<三日目 前半>

 三日目の朝。身支度と朝食を済ませ、2日間お世話になった足摺
国際ホテルを後にします。今日は簡単に言ってしまえば「移動
日」
。移動日ということは初日の延々とバス移動を思い起こさせそ
うな空気ですが、実際はそうでもなかったりします。
 そうは言ってもとにかくはバスに乗らなきゃ始まらない。ということ
で、最初の目的地までバスに揺られます。バスは車酔いで極限の
状態まで追い込まれたのも記憶に新しい足摺スカイラインを北上。
グネグネ道と遠めに見える海がまた四国らしいですな。
 しばらくするとこんな看板が見えました。「大阪・海遊館」……って
何故にこんな所で「大阪」が出てくるんだ!?と一瞬思いましたが、
看板を見た感じだとこの付近に海遊館の分館みたいなのがあるよ
うで。そういや最近水族館にも若干ハマりつつある自分。海遊館に
もそのうち行ってみようかな〜なんて野望を抱いてますが、いつに
なることやら…。
(ただし、最低でも1年くらい後の話になると思うけど)
 足摺国際ホテルを出発して1時間半ほどで「四万十の碧」という屋
形船の乗船所に着きました。ここから屋形船に乗って四万十川を満
喫します。ていうか、この看板結構色褪せてますね…。。。
 船に乗る前にこの看板の付近の建物でトイレ休憩。ここの男子ト
イレがトイレにしては異常に開放的なつくりで、戸惑いながらも用を
足しました。
 そういうわけでいよいよ屋形船に乗船します。今回の四万十川ク
ルーズのお供となる船がこちら。見事にイメージ通りの屋形船で、
しかも年季も入りまくりです。尤も、趣があるこういう船の方がいか
にも四万十川らしい感じがするので、個人的には悪くないです。
 乗船してから程なく、いよいよ船が動き出しました。出航してから
5分ほど経つとこんな橋の下を通りました。これは四万十川特有と
もいえる「沈下橋」といわれる橋で、見ての通り欄干が無いのが特
徴的です。この橋が車も通れるとしたら、相当スリリングな光景に
なるんだろうな、と余計なことを考えてみる。
 今回のクルージングでは窓側に陣取ったので、窓から顔を出して
四万十川の景色とクルージングを堪能〜♪ 屋形船の雰囲気も相
まって、かなり風情のある時間が続きます。思えばクルージング中
ずっと窓を開けていたような気がします。
 四万十川の水面も撮影しました。どうでしょう、この見事な透明感
は。「最後の清流」と謳われているだけあって、この辺りはさすがで
すな。
 水面といえば、太陽の光に反射してキラキラ光り輝くという光景も
見られました。まるで宝石が散りばめられているみたいで、キレイ
でした。……それでもペットボトルは悠然と泳いでいくのね…。。。
 そんなこんなで1時間弱のクルージングはあっという間。さっき
通った沈下橋の下を再びくぐり、船着き場に戻ります。この四万十
川クルージング、結構楽しかったな〜☆ 外の景色に夢中になっ
てたせいか、船酔いの「ふ」の字もなかったです(笑
 そして再びバスの中。今日のメインの四万十川遊覧が終わった
ので、後はもう松山に向かってバスに揺られるだけです。ただ、結
論から言ってしまえば、前述の通り初日の悪夢の再来ということに
はならずに済みました。ちなみに写真は高知県をオサラバし、愛媛
県に入ってしばらくした所です。ていうか、正直今どこを走っている
のか、全くもって意味不明です。。分かるのは宇和島の南というこ
とだけ(汗
 バスは海沿いも走りますが、海が見えるのは車窓左側。したがっ
て右側に座っている自分にはほとんど縁が無い…。。。でもその代
わりにヤシの木が見えたんで撮影〜。何だかんだで四国入りして
二日くらい経ちますが、ようやくヤシの木を撮影できたような気がし
ます。
 そんなわけで宇和島の市街地が見え、程なくしてハイウェイレス
トラン宇和島に到着。ここで昼食を食べます。宇和島ということで鯛
めしを期待しましたが、出てきたのは炊き込みご飯でした。味もわり
と普通だったな。
 昼飯を食べ終えた後も時間が余っているので、1階でお土産を買
うことにします。その途中真珠を売っているコーナーを一瞥しました
が、ね、値段が…。。。学生身分が手を出すようなモンじゃないです
な。
 というわけで修学旅行生はこっちです。やはり同じことを考える人
はかなり多く、お土産屋はかなり混雑していました。そのお土産屋
の陣容なんですが、「ここは愛媛県なんだな〜」という印象はしてき
ます。とにかく伊予柑一色です。その中にはこんな物も売ってまし
た。伊予柑そうめんって………おいおい。何でも伊予柑味にす
りゃいいってもんじゃないだろ、とツッコミを入れたくなる一品です。
(でも食べてみると意外と美味だったりするかも)
 それはさておき、自分は伊予柑餅+伊予柑団子+αを購入しま
した。ちょっと早めにバスに戻り、「+α」を食します。見ての通り本
当にごくごく普通のお饅頭ですが、こういう素朴な味わいが結構い
い感じです。

<三日目 後半>
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