<二日目 その2>

 しかしもちろんこのまま秋芳洞を出るわけがありません。というわけで
これから黒谷支洞を一通りまわってきます。案内板によると支洞のコー
ス全長は300メートルで、15分かかるそうです。って300メートルで15分
ってかかりすぎてやしないか!?普通に行けばもっと早く行けるはずだ
ぞ。と、疑問を持ちながらも黒谷支洞へと足を踏み入れました。
 相変わらず何が何なのか分からない写真ですが、五月雨御殿という
スポットです(多分)。岩の形状がまるで五月雨が降っているかのよう
に見えるのでこの名前がつけられたそうです。それはそうと、雨漏りで
はないですが秋芳洞を歩いてると時々水滴が落ちてくるため、カメラ
を首にぶら下げながら歩いてる身としては気をつけなければいけませ
ん。
 こうして黒谷支洞をしばらく歩いてると、今までとは全く雰囲気が違う
トンネルが待ち受けていました。このトンネルを進むと外の世界に出る
ことができるみたいです。どうやら「タイムトンネル」と言うそうですが、
その名前や一目見た感じからすると、まるで別世界にいるような感覚が
期待できそうです。・・・今までも充分に別世界でしたね(笑
 ところで何故「タイムトンネル」なのかなんですが、写真を見ればその
答えが少しは分かると思います。つまり、トンネルの壁面にビッグバン
から始まる地球や宇宙の歴史を描いた絵が連なっているからなんで
す。
 そんなタイムトンネルには時折トリックアートみたいな絵も見ることが
できました。写真はその一例で、前足や尻尾が飛び出ているように見え
るため、実に迫力満点のマンモスです。あ、「マンモスに踏まれてみた
い」「尻尾でどつかれたい」というドMの方はぜひ(殴
(ちなみに今まで敢えて触れませんでしたが、天井の照明の色は数秒
おきに変化します)
 そんなわけでタイムトンネルをくぐり抜け、1時間半ぶりの地上です。
ちなみに黒谷支洞に入ってからここまで行くのに22分かかりました。あ
れ、さっき「普通に行けばもっと早く行けるはず」と言ってたのは・・・。。
すみません!写真を撮りながら行ってるとこんな時間になっちゃったん
ですよ。
 外の空気を吸ったところで早々と来た道を戻り、エレベーターのとこ
ろまで来ました。これで冒険コース含めて秋芳洞の観光客が行ける所
は一通り制覇。次の目的地に行くため、エレベーターで一気に地上へ
とワープします。
 こうして秋芳洞エレベーター口に着き、再び地上の世界に舞い戻るこ
とができました。今まで実感はあまり無かったですが、ここから外の景
色を見ると、「結構高い所まで来たんだな〜」という感じがします。まぁ、
エレベーターで80メートルもの高さを一気に登ったし、行きに乗ったバ
スも結構上り坂を走ってたから、そりゃぁそうだよな・・・。
 あれだけ秋芳洞を満喫しといて、隣接している秋吉台を無視するのは
さすがにおかしいでしょ。というわけでこれから秋吉台へと行ってみよう
と思います。しかし、「隣接している」とはいっても秋芳洞から秋吉台ま
で5分は歩きました。思ったより時間かかったな・・・。
 それに秋吉台までの道は完全に上り坂だったので、より一層長く感じ
ました。。。それはともかくこれが秋吉台の風景です。さすがは日本最
大のカルスト台地とあってか、たくさんの岩がある姿は壮観の一言に
尽きます。ただ、ちょっと殺風景にも見えてしまうんだよな・・・。3月なの
でこれは仕方ないことなんですが、「いやいや、この殺風景さも秋吉台
の醍醐味でしょ」と納得しています。
(ちなみに写真下部に見えるのは団体旅行客が集合写真を撮影する際
に使われる台です。よって今回の自分には全く縁の無い物です)
 この時自分は秋吉台の風景を見渡せる場所にいましたが、この道を
奥に進むとさらなる絶景が見えるらしいです。時間の都合もあるので
今回は行けませんが、いつかこの道をたどって秋吉台の奥地にも足を
運んでみたいものです。できれば夏に。
 写真を撮ってる箇所の背後にも岩がたくさんあります。しかも斜面
で、大きさも大小様々であるため、その姿はまさに「自然のアスレチッ
ク」。というわけで再びスイッチが入った自分は、岩の上に登ったり飛び
越えたりしました。ここも誤って怪我をしかねない所なんですが、さすが
に怪我には気をつけました。いくらアグレッシブでも、身の安全に勝るも
のはありません。
 展望台もあったので、そこに登って再び秋吉台の風景を撮影しまし
た。・・・・・・・・・ってあんまり変わらん(苦笑 変わったのは人の数だけ
です。というわけで、敢えて団体旅行客が記念撮影をした直後の写真
をチョイスしてみました。
 秋吉台も満喫できたことだし、そろそろ下界へと戻りますか。バスで
行くという選択肢もありますが、時刻が全く分からない。なので時間的
な余裕がそれほど多くないこのタイミングで頼るには危険があります。
というわけで、秋芳洞経由で歩くというルートをとることにしました。さっ
きも通った道なので、これなら迷う心配はゼロですし。
 そんな帰路はほとんど戻ることを優先したせいか、洞内で写真はほ
とんど撮ってません。しかも歩くペースも速かったため、入ってから10
分ほどで地上に着きました。驚異的です。
 下界に戻ったところで昼食タイムです。特に何を食べるか決めてませ
んでしたが、とある食堂に「カルスト洞丼」という絶対にここでしか食べ
られないような一品があったため、それを食べることに。その「カルスト
洞丼」には里芋やお肉・山菜・とろろなど多彩な具材が入っていました。
そのお味は、確かに良いことは良いんですが、どういうわけかあと一歩
という感じがしたんだよな・・・。。
 秋芳洞バスターミナルに戻ってきました。とはいえ乗車するバスまで
まだ時間があるので待合室で時間を潰しました。待合室のテレビには
「日本海」「きたぐに」の定期運用最終日の様子が映し出されていまし
た。
 バスの時間が迫ってきたのでバス停に行くと、そこには発車を待つ
新山口行きのバスの姿がありました。
第11ランナー  美祢駅行き
JRバス中国
秋芳洞 美祢駅
13:12 13:31
 ・・・ですが新山口行きには乗らず、その次に来た美祢駅行きのバス
に乗車します。美祢駅行きのバスは比較的本数が少なく、この便も秋
吉以遠は土休日のみ運転されています。要するに秋芳洞へアクセス
するバスにおいては、先程の新山口行きが正規ルートだということなの
で、こちらのバスは「裏ルート」と言うことが出来そうです。
 しかし「裏ルート」すぎたのか、車内には何ともいえない寂しい空気
が・・・。というわけで、乗客はまさかの自分一人だけ。普段自分は空
いてるバスに乗る時は前面展望を楽しめる一番前の座席に座ります
が、この状況でそれをやっちゃうと虚しさが残るだけ。なので一番後ろ
に座りました。
 そんな状況もお構いなしにバスは快調に走行しましたが、その途中で
どっかのバス停に停車。運転手さんによると「時間調整」だそうですが、
ここまでのバス停で乗ってきた客は一人もいなかったし、ましてや降り
る客なんているはずがない。その上山の中だから信号は少なく、当然
ながら道も混んでるわけがありませんでした。要するに今までがスイ
スイと進みすぎていたわけで、そりゃぁ時間調整するよな・・・。
(写真は秋吉駅。JRはバス停にも「駅」と付けるんですね)
 美祢駅に到着しました。ここからはおよそ30分の接続で厚狭行きの
列車に乗り、14時頃にはここを後にするはずでしたが・・・。案内板を見
て驚きました。ダイヤが違う!!そうです。ダイヤ改正でよくあるローカル
線の本数整理に見事に引っ掛かってしまったのです。やはりダイヤ改
正前の時刻表を使って行程を組み立てたのがまずかったか・・・。
 とにかく暇を潰さなくてはいけない状況ですが、美祢駅周辺にはこれ
といった物が無い。なので大人しく駅構内で持参のマンガを読んでいる
と、突然列車の接近を知らせる踏切の音が。「あれ?列車が来る時刻
ではないよな・・・」と思いつつホームに出ると、やって来たのはなんと
DD51でした。岡見貨物に関係していると思われますが、それにしても
突然の凸型機の登場はかなりの収穫となりました。そして退屈も吹っ
飛んだ(笑
第12ランナー  厚狭行き
美祢線
普通列車
美祢 厚狭
14:41 15:07
 ようやく厚狭行きの列車がやって来ました。単行ではあるものの車内
は盛況で、座席は全て埋まってました。というわけで運転台前の前面
展望が楽しめるポイントで立つことにします。
 厚狭では乗り換え時間がわずかなのにもかかわらず、こんな列車を
撮影。幕は「普通」となっていますが、実際には団体列車です。厚狭に
はキハ40系が来る運用はなかったはずなのでレア度は高いものの、一
昔前まではこのような団体列車にはジョイフルトレインが入っていたで
あろうということ思うと・・・。。。
(言いたい放題言ってますが、この塗装のキハ40系は近いうちに朱色
に塗り替えられるようなので、この光景もそのうち貴重になるでしょう)
第13ランナー  下関行き
山陽本線
普通列車
厚狭 下関
15:12 15:44
 厚狭からは下関行きに乗り換え。下関へと向かう列車である上にたっ
たの2両なので、車内は結構混雑してました。とはいっても途中の小月
から座れましたが。
 さてさて、今日は一気に九州入りする予定となっています。なので下
関からは門司行きの列車に・・・・・・乗り換えません(爆 改札を出てバ
スに乗り込みました。ああ、今回も列車で関門海峡を越えることは無
かったな〜。

<二日目 その3>
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