<二日目 その1>

第9ランナー   山口行き
山口線
普通列車
益田 山口
06:28 08:19
 この日は6時に起床。予定の列車の時刻まで30分足らずではあります
が、ホテルが駅近のため時間には余裕があります。ところが、身支度中
にお腹の調子が・・・。。何度かトイレに駆け込んだ結果大幅なタイムロス
となってしまい、さっきまでの余裕はどこへやら。結局慌て気味に身支度
をする羽目となりました。
 少し急ぎ足で益田駅へ向かい、ホームに入るとそこには乗車する予定
の列車が発車を待ってました。これを逃すと後の行程が大幅に狂ってし
まうので、間に合ってよかった・・・。写真はキハ40系の並びですが、こ
れから乗る山口行きは右の朱色の車両。左は山陰本線を長門市まで下
る列車です。
 こうして無事行程通りの列車に乗車できたはいいものの、ま、またお腹
が・・・。。。腸内環境はさっきホテルでスッキリさせたはずなんだけど
な・・・と思いつつ、自席とトイレの間を何回か往復しました。おかげで車
窓はまともに楽しめませんでした。初めて乗る区間でこれは何とも勿体
ない・・・(苦笑
 転車台が見えてくると列車は津和野に到着です。津和野もいい雰囲気
の観光地ではあるんですが、今回はパスします。当分は行く予定もなさ
そうですが、行くとすれば「SLやまぐち」号の撮影&乗車とセットになり
そうです。
 今回山口線に乗ってみて「SLやまぐち」号の停車駅には特製の駅名
票があることが分かりました。その駅名票は平仮名が右から読む上に
歴史的仮名遣いを採用と、レトロな雰囲気を強調しています。写真の長
門峡の場合、右から左へと読んで「ちゃうもんきゃう」となっています。
何だか面白いです。
(ちなみに長門峡を幼き日の自分は「ながときょう」と読んでました)
第10ランナー   秋吉行き
JRバス中国
山口駅 秋芳洞
08:30 09:23
 そういうわけで列車は終点の山口駅に到着。ここで駅を出てバスに乗
り換えます。このバスは秋吉行きで、有名観光地の秋吉台・秋芳洞へ
のアクセスも担っています。しかし始発ターミナルの山口駅から乗る乗
客は自分を含めても3〜4人しかいないという状況。どうやら秋吉台・秋
芳洞へのアクセスは新山口からバス、というのが定番らしいです。
 というわけで、空いてるのをいいことに、左側の一番前の席を確保しま
した。安全面ではそうとは言い切れませんが、景色を楽しめるという面で
は「特等席」です。こうしてバスは山口県庁の近くを経由し、湯田温泉の
バス停で十数人の乗客を乗せ、山の中へと入っていきました。
 それほど遅れることなくバスは秋芳洞バスターミナルに到着しました。
ここでバスを下車。大きな荷物はコインロッカーに預け、身軽な状態で
秋芳洞へと向かいます。バスターミナルから秋芳洞へと向かう道には飲
食店や土産物屋が軒を連ねてますが、まだ朝早いということもあって
か、かなり閑散としています。そして思ったより寒い・・・。。。
 そんな通りを5分ほど歩いて秋芳洞の入口に着きました。ここがこの日
最大の山場と言っても過言じゃないです。なので事前にトイレに行くな
ど、体と心の準備ができたらいよいよブラックホール・・・もとい秋芳洞へ
と突入します。
 というわけで秋芳洞の中です。めちゃめちゃ暗いです。暗すぎるあまり
写真だとほとんど何も見えないことを覚悟して掲載しましたが、案の定
こんな感じになりましたと(苦笑 というわけでこれからは見えづらい写真
を量産することになると思いますが、ご了承下さい。
 順路をしばらく進むと、こんな看板に出会いました。見たまんまです
が、ここが秋芳洞冒険コースの入口です。秋芳洞冒険コースは通常の
コースよりも起伏に富んでおり、そのため名前の通りの冒険感覚が味
わえるらしいです。追加料金はかかるものの、こういう「自然のアスレ
チック」的なるものが大好きな自分。迷わず進路変更し、冒険コースへと
向かいました。
(とは言いつつも、実際は最初から冒険コースに行くことを想定に入れ
てたり)
 冒険コースは足場が悪い上に暗くて危険なため、入口に備え付けられ
ている懐中電灯をレンタルして進みます。写真中央にほのかな明かりが
写ってますが、これが懐中電灯の明かりです。・・・・・・・・・ってまさかこ
の男、懐中電灯を持ちつつさらにカメラも持ってるということか・・・?正解
です。右手にカメラ、左手に懐中電灯という状態になっています。あまり
オススメはしません。ていうか危険なので、真似しないで下さい。
 冒険コースの最高点から通常コースを俯瞰してみました。それにして
もかなり高いなぁ・・・。一昔前の自分だったら高所恐怖症で気を失って
いたと思います(笑 しかも先述の通り足場もかなり悪いので、もし足を
滑らせたら命にも関わってきます。そのため、かなり慎重に順路を進み
ます。
 「慎重に」とは言っても、実際には写真を撮りながら進んでいるから進
むスピードもゆっくりなだけなんですけどね。それはともかく、さすがは
「冒険コース」と言うだけあって、歩いていてかなりエキサイトできます。
高校の修学旅行以来となるアグレッシブな自分が目覚めています。さら
にこのコースにはいいアングルがたくさんあるので、ついつい足を止めて
カメラを構えたくなります。
 しかしゆっくり行き過ぎたせいか、、後ろから「冒険コース」を歩く他の
観光客が迫ってきました。こうなってくると進むペースを上げたい所です
が、冒険コース最後の関門である急な階段が待ち構えていました。しか
も下り。ここは本当に慎重に行かないと命が危ないので、カメラは一旦
しまって冒険コースを生きて制覇することに専念。ところどころで後ろを
行く観光客を先行させつつ、慎重に階段を下りました。
 というわけで無事生還しました。ちなみに冒険コースの全長は100メー
トル。それを20分以上かけて回ったんだから、どれだけゆっくりまったり
としたペースなんだって話ですよ(笑
 冒険コースのゴール地点は秋芳洞の(バスターミナル側の)スタート
地点に程近いんですよ。というわけで、再び一から秋芳洞探検。明かり
に照らされてかなり神秘的な光景の中を歩きます。ていうか場所が場所
なだけに照明が命運を分けるはずなので、神秘的じゃないとシャレにな
らない気がします。。
 さらにしばらく歩くと百枚皿が見えてきました。秋芳洞には特異な形を
した岩など至る所に見所があり、その中で尤も注目すべき見所が百枚
皿と言っても過言ではありません。ただ、よくよく見ると百枚皿の上にあ
る案内板には「籠岩」と書いてありました。しかしこの平たい形状は、どっ
からどう見ても籠には見えないな。とするとやはり「百枚皿」で正しいとは
思うんですが、実際のところはどうなんだろう。
 でもそんな細かいこと気にしてもしょうがない。なので考えるのはこれ
ぐらいにして、とにかく鍾乳洞の中を進みます。それにしても、秋芳洞っ
て意外とあったかいんだな〜。さっきバスターミナルから秋芳洞まで歩
いた時の方が寒く感じましたが、それもそのはず。洞内の温度は通年で
17℃に保たれているからです。ということは、クソ暑い真夏にここに入る
とよっぽど気持ちいいんだろうな〜。
 さらに歩くと氷柱みたいな形状をした岩がたくさん見えてきました。「ま
さにこれなんだよ、自分の中の鍾乳洞のイメージは」とばかりに何枚も
撮影。鍾乳洞探検でただでさえ上がったテンションがさらに上がった瞬
間でした。ちなみにこのスポットは「千町田」と呼ばれるそうです。東京
西部に住む人間としては真っ先に町田を思い浮かべましたが、そことは
確実に関係なさそうです(爆
 ようやく鍾乳石をお目にかかったところで次に見たのは「紺屋の藍壺」
というスポット。名前の由来はもう覚えてませんが、この辺りの岩には
コウモリの糞がこびりついているそうです。そしてこのコウモリの糞は、
一度服についちゃうと二度と落ちることはないそうで・・・。ということは、
勝負服を着て秋芳洞に行くと相当な痛い目を見ることも有り得そうです。
 分岐点にたどり着きました。もう入洞してから結構時間が経ってます
が、見るべき所がたくさんあったので、かなり歩いたという感覚はありま
せん。そしてこの分岐点からは一気に外に出れる道もつながっていま
す。

<二日目 その2>
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