<二日目 その3>

第21ランナー 日田行き
久大本線
普通列車
由布院 日田
16:18 17:23
 充実の由布院観光を終え、乗車するのは数少ない普通列車。日田
方面の列車なので来た道を戻る形になりますが、さっき日田駅に荷
物を置いてきた以上、戻らないわけにはいきません。ちなみに車内は
結構空いてました。
 写真は豊後中村駅に停車中のところを撮影したもの。九重“夢”大
吊橋という観光スポットの看板がありますね。景色も良さそうだし、
行ったら面白いかな〜なんて思ったりもしたんですが、駅から遠す
ぎて候補にすらならず・・・。。。
 1時間ほど揺られて日田に到着。コインロッカーに預けた荷物を回
収するのはここを後にする直前でいいとして、日田に来た理由は荷物
のことだけではありません。夕食ついでに日田の街並みを見て歩く
という目的もあります。日田は江戸時代には幕府の領地として栄えて
いて、豆田町界隈にはその時の街並みが保存されているとのこと。
なんだか期待できそうです。
 豆田町に向かう途中、咸宜園の前を通りかかりました。咸宜園は江
戸時代に広瀬淡窓が設立した私塾で、受験にもよく出ます。この時間
はもうとっくに閉まっているんですが、外から無理やり気味に撮影し
ました。
 20分ほど歩いて豆田町界隈に着きました。その街並みなんで
すが、こりゃ想像以上に雰囲気出てるかも。電線が地中に埋められ
ているからなのか、電柱とかの類が見えず、空がすっきり見えるのも
ポイント高いです。
 ただ交通量が多いのは気になってしまいます。そのためかこんな
注意書きが方言で書いてありました。要するに人通りが多い時は徐
行運転して下さいということなんですが、じゃぁ人通りが少ない時はど
うするんだ?と、歩いている人をあまり見かけない古い街並みの中、
結構なスピードで突っ込んでくる車を見て思うのでした。
 そのため、車の様子を注意深く見ながら街並みを撮影します。車の
後姿が写っていることからも分かる通り、この写真も車が過ぎ去って
から撮ったものです。ここまで言うのは大げさかもしれませんが、結
構命がけでした(汗 前日に訪れた秋芳洞よりもスリルがあるかもし
れません。
 豆田町のメインストリートから少し外れた所に位置する食堂で夕
食。とり天にだんご汁と、大分の名物料理がコラボを組んだ定食を
食べました。両方とも名物とあって味は上々。今更ながら、写真を撮
ればよかったかな。
 腹を満たしたところで再びメインストリートへ。日没が迫って空はほ
のかに暗くなり、街灯に明かりが灯り始める。これが非常にいい雰囲
気なんです。
第22ランナー 由布院行き
久大本線
普通列車
日田 由布院
19:01 20:08
 こうして日田駅に戻り、荷物も無事に回収。お空の方も完全に暗く
なりつつある中、由布院行きの列車に乗って来た道を戻ります。ほぼ
真っ暗な中撮影したので分かりづらいですが、車両はキハ200形200
番台です。丁度帰宅ラッシュに当たったせいか、車内は地元の高校
生で結構混んでいたため座れず。とはいっても主要駅に停まるごと
に高校生は続々と降りていき、豊後森からは座れました。
 こうして列車は由布院に到着。ここでは列車の乗り継ぎで1時間ほ
ど待ち時間があります。しかしこの時間帯となると、駅前のお店はど
こも本日の営業を終えてました。「まぁ待合室が開いてりゃいいか」と
思って駅構内を見てみると、待合室はご覧の通りで・・・。。。湯布院
の夜は早いな〜。
 それよりこの1時間、一体どうやって時間を潰せばいいんだ・・・。そ
んな行き詰まった状況の中、あるパンフレットが目につきました。それ
は駅から10分ほど歩いたところにある「クアージュゆふいん」という温
泉施設の案内でした。しかもその案内によると「クアージュゆふいん」
は夜の9時半まで開いている。そして時間は8時過ぎ。これは行け
る!こうして何かを掴んだかのような表情で、駅を飛び出して「クアー
ジュゆふいん」へと向かうのでありました。
 さすがに浴場にまでカメラを持って行くわけにはいかないので、暖簾
の写真で失礼します。さすがは有名温泉地というだけあって、温泉の
お湯はかなり気持ちいいものでした。さらに露天風呂にも足を運び、
時間を気にしながらの入浴ではあったものの充分に満足できました。
第23ランナー 大分行き
久大本線
普通列車
由布院 大分
21:23 22:21
 駅に戻ってきたのはこれから乗る列車が発車する数分前。実にい
い頃合いに戻ってきました。というわけで大分行きの列車に乗車して
大分へ向かいます。さすがにこんな夜遅くに大分へと行く乗客はほと
んどいないようで、1車両に2〜3人乗っている程度の乗車率でした。
 大分駅はつい最近完全高架化により駅構内も新しくなり、めっちゃ
キレイになったという情報を聞きました。そこで乗り換えの合間にその
様子を少し覗いてみましたが、とにかくピッカピカで新鮮。「こんな所
通っていいのか」と思えてくるほどです。
(後に調べると、大分駅の新駅舎が使用開始されたのはこの日のわ
ずか4日前だったそうで。そりゃぁピッカピカだわ)
 そんな大分駅の一角にはミニトレイン(愛称は「ぶんぶん号」という
らしいっす)が鎮座していました。この時は「駅構内にミニトレインがあ
るなんて新鮮」なんて思ってました。しかしどうやら博多駅にもこんな
感じの遊具(?)があるようで、むしろ最近新装されたJR九州の駅で
はこういうのがポピュラーになりつつあるかもしれません。
第24ランナー 亀川行き
日豊本線
普通列車
大分 別府
22:37 22:49
 駅前のコンビニで翌日の朝食を買ったところで、亀川行きの普通列
車に乗り込みます。これがこの日最後の列車。座席は程よく埋まって
ました。
 しばらく走ると列車は別府に停車。ここで大量下車があり、その流れ
に沿うように自分も下車します。しかし別府に泊まるわけではありませ
ん。駅からタクシーに乗り、「宇和島運輸」という看板が見える建物の
前で降りました。
 宇和島運輸・・・ということで、もうお分かりですよね。ここ別府港から
フェリーに乗って一夜を明かします。まず切符を購入しましたが、それ
でも乗船開始となるまでは大分時間が余っています。そのためフェ
リーターミナルをうろちょろしたり、持参の漫画を読んだりして時間を
潰しました。ちなみにフェリーに乗ること自体ほとんど無いので、フェ
リーターミナルのこの雰囲気も初体験。結構ガランとしてますね。
 ガランとしている割にはマッサージチェアなど、それなりに設備は
整っていたりします。さらにはゲームコーナーまでありました。おそら
くは乗客の暇潰しのために置かれているのでしょうが、そもそも使う
人いるのか?
第25ランナー 八幡浜港行き
宇和島運輸
えひめ号
別府港 八幡浜港
23:50 02:35
 大体20分ほど待ったところで乗船開始。写真のようなタラップを越
え、フェリーの中へ足を踏み入れました。今回乗船する便は八幡浜港
に深夜の2時過ぎに着くというダイヤですが、到着後も朝5時半まで
船内休憩できるというのは大きな魅力です。正直、少しでも多く睡眠
時間を取りたいですから・・・。
 これが船内の様子。もちろん2等客室です。カーペット敷きの床に
枕が備え付けられているだけ。つまり典型的な雑魚寝ですが、横に
なって寝れるだけでも充分です。ちなみに真ん中の区画は赤いカー
ペットで、つまりは女性専用の区画であると想像できます。というわけ
で、男は黙って端の区画へ(笑
 早々と自分が寝る区画を決めた後は少しだけ船内探検をしたり、
船の窓から別府の夜景を眺めたりしてました。しかし別府港を出発す
るとすぐに窓から明かりは消えていきました。翌日も朝早いし、そもそ
もこの船自体寝るために乗っているわけなので、この辺りで寝るとし
ます。

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