<一日目 その1>

 夜の7時を過ぎたあたりで家を出発し、電車を乗り継いで今回の旅のス
タート地点へ………って上野!?今回の旅って西に向かうんですよね!?そ
れなのにこの男はなぜスタート地点に北の玄関口としてお馴染みの上野
駅を指定したのだろうか・・・。ていうか写真の駅名票は隣の駅が全く書か
れてないし。。。
 なんか初っ端からおかしな展開になってますが、目的はコレです。今
では本当に数少なくなった寝台特急の「あけぼの」号です。先日のダイヤ
改正で「日本海」と「きたぐに」が廃止された(正確には臨時化だけど)の
で、この「あけぼの」もいつどうなるか分からない。それに運行時間もあっ
てかそう気軽に撮れる列車じゃないので、時間の都合が合った今回撮影
に向かった次第です。ちなみにこれから「あけぼの」に乗る人達を含め、
撮影者は結構いました。
(ちなみに先程の「隣の駅が書かれていない駅名票」は13番ホームで
撮影したものです)
 「あけぼの」を撮影したところで13番ホームを後にして東京駅に移動。こ
こでこれから乗る列車に備えて食糧調達をしようとしたんですが、夜9
時台の東京駅は思ったより食糧調達しづらい!
駅弁は全部売り切
れてるし、校内にあったNEWDAYSに至ってはおにぎりやサンドイッチな
どの棚が見事に空っぽだったし。。。何とかおにぎりとドリンクは買えまし
たが、天下の東京駅だからといって余裕ぶっこいてはいけません
ね・・・(苦笑
第1ランナー 出雲市行き
東海道本線・山陽本線・伯備線・山陰本線
寝台特急「サンライズ出雲」
東 京 出雲市
22:00 09:58
 ホームに上がってしばらく待っていると、いよいよ今回の旅の(実質的
な)ファーストランナーである「サンライズ瀬戸・出雲」が入線。ドアが開
いたら早々と今回の旅の最初の夜を共にするお部屋へと向かいました。
下り「サンライズ出雲」は起きてからの時間が長いので個室は絶対条件
で、A個室「シングルデラックス」はさすがに高すぎるのでパス。でも「ソ
ロ」だとちょっと窮屈だし・・・。というわけで選んだのはB個室「シング
ル」
です。先に述べた「ソロ」との値段の差は1000円程度しかないです
が、居住性はこっちの方が抜群に上なのでかなりお得です。
(あ、もちろん乗車券とかは別途で買ってますのでご安心を)
 そして今回は階上室を選びました。「○○と煙は高い所に(以下略」と
はよく言いますが、勿論そういう理由で選んだわけではありません。階上
室の方が窓が大きく、眺めが良さそうだから選んだだけですので、ご安
心下さい。そんな階上室から外を眺めるとこんな感じ。「階上」室とは
言っても、意外と目線が高い感じはしませんね・・・。
 何はともあれ久しぶりの寝台、そして久しぶりの旅立ちに否応無く気分
が高揚してくる中、22時ちょうど、列車は定刻で西へ向けて動き出しまし
た。発車してしばらくは東京の夜景を横目に走ります。車窓にビルやす
れ違う通勤電車の灯りが流れてくるのはやはりいいもんですな〜。ちな
みに写真は部屋を暗くして撮影しています。部屋が明るいと窓ガラスに
写り込んでしまうので・・・。
 「サンライズ瀬戸・出雲」は電車を使用しているので快調な走りを堪能
できるかと思いきや・・・。意外とこの辺りはスピードが上がらず、品川駅
に運転停車をした後は山手電車区付近で停車しました。停車してからし
ばらく経っても案内放送は何も無かったので「この先の区間で何かあっ
たか?」という不安がよぎることもありましたが、車掌さんによると「停止
信号による停車」。そして程なくして列車は何事もなく動き出しました。
 品川を過ぎたあたりから車窓には住宅地が広がるようになりました。時
刻は22時台前半ですが、東京(周辺)の夜は遅い。大半の住宅の灯りが
まだついてました。夜の車窓は面白味がないとはよく言いますが、この辺
りの車窓は住宅の灯りもあってかそこそこは見えるので面白いです。写
真だと全く伝わってませんが。。。
 そういうわけで列車は横浜に停車。横浜まではすれ違う電車の数も結
構多かったですが、ここからは車窓からは徐々に電車を見なくなってき
ます。それと入れ替わるように見る機会が多くなったのは貨物列車。夜
の東海道線は貨物列車が主役ということでしょうか。ちなみに牽引機は
ほとんど見えなかったですが、EF210が多かったような・・・。
 「何だこの写真は」と思われる方もいるかもしれませんが、これは就寝
準備をしたついでに撮影したもの。ベッドに寝転びながらのアングルです
が、こういうのも悪くない。このアングルだと窓の上辺がカーブしているの
が目立つので、「シングルの階上室に乗ってるぞー」という実感がわいて
きます。
 そして列車の快調な走りに身を委ねていると、いつしか夢の中へ・・・。
 目が覚めた時、外はまだ真っ暗でした。それから程なくして列車は姫路
に到着。ここで時刻を確認してみると、5時半の少し前でした。下り「サン
ライズ」の姫路到着は5時25分なので、ほぼ定刻で到着したと言えるで
しょう。
 姫路では湘南色の115系を目撃しました。リニューアル&末期色化で
かなり貴重になってきているので、見れるとは朝から縁起がいいです♪
 空がだんだん明るくなり、いよいよ日の出の時間が近づいてきました。
というわけで、「『サンライズ』からサンライズを見る」というミッションも発
動です(笑 天候はほとんど問題ないですが、この辺りは線路が東西に
通っている上にカーブも多いので、このミッションが成功するかどうかは
不透明といったところ。そんな状況の中窓にへばりついた結果がこれで
す。太陽自体は見えませんでしたが、こういった光景だったら充分でしょ
う。
 車窓に新幹線の高架が迫り、ビルなどが建ち並んでいるのが見えるよ
うになると、列車は間もなく岡山に到着です。岡山では「サンライズ」名物
の分割併合作業が行われてます。正直「めちゃくちゃ見たい!」という程
のものではないと思ってましたが、乗車している下り「サンライズ出雲」は
後ろに連結されているため、ここで「サンライズ瀬戸」を見送る形に。しか
も連結部分に一番近い8号車に乗ってるため、ホームに出て分割作業の
模様を見ていくことにしました。
 分割作業を見ていた人のほとんどが「サンライズ瀬戸」を切り離して身
軽になった「サンライズ出雲」を撮影する中、僕はというとこっちを撮影
してました。津山線のキハ47形の快速「ことぶき」で、「首都圏色」と呼ば
れる朱色の塗装をしてました。首都圏色というとリバイバルのようにも見
えますが、実際にはJR西日本が現在進めている単色化運動の一環と捉
える方が正しいでしょう。鉄道ファンからの評判はよろしくない単色化運
動ですが、気動車に関してはそんなに悪くないように思えます。
 岡山を発車すると車窓右手に岡山電車区が見えてきます。JR西日本
の車両だけでなく、四国から瀬戸大橋を渡って岡山に顔を出している車
両も見えるので、鉄道ファン(特に遠方から来た者)にはたまらないス
ポットでもあります。写真はその岡山電車区で休んでいた117系サンライ
ナー色。この車両も115系と同じく末期色化が進んでいますが、やはりこ
ちらの方が好感が持てます。
 しばらく走ると列車は伯備線に入りました。伯備線は陰陽連絡の役目
を担っているので、列車は険しい中国山地の中を走ります。また、写真
のように白川郷合掌造にもなんとなく似た屋根がとんがっている(?)家
屋を多く見ました。この辺りの地域は西日本屈指の豪雪地帯ですから
ね。もう3月も半ばを過ぎているので、雪が積もっている所は見ませんで
したが。
 列車は渓谷の中を北上し、しばらくすると上り「やくも」の交換待ちをす
るため上石見という駅に運転停車しました。普通列車しか停車しないよう
な小さな駅ですが、実は伯備線内で最も標高が高い駅。さらには岡山県
と鳥取県の県境に位置していて、周辺には岡山県側を流れる西川と島
根県側を流れる日野川との分水嶺があります・・・と車内アナウンスが
語ってました。。まさか分水嶺にまで観光案内があるとは・・・。
 景色がひらけてくるといつしか列車は山陰本線に合流し、米子・安来・
松江とこまめに停車していきます。ここまでくると終点の出雲市はもうす
ぐ。半日におよぶ「サンライズ出雲」乗車のラストを飾るのは何と言って
も宍道湖の風景です。こう見てみると宍道湖はやはり大きく、対岸の山
々こそ見えるものの、それでも海に見えてしまいそうです。そんな宍道湖
ですが、日本の湖の大きさでいったら第7位なんだとか。
 こうして列車は出雲市に到着。3番のりばへの到着だったので、降りた
ら早速反対側の2番のりばに行って編成写真を撮影しました。毎日東京
に顔を出す列車ですが、東京を走る時間帯が早朝か深夜であるため
か、「サンライズ」をまともに撮影したのは実はこれが初めてです。

<一日目 その2>
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