<二日目 後半>

 しばらく歩くと右手に大きな岩が見えてきました。この岩に足を踏み
入れることも可能で、自分たちの前を通っていた爺さん婆さんのツ
アー一行がそこを通ってました。しかし今回のトレッキングではそこ
はスルーし、まっすぐ海岸線を進みます。
 見残し海岸の海岸線は一応は遊歩道ですが、ちょっとした岩場に
なっています。まさに「自然のアスレチック」といった感じで、実は
こういうのが結構好きな自分はモチベーション上昇。周りに注意を払
いつつもアグレッシブに動きます。
 しばらく海岸線を歩くと、崖が見えました。どうやら登ることもできる
みたいで、ちょうど自分たちの前を行っていたグループが崖を降りて
いるところでした。…ってことは、ウチらも登るんじゃん、ここ…。
 というわけで突然の崖登り。足を踏み外して怪我…なんてことに
なったら大変ですが、アグレッシブモードに突入した自分はそんなこ
とを顧みずに(ただ、登り方は若干ヘタレだったような気もするが)一
気に登り、ほぼ一番乗りで頂上に到達しました。写真は崖の頂から
撮った風景です。
 2分ほどで下に引き返します。崖は登るより下りる方が危ないの
で、慎重に崖を下っていきます。…と思ったら崖の間に咲いている花
(雑草かも)を撮影。厳しい環境の中で健気に生きてるという感じがし
たんで撮りましたが、今思うと相当無茶なことやったな〜って(笑 よ
く怪我しないで済みましたわ。
 見残し海岸の地形はかなり特徴的で、見所の1つになっています。
写真の岩もそのうちの1つで、「チェーン岩」と呼ばれています。なる
ほど、確かにチェーンの形をしてるわ。
 相変わらずアグレッシブモード真っ只中の自分。この辺りからとう
とう暴走に入りました(笑 自分が「いける」と判断したところは順路を
ちょっと外して“ワープ”するといったことをやりました。写真の場所
も“ワープ”を検討した場所ですが………スノコ!?ちょっと危なさそ
うなので、さすがにここはワープするのを断念しました。。
(というより、班のメンバーに止められたと言った方が正しいかも)
 さらにしばらく歩くと、トンネルみたいな感じになっているところにた
どり着きました。無論これも自然が造り成したものなので、興味深い
です。このトンネル付近で「これより徒歩3分で折り返し地点です」と
いう注意書きがありました。もう少しといったところです。
(写真に黄色い服のおじさんが写ってますが、この見残しトレッキン
グを先導してくれた観光ボランティアの方です)
 そのトンネル地点から3分ほど歩き、折り返し地点の屏風岩に着き
ました。ここで観光ボランティアの方が観光案内をしてましたが、そ
れにも関わらず自分は案内を全く聞かずに岩の尖端へ。さっきか
ら暴走気味でしたが、その極みともいえる行動でした。
 見残し海岸は大昔は海となっていて、地形がかなり特徴的なのは
その名残です。写真の地形もかなり凸凹してますが、ここは海だっ
た頃はサンゴ礁だった(ような気がします…)。ところで、ここの海岸
の海がかなり青いのは何故?
 折り返し地点を過ぎてもアグレッシブモードは絶好調で、隙を見て
はワープしたりしました。さっきの屏風岩での行動もそうですが、こ
れを「元気な行動だな〜」と見るか「勝手な行動だな〜」と見るかは
皆さんのご想像にお任せします。
 折り返し地点から15分ほど歩いてとうとう船着き場に到着。これを
もって終始暴走気味だった竜串トレッキングはゴールを迎えました。
いやぁ〜楽しかった〜!
(この後足が筋肉痛になったのは言うまでもない)
 行きと同じくグラスボートで物産館付近に戻ります。帰りは船尾か
らクルージングを楽しもうと目論んでましたが、船が出航した瞬
間、ものすごい勢いで水噴射。おかげで服もカメラもびしょ濡れ
で、これに懲りて大人しく船内に戻ったのでありました…。
 15分ほど船に揺られ、物産館付近にとんぼ返りしました。バスの出
発時刻まではちょっと時間が空いたので、トイレ行ったりお土産物色
したり…。そして人気が高かったのがアイスクリンで、値段も150円と
かなりお手頃。自分も食べようと思ってましたが、ここで衝撃の事実
を知る。財布、ホテルに置いてきたままだorz そんなわけで結
局アイスクリンは食べられずじまい(泣 でも考えてみると、今日ここ
まで無一文で過ごしたというのはある意味スゴいな。
(そして土産屋の中にある試食コーナーをはしごして時間を潰しまし
たとさ)
 そして再びバスに乗り、足摺方面へ戻ります。小一時間で足摺国
際ホテルが見えてきましたが、そこはひとまず素通り。今日の締めと
してある有名スポットを訪れるためです。ちなみに写真はバスを降り
た駐車場のすぐ近くにあったジョン万次郎像です。こちらも影になっ
てて見た感じだと誰が誰だか分からないですが(笑)、個人的にはか
なりのお気に入り写真。3本の指に入りそうなくらいです☆
 さっきの文章の「ある有名スポット」というところで大体ネタバレして
そうですが、それはともかく足摺岬の展望台へ。そこから見えたの
は、一日のトリを飾るのに相応しい水平線の眺めでした。水平線もさ
ることながら、日暮れに近づきつつある空もいい感じです。
 実は足摺岬観光は当初から予定にあったものではなく、修学旅行
直前になって急遽組み込まれたものです。足摺岬観光が予定に組
み込まれた一番の理由は「こんな時じゃないとなかなか行く機会
がない」
だそうです。なんかこの理由に激しく納得しちゃいました(笑
 足摺岬は四国最南端ということで、それを証明しているマンホール
(?)が展望台の真ん中にあります。カメラに収めたいところですが、
展望台は同じコースの人達で賑わっているため、撮影するのはかな
りの至難の業。写真は奇跡的にマンホールの上に誰も立ってない瞬
間に撮影できました。
 しばらくして他のコースの一行が展望台に来て、それと入れ替わり
で自分のコースは展望台を後にしました。それでもバスの出発時間
まではまだまだ時間がある。その間に行ける場所を探していた中、こ
んな看板を発見。この先6分ほど歩くとたどり着けるのが「天狗の鼻」
とかいうスポットで、「21世紀に残したい日本の風景」の四国第一位
なんだそうです。絶景となると行かないわけにはいかないでしょ〜、と
言わんばかりに迷わず天狗の鼻に向かいました。
(この行動が後の自分の運命を大きく左右することになるとは、この
時思いもしなかったのであります)
 木々に囲まれた細道を5分くらい歩くと海沿いに差し掛かり、そして
天狗の鼻に到着。そこからはこんな見事な絶景が!太平洋と断崖
絶壁が織り成す壮大な風景に圧倒されまくりで、四国一位に選ばれ
るのも充分頷けます。
 崖の横に位置する岩にクローズアップしてみました。岩を打つ波も
とにかくすごい感じで、これも壮観でした。このように時間を忘れさせ
るような景色を心行くまで堪能しましたが、本当に時間を忘れたら大
変なことになる。というわけで、そろそろ駐車場に戻ります。
 駐車場に戻ってきたのと時を同じくして、1台のバスがホテルへと走
り去っていきました。ふと駐車場に目をやると、自分のコースの1つ
後に来たコースのバスが発車準備中。ってことは、今走り去ったバ
スが自分のコースのバスということになる。つまり………ハイ、完全
に乗り遅れましたorz
 四国まで来てな〜にやってんだか(苦笑
 ただ幸いだったのは、足摺岬と足摺国際ホテルの距離が結構近
く、充分歩いて帰れるということ。そういうわけで、沈み行く夕日を横
目にホテル目指してひたすら歩きます。バスに乗りそびれ、取り残さ
れてたった一人歩いて帰るというなんとも虚しいシチュエーションで
すが、今まで全く行ったこと無い場所を歩いていくというのも旅の醍
醐味だと思えば…。
 若干道を間違えながらも、10分強で足摺国際ホテルに到着しまし
た。着くやいなや先生の大目玉を食らったのは言うまでもありませ
ん。。。

 その後は大浴場で一日の疲れを癒やし、夕食。さすがに今日は写
真撮ってませんが、高知名物のカツオが満を持して登場〜ってな感
じでした。
(そして今日も消灯時刻大幅過ぎての就寝。昨日と同じく消灯時間直
前は大富豪大会だったような記憶があります)

<三日目 前半>
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