<一日目 その2>
これから出雲観光に向かうわけなんですが、その時に気になるのが荷 物をどうするかということです。今回は宿泊を伴う一人旅なので、結構デ カい荷物を抱えています。その荷物を持ったまま観光というのもさすがに 大変なんですが、一畑電車の電鉄出雲市駅にコインロッカーがあって 一安心です。 |
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第2ランナー | 松江しんじ湖温泉 行き |
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一畑電車北松江線 普通列車 |
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電鉄出雲市 | → | 川跡 | |
10:15 | 10:23 | ||
第3ランナー | 出雲大社前行き | ||
一畑電車大社線 普通列車 |
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川跡 | → | 出雲大社前 | |
10:26 | 10:37 | ||
身軽になったところで一畑電車に乗車します。まず電鉄出雲市から松 江しんじ湖温泉行きに乗車し、川跡で出雲大社前行きの電車に乗り換 え。その出雲大社前行きでは一番後ろの座席を陣取り、後面展望を堪 能します。 高浜駅付近ではデハニ50形が保存されていて、車窓からもその姿を 見ることが出来ます。当然自分もカメラを構えたんですが、力不足なの かこんな写真しか撮れず・・・。写真中央から少し右寄りに写っているオ レンジ色の車両がデハニ50形です。ちなみに自分と同じようにこの車両 にカメラを構えた同業者も二人ほどいました。 |
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「後面展望を堪能する」とか言っておきながら早速側面窓から撮った 写真を載せちゃいましたが・・・。田園地帯の中、「出雲ドーム」という白い ドーム型の建物が目につきます。この「出雲ドーム」は日本最大級の ドーム型木造建築であり、比較的雨が多い出雲地方ではスポーツ競技 やコンサートなどのイベントに重宝されています。 |
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「この辺りの区間って意外と車窓に見所があるんだな〜」と思ってると いつしか列車は出雲大社前に到着しました。ちなみに一畑電車大社線 の列車にはアテンダントが乗務していて、先程の出雲ドームなどの沿線 の観光地などを案内します。こういう観光列車によくあるサービスがある のは、出雲大社のお膝元を走る路線らしいですな。車両は京王の中古 車ですが(殴 |
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出雲に来たからには、やっぱりココは外せない!というわけで歩いて やってきたのは出雲大社。有名観光地というだけあってか、平日にもか かわらず様々な年齢層の観光客が来てました。近年のパワースポット ブームの影響なのか若い女性のグループも結構見かけたし。 |
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入口の鳥居をくぐってしばらく歩くと拝殿(御仮殿)に到着。ここでお参 りをします。出雲大社は「二拝四拍手一拝」が正しい参拝方法となってい て、これは4拍手(=4回手を合わせること)と幸せをかけているんだそう です。ちなみに何を願って手を合わせたのかというと、「大学でステキな 彼女ができますように」。結構チャラい願い事のような気もしますが、出 雲大社は縁結びの神様が祀られているということでも知られているの で、特に間違ったことはしてません・・・・・・してないよね? |
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お参りをしたら今度はおみくじ売り場へ。おみくじは初詣の時に引いた ばっかりですが、あの時は受験生だったのでもっぱら合格祈願。今回は 今後の大学生活を占うという意味で引くことにしました。その結果は、 『本年は運気壮んな年であるが、考えもなく無分別に行動すること は良くない。油断せずに進めば幸縁に結ばれ、吉慶に至る。早合 点して行いすれば禍を招き、損失することがある。一歩一歩堅実 に進むべき方針を執りなさい。信心を怠るな。』 だそうです(出雲大社おみくじより抜粋)。普段から早合点しがちな自分 には一層身にしみました(笑 |
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でも旅行は「よい」と書かれていたので、旅に出ている身としては非常 に心強い結果になりました。そして今度は本殿へ行きましたが、現在出 雲大社は平成の大遷宮中。本殿も修復工事の真っ只中です。というわ けでご覧の有様ですorz 写真中央に屋根らしき物体が辛うじて見えて ますが、あれが本殿の屋根だと思います。まぁこうなることは分かってて 来たんですが。 |
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続いて絵馬がずらっと並んでいる場所へと行き、そのついでに絵馬を 何枚か覗き見しました。やはり縁結びのお社というだけあってか、恋愛 関係の願い事が書かれた絵馬が多かったです。しかし中には「志望校 に合格しますように」といった、正月に書かれたと思われる絵馬も結構あ りました。それらの絵馬を書いた方々の結果がどうなったのかは当然な がら自分には知る由もありませんが、絵馬に書かれていた大学は地元 の国立大学が結構多かったです。 |
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神楽殿を見てきた後はお土産屋でお土産を物色。とはいってもまだま だ旅行序盤なのでお菓子など嵩張るお土産はさすがに厳しい。なので 「神々のご利益を確実なものにできますように」という意味でもお守りを 買うことにしましたが、これが選ぶのが大変で・・・。何とか選び抜いて1つ 購入できましたが、結構時間くいました。。。これが後々響いてきます。 |
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もう一度拝殿を見てから出雲大社を後にし、続いて向かったのは島根 県立古代出雲歴史博物館。ここで出雲が誇る神々のロマンをさらに深く 感じてみようという意図があります。しかしながら建物自体は結構真新し く、おそらく築10年も経っていないのではないでしょうか。 |
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「神々のロマンを感じる」とは言いつつも、実際にはロマンを感じられる ほどの時間の余裕は無いんだよな・・・。というわけで駆け足の見学、展 開も駆け足気味ですがご了承下さい。 入館してしばらく順路を進むと、こんな展示物を発見しました。出雲大 社をはじめとする日本各地の神宮の本殿の模型です。こう見てみると、 やはり出雲大社本殿の大きさが抜きん出ているのが分かります。という わけで、ここでさっき本殿を見れなかったリベンジをしておきます。 |
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続いて目に飛び込んできたのがコレ。平安時代の出雲大社本殿を再現 した模型ですが・・・・・・、ものすごく高いんですけど。高さにして48メート ルもあり、しかも草創期にはこの2倍の高さだったそうです。五重塔が高 層建築と見なされる時代でしたから、当時は今で言う東京スカイツリーと 同じくらいのインパクトがあったのではないかと思います。そして本殿に つながる階段をひたすら登って参拝した古の人々には・・・・・・・・・「ご苦 労様」としかかける言葉が無いです(汗 |
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順路を進むと、出雲国風土記関連の展示ゾーンに入りました。現在ま で伝わっていのは常陸国や播磨国など5ヶ国の風土記ですが、完全な 形で現存している風土記はこの出雲国のものだけなんだそうです。写真 はそんな出雲国風土記の巻物です。内容を読み取ろうと試みたんです が、漢字とかが難しくて読めないので断念しました。。。大学で歴史学を 専攻していたら、もう少し真剣に読んでいたと思うんですが・・・。 |
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そして出雲国風土記に描かれた時代の生活の様子も展示してありま した。都では大宝律令が完成したり平城京に遷都したりと時代の転換点 を迎えた頃で、もう少し後になると政争が頻繁に起こっていたような時代 でしたが、この辺りはそんな物とは無縁。当然ながら今みたいな便利さ はありませんが、人々はのびのびと暮らしていたように思われます(都 へ運ぶ租税はあったと思いますが)。 |
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さらに時代は遡ります。というわけで次に行ったゾーンには近年の発掘 調査で出土した銅剣や銅鐸が展示されてました。写真は荒神谷遺跡か ら出土した銅剣です。358本もの銅剣が出土しましたが、ここに展示され ているのはその358本全てではないかもしれません。それでもこうやって ずらっと並べられている銅剣は・・・う〜ん、めちゃくちゃ壮観だ。 |
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銅鐸も展示されていました。これは加茂岩倉遺跡から出土したものだ と思われます。照明の効果もあってか、かなり神秘的な雰囲気ですな。 ・・・・・・・・・夜にこんなのを見ようものならダッシュで逃げますが(爆 |
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最後を飾るのは中世以降の出雲についての展示ゾーン。時間もないし メインじゃないし・・・というわけでこちらはスルー気味でしたが、やはり 様々な展示物がありますね。奥には電車も見えるし・・・・・・・・・電車!? |
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気になったので近づいてみると、かつて一畑電車で活躍していたデハ ニ1形(多分)がいました。カットモデルでしかも台車や車輪も無いです が、これは思わぬ掘り出し物です。というわけで、自分にはどうしても 神々のロマンよりも鉄道のロマンの方が勝ってしまうようです(笑 (ちなみに前面窓には一畑電車の前面展望がスクリーンで映し出されて います。これは見れば見るほど奇妙です) |
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妙なオチになってしまいましたが、とにもかくにも島根県立古代出雲歴 史博物館を後にします。7分ぐらい来た道を戻るとステンドグラスが印象 的な出雲大社前駅にたどり着きました。この時点で帰りの電車の時刻ま で30分を切りました。 |
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