか、「ノスタルジックビュートレイン」とか・・・。四国とは何ら 関係の無い車両ばかりだったのは何か笑える(爆 これを見たところ で、伊予西条駅に戻りました。 (ていうか「ノスタルジックビュートレイン」とか結構マニアックだぞ) |
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第30ランナー | 岡山高松行き | ||
予讃線 「しおかぜ」「いしづち」20号 |
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伊予西条 | → | 観音寺 | |
14:26 | 15:07 | ||
突然ですが、ここでこれまで乗ってきた普通列車を見切ります。別 にこのまま普通列車で行ってもよかったんですが、この後の寄り道 を考えて特急列車でワープすることにしました。というわけで「しおか ぜ」20号に乗車。この列車はここ伊予西条で先程の普通列車を追い 抜きます。 「しおかぜ」20号の自由席はそこそこの乗車率。何とか山側の座席 をゲットしました。ここはリクライニングを倒したいところですが、昨日 の「ゆふいんの森」の反省を踏まえ、控えめにしておきます。 |
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これまで鈍行列車ばかりに乗ってきたせいか、自分の身体には すっかり鈍行列車のゆったりしたスピードが染み付いていました。そ ういう身体には特急列車のスピードは尚更早く感じるわけで(笑 体感 速度はもはや新幹線並です。 |
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第31ランナー | 高松行き | ||
予讃線 快速「サンポート南風リレー」号 |
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観音寺 | → | 多度津 | |
15:19 | 15:54 | ||
観音寺からは再び鈍行列車の旅に戻ります。車内で発車を待って いると、突然「貨物列車が通過します」というアナウンスが。何だろう と思ってホームでカメラを構えていると、EF65が通過していきました。 しかも原色機!これはラッキーです。 |
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この列車では迷うことなく海側の座席に座りましたが、その理由は 簡単。詫間を過ぎた辺りから車窓には再び瀬戸内海が広がるからな んですよ。なのでこの区間は車窓を眺めるのに集中したいところ。な のに、このタイミングで検札が来てしまうという・・・(苦笑 |
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先程も言った通り、もうほとんど帰るだけの行程。なのでこのまま 高松行きの列車を乗り通すのかと思いきや、その列車を多度津で下 車。わざわざ多度津で降りたのは、寄り道をするからです。「壮大な 寄り道」とだけ言っておきましょうか。 |
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