二日目T(ひたすら西進と思いきや…)

東海道本線
ムーンライトながら
(大垣行き)
東京
(23:10)
名古屋
(05:22)

 22時59分、10番線にムーンライトながらが入線した。この列車が今晩の宿となる。ヘッドマークや方向幕などを撮影した
後、車内に入った。指定席は窓側を取りたいところだったが、6号車の通路側の席となった。まぁ夜なので窓側でも通路側
でも大して変わらないが…。ていうか1ヶ月前の10時2分に指定を取ったのに通路側って、どれだけ競争率が高いんだ
よ!でもよく考えると、この列車はこれまでの年末年始は定期便と臨時便の2本体制で運行していた。しかし2009年の春
に臨時化されたことにより、今年の年末年始からは1本体制になった。つまり、本数が減ったので、以前より座席争奪戦が
激化するのも納得できる。当然駅や車内のアナウンスで「本日は指定席は全席満席となっております」という放送がしばし
ば流れていた。ちなみに勿論相席で、窓側には30代くらいの男性が座っていた。

 そして列車は総武線各駅停車が遅延している影響で、3分ほど遅れてで東京駅を発車。品川、横浜と停車し、スピードは
あまり速くないものの列車は順調に西下する。ところが小田原に着く直前、こんな車内放送が。
「本日は横浜線が人身事故で遅れている影響で、横浜線の電車が当列車と接続できないという状況になっております。そ
のため、東海道線の最終電車との接続を待って小田原を発車します。」
 その放送があった直後、電車は小田原に到着。本来なら1分のみの停車だが、先述したことにより思わぬ長時間停車と
なった。せっかくの長時間停車だから、車内にいてはつまらない。少なくとも東海道線の最終電車が到着する1時過ぎま
では発車しないことなので、車外に出て気分転換をすることにした。

 改札を出て、閑散とした深夜の駅コンコースを歩く。小田急線の改札口の前を通ったが、終電の時間を過ぎたようで案内
表示には「運転終了」の4文字が…。普段こんな遅い時間に駅構内を歩くことはまず無いので、かなり新鮮だった。そして
駅の外へ行き、駅前の北条早雲像と駅舎を撮影。1時過ぎまでは大丈夫だと思うが、ここで乗り遅れると大変な事になる
ので撮影したら早々と車内に戻った。自席へ行くと初老の男性が座っていたが、「そこ、僕の席なんですけど」と言ったら
すぐ移動した。自席があるのか無いのかは分からないが、既に指定されている座席に居座るのはやめてほしいものであ
る。とはいえ、列車を降りて駅周辺をうろついてた僕の方にも非があるのは事実。今度からは、長時間停車だからといって
むやみに車外に出ないようにしよう。

 そして自席に座ってしばらくした後、ようやく東海道線の最終電車が到着。その最終電車から乗り換えた乗客を乗せ、よ
うやく列車は小田原を発車した。既に定刻より30分以上遅れていた。小田原を発車したところでそろそろ寝ることにしたが、
減灯してくれないせいかなかなか寝付くことができない。それからしばらくして、目を閉じてはまた開いてを繰り返した末に
どうにか眠りに就いた。



 目が覚めた頃には、どこかの駅に停車しているところだった。既にJR東海エリアに入っていることは間違いないが、どこ
なんだ一体…。この時の時刻は4時半。遅れが回復しているならば、名古屋到着まであと1時間を切ったということにな
る。二度寝して寝過ごすことは避けたいため、顔を洗って起きてることにした。それからしばらくして再び列車は動き出し、
いくつかの駅を通過した。そして5時前、再びどこかの駅に停車。駅名票を見ると、「熱田」という文字が見えた。熱田は名
古屋に近いので、だとすれば昨日の遅れは完全に回復したようだ。そして15分ほど運転停車して発車し、しばらく走って
列車は定刻に名古屋に到着した。


東京発車時点の乗車率はそこそこ

深夜の静けさ

夜見るとちょっと怖い?北条早雲像

小田原でまさかの長時間停車

一日を終えて眠りに就いていた

小田原駅熱海方ホーム先端の様子

 さて、次に乗る列車の時間まで1時間近くも時間がある。というわけで、名古屋駅で撮影をしつつ過ごすことにした。しか
し、JRの名古屋駅にいるだけでは物足りないので、近鉄の名古屋駅へ行く。改札を出て、誰もいないコンコースを歩いて
近鉄名古屋駅に到着。入場券を購入して早速ホームで撮影したが、早朝ということもあるのか、思ったよりめぼしい撮影対
象が無かった…。なのでちょっと撮影したら早々と改札を出た。入場券が勿体ないような気もするが…。でも、暇潰しには
なったから良しとしよう。


早朝の名古屋駅

近鉄名古屋駅にも立ち寄ってみた
中央本線
普通
(中津川行き)
名古屋
(06:15)
中津川
(07:35)

 帰省先に着くにはこのまま西進するのが一番の近道だが、今回は寄り道をする。尤も、寄り道をするためにわざわざ
ムーンライトながらを名古屋で降りたんだが…。というわけで次に乗る列車は6時15分発の中津川行き。これも1時間以上
の乗車となるため、クロスシートがある車両に乗りたいところ。しかも今回の旅ではクロスシートに全然恵まれてない(とい
うか211系に振り回され続けた…)ので、尚更クロスシートの車両が来ることを強く願う。

 その願いが通じたのか、中津川行きは転換クロスの213系を先頭にして来た。ほっと一安心したのも束の間、実はこの列
車、213系が連結されているのは6両中後ろ2両だけで、前の4両はロングシートの211系。4両目の乗車位置に並んでい
たので、慌てて5両目の乗車位置に移動した。そして着席にも何とか成功。これまで夜行を除いてロングシートばかりに
乗ってきたので、ここでのクロスシートは感慨深いものがある。

 名古屋を発車して程無く、列車は金山に停車。金山駅は南側からJR東海道本線・名鉄線・JR中央本線の順にホーム
が並んでいる。つまり、名鉄線の駅がJRのホームに挟まれているという独特の構造になっている。金山駅は何度も通った
ことがあるが、このような構造になっていることは今回の旅で初めて気付いた。金山を発車してしばらく走ると、雲の間から
朝焼けが見えた。それからだんだん明るくなってきて、列車は高蔵寺に到着。ここは愛知環状鉄道との乗換駅で、タイミン
グ良く愛知環状鉄道の車両が見えた。

 高蔵寺を過ぎると列車は急に山の中に入り、トンネルを抜けて渓谷のような風景になった。三大都市の1つである名古屋
の中心部から30分でこの風景というのがまた凄い。個人的にこのような車窓は好きなので撮影したが、まだ完全に明るく
なってないためか、車内が映り込んでしまった。なので掲載するに値しない写真になってしまったが、一応載せておく。い
つの間にか列車は平地に入り、多治見に到着。

 多治見を発車すると、列車は山の中の平地に入る。特に目を見張る風景は無いが、気になることがあるため車窓を凝視
する。その「気になること」というのは、沿線に雪が残っているかどうかだ。天気予報を見た限りはかなり望みは薄いが…。
凝視したところ、霜柱が立ってる所は何度か見えたが、案の定雪はこの時点では見えなかった。そんな感じで列車は恵那
に到着。明知鉄道との乗換駅だが、日頃の行いが悪かったのか、明知鉄道の車両は見えなかった。ちなみに、明知鉄道
の車両を初めて見たのはあれから1週間近く後、帰省の帰りで中央本線に乗った時だった。

 恵那を発車すると終点の中津川はもうすぐ。というわけで、列車は中津川に到着した。


意外にも金山駅のホーム配置は独特だった

高蔵寺で愛環の車両を見る

多治見を過ぎると田園風景が続く

雲の間から朝の訪れ

酷い画像だが、定光寺付近を走行中

恵那で明知鉄道の線路が見えたが、車両には会えず…
中央本線
普通
(松本行き)
中津川
(07:38)
南木曽
(07:57)

 中津川で松本行きの列車に乗り換え、さらに東進する。これまで乗った列車から乗り換える人が大多数のようで、ドアが
開いた瞬間、皆一目散に松本行きの列車に向かって急いでいた。僕もその流れのままダッシュした結果、座席争奪戦に
勝利。ボックス席の進行方向に向いた窓側の席を確保できた。車内は立ち客が出るほどの混雑で、同じボックスには老夫
婦が座った。

 中津川を発車し、しばらくして列車は川沿いを走る。複線だが、上下線が時々離れるのもまた面白い。そして残雪の状況
だが、中津川を出てしばらくは全く残雪は見えなかった。しかし少し走ると、車窓に残雪がちらほら見えるようになった。そ
んなわけで列車は南木曽に停車。ここで下車する。ちなみに乗車した列車はここで特急しなの号の待ち合わせをするた
め、何分か停車。そのしなの号は1番線に停車するが、その1番線に入る列車は改札口近くから撮影できる。というわけで
カメラを構え、1番線に入線したしなの号を撮影。なかなかいい感じに撮れた。ここから目的地まではバスで移動するの
で、駅を出てバス乗り場へ向かう。


川沿いを走る

改札近くでしなの1号を撮影

山奥に入ってようやく残雪が見えた

山小屋風(?)の南木曽駅舎

<二日目 U>
この旅のプロローグ
トップページ