<二日目 その2>


 これから本日のメインとなる湯布院観光ですが、その前に向かった
のはレンタサイクル屋。ということで、自転車がこの先の湯布院観光
のお供となります。天気もかなりいいので、これはかなり上質なサイ
クリングが期待できそう。そんな期待感を胸にお店を出発しますが、
実はこの湯布院観光でどこに行くかはほとんど決めてないんです。
やはりこういう観光地だと、その場の思いつきで目についた観光地や
お店に入るってのも良いと思うので。
 でもまずは昼飯だ、ということで湯布院のメインストリートを自転車
で走ります。その途中で旅人の姿を描く絵描きが見えました。湯布
院みたいなちょっとオシャレな観光地にはよくある光景とも言えそう
ですが、メニューに注目。ヌードが時価というのが何故か妙に気に
なってしまいました。時価ということは旅人の裸姿の質によって値段
が変わるのかな。例えばグラマーな美女だと高い価値を持った絵を
描いてくれるでしょうが、その逆は・・・(自主規制 などと勝手な妄想
を浮かべてみました(爆
 せっかく湯布院に来たので、少々値段は張ってもオシャレな雰囲
気のお店に行きたい。さらに先程の観光案内で紹介されていたとい
うこともあって、写真のお店に入りました。店内からは金鱗湖がよく
見え、雰囲気も落ち着いているためゆったりとした時間が流れます。
そんな中自分はこれまた観光案内でおススメされていた鶏ステーキ
を注文しましたが・・・。味は悪くなかったものの、鶏肉が思ったより小
さくて少し期待はずれでした。。。同じ値段で牛肉のステーキも注文
できたので、そっち頼めばよかったかな〜。
 それでもこの優雅な雰囲気の中で食べる飯は格別なもの。なので
非常にのんびりとしたペースで食を進めました。そういうわけで腹を
満たしたら金鱗湖へ。適当な場所に自転車を止めて遊歩道を散歩し
ます。
 金鱗湖は人にとっても動物にとっても憩いの場となっています。天
候にも恵まれたこの日は鴨の一団が気持ち良さそうに泳いでいまし
た。他にも金鱗湖では鯉や亀なども生息していますが、亀は見な
かったな。
(ついでですが、金鱗湖の生物ということでこの話題を。昔むかし大
分の儒学者が夕方に湖を眺めていたところ、湖面から魚が飛び跳
ね、その魚の鱗が夕日に照らされて金色に輝くように見えました。こ
れが「金鱗湖」の由来というわけです)
 遊歩道から対岸の景色を眺めます。この写真を撮影した向きだと
順光にはなりませんでしたが、水鏡に景色が映るのはなかなかのも
のです。ちなみに対岸に映っている白く細長い建物は先程自分が飯
を食べた洋食店です。
 さらに由布岳を絡めた風景も撮影。いやぁ〜青く澄んだ空に山々
を映す湖面、もう素晴らしすぎます!というわけでここで撮影した写
真は今回の旅でも屈指のお気に入り写真となりました。あと先程の
写真と質がまるで違うのは光の具合だけでなく、撮影モードを「風景」
に変えたから。これなら風景写真をより一層キレイに撮れます。
 綺麗な風景に満足したところで移動します。観光パンフレットの地
図を見たところ、面白そうなスポットが近くにあったのでそこへ向かい
ます。そして向かった先がこちらの建物。何やら謎めいた雰囲気を
してますが・・・?
 実は「湯布院トリックアート迷宮館」というスポットです。自分は美
術館や絵画とかにはまったく興味を示してませんが、それがトリック
アートとなると話は別。こういう場所に初めて訪れるというのもあり、
若干ワクワクしつつ中に入ります。
 「トリックアートとは何ぞや」という方のために説明しますが、簡単に
言うと目の錯覚を利用した立体的な絵画。要するに3D的に楽しめる
絵というわけです。写真の絵もまさに目の錯覚を利用したもので、絵
を見る角度によって箱の向きも変わっちゃうんです。となると、写真だ
とこのトリックアートの魅力は全く伝わらないわけで・・・(苦笑 そこ
で超久々に画像のロールオーバー機能をを使ってみました。
(というわけで、画像にマウスポインタを合わせると別の角度からの
写真となります)
 蟹が飛び出しているように見えるこの写真にも3D感が漂っていま
す。しかし館内をまわっているうちにあることに気付く。それは「トリッ
クアートの醍醐味って、絵が持つ立体感の中に人が巻き込まれてい
る様子を見ることにあるんじゃないか?」ということ。つまり、トリック
アートは2人以上の人数で行くと楽しめるんですが、こうやって1人
でただ絵の写真を撮っているだけだと・・・・・・・・・あんまり楽しくない
なぁ。。。
 トリックアート美術館は一人旅には不向きだということが分かった
ところで、次の場所へ移動。というわけでメインストリートに舞い戻っ
て来ました。そこで見つけたのはコレ。あー、旅先ではなぜかよく見
る面白いセリフがプリントされているTシャツですなー。ちなみにこの
ようなTシャツと同じくこういう観光地では必ずと言ってもいいほどよ
く見る千円ショップも目撃済です。
 さっきは見事にスルー気味だった湯布院のメインストリート。です
が今度はじっくりと見ていこうと思います。そんんあわけで目に入っ
たのは芋菓子を売っているお店。値段が安かったこともあってか、い
きなり団子みたいなお菓子を買いました。そして適当な所に自転車
を止めて団子を食べますが・・・・・・熱っ!!味は悪くなかったけど、
熱ッ!!
 次に目に入ったのはこのスポット。「湯布院昭和館」という名称から
も想像できますが、昭和レトロを味わえるスポットらしいです。ある程
度歳を重ねた方には懐かしく映るだろうと思いますが、平成生まれ
の自分にとって昭和レトロは正直言って「異世界」とか「異文化」
とかの境地に達していますが、とりあえず中に入ってみます。
 中に入ると、そこにはいわゆる映画「ALWAYS」的な、昭和30年代
を再現した街並みが広がっていました。先述の通り、「昭和」の末期
すら経験していない自分にはむせかえりそうな雰囲気です。。。でも
嫌いじゃないです、こういうの。個人的には絵の具を流し込んだよう
な色合いをした看板が昭和レトロっぽいです。
 茶の間もご覧の通りです。勿論自分はこんな茶の間は映像作品
や漫画の世界を通してしか見たことありませんが、このレトロさがこ
この醍醐味なんです。ちなみに写真はちょっといじってモノクロにし
てみました。・・・・・・・・・全然違和感無いっすね(笑
 そうなると通路もこんな感じになります。場所柄あまりにもモノクロ
写真が似合いすぎてるんで、この先館内で撮影した写真はずっとモ
ノクロでいきます。館内のレトロな街並み自体はそんなに広くありま
せんが、そこら中に懐かしのアイテムがあるため見ていて面白いで
す。・・・・・・ってさっきから同じようなことしか言ってないんじゃない
か、自分(爆
 さらに教室もありました。ここには昔の学校の授業で使われていた
様々な備品がありますが、木琴やアコーディオンなど楽器の存在が
やたら目立っていたように見えるのは自分だけでしょうか(笑 という
わけで、自分はこの教室の音楽室に近い雰囲気だと勝手に解釈(爆
 奥には給食で使用していたお盆やお皿もありました。銀色のお盆
やお皿は自分が小学生だった時にもあったので、懐かしい感じがし
ました。さすがに細かな違いはありますが。あと、個人的には脱脂
粉乳やコッペパンもしくはソフトめんのサンプルがあればさらに嬉し
かったです。
 そういうわけで湯布院昭和館を出ました。なので写真も元のカラー
に戻ります(笑 最後に隣接していた駄菓子屋に寄って行くことにし
ました。ここも昭和館に負けじと・・・ということなのか、懐かしい駄菓
子が至る所に並んでいて非常にレトロな雰囲気でした。・・・そういう
場所だからこそ嵐とかAKB48とかのブロマイドがちらほらとあったの
はシュールな光景でしたが(爆
 昭和レトロの雰囲気にどっぷり浸かった後に現実世界に戻ると、現
実世界がかなり新鮮に見えるなぁ(殴 それはさておき、こんな物を
発見しました。豆腐まんじゅうだって。どんな感じなんだろう、と思っ
買って食べてみると、これまた熱っつ!!でも味はなかなかでした。そ
れと、妙に酒の風味がした。
 湯布院観光の時間もあと少し。ここで心配されるのは、遠くまで行
きすぎて時間内に帰れなくなることです。土産屋をひやかして時間
を潰すという選択肢もありますが、メインストリート近辺をひたすら
彷徨っていると時間が潰れました(笑 自転車の広い行動範囲を完
全にムダにする行為ですね。。。
 こうして無事に自転車を返し、由布院駅に戻ってきました。改めて
駅舎を撮影して思ったんですが、由布院の駅舎って撮影しづらいっ
すね。。駅舎自体が黒だし、ほぼ終日逆光だし。

<三日目 その3>
旅行記
トップページ