列車に乗って夏を満喫するin南東北
その4
米沢13:10(山形線)→福島13:56
 一通り撮ったら猛ダッシュで山形線のホームに戻ります。次に乗
る列車は719系の福島行き。この辺りは4時間も列車が来ないと
いう相当な過疎地帯なので乗車率も大した事無いな〜。と思った
ら結構乗車率はありました。立ち客はあまりいませんでしたが、
クロスシートはおろかドア付近のロングシートもほとんど埋まって
ました。この乗車率を見ると、米沢〜福島間の普通列車はもう少
し本数を増やしてもいいような気が……。
 ふと空を眺めてみると、青かったです。確かこの日の天気予報
だと沖縄を除いたほぼ全国で雨。もちろんここも例外じゃじゃない
はず……。天気予報が外れるのはよくありますが、ここまで来る
とさすがに閉口します。まぁ個人的にこういう天気は大歓迎なんで
すがね。
 列車は板谷峠に入り、しばらくして峠に到着しました。一見する
とただのローカル駅に見えますが、鉄には超有名な駅です。ここ
といえばやっぱり「峠の力餅」の立ち売りが有名ですよね。他にも
スイッチバックの跡があったりして見所は多いです。この列車から
も何人か下車していきました。
 さっきちょっとだけ触れた「峠の力餅」ですが、僕も購入しまし
た。実は今回は仙台に行くのが第一の目的で、帰りはどうしよう
かと考えたところ「峠の力餅」に興味を持ったので山形経由にし
たわけです。それで買えなかったら話にならないので結構早めに
ドアの前に並びました。
 という努力の甲斐あって購入した「峠の力餅」、中身はこんな感
じです。普通の大福餅ですが、飾りの緑色の紅葉が印象的でな
んとなく夏らしいです。秋にはオレンジか黄色になるんでしょう
ね。そして桜の時期になるとピンク色に……それはさすがに無い
か。

 と、前置きはこれくらいにしてそろそろ食べることにしましょう。
味はすごくおいしかったです。
 そんなわけで力餅に舌鼓を打ってるうちに時は流れていき、気
がついたらもう峠を越えていました。その間に通過した板谷峠の
風景すら見逃してしまいました。これは勿体ないですが、「それ
だけ力餅がうまかったんだ」と納得。

 そして列車は福島に到着しました。
福島14:20(東北本線)→郡山15:07
郡山15:20(東北本線)→黒磯16:23
 福島で郡山行きに乗り換え。車両は701系でしたが、1時間以内
の乗車なのでそんなに問題は無し。それよりこの列車の隣のホ
ームには阿武隈急行の車両が停車してました。なんか115系
っぽいライトがちらっと見えました。「もしかするとこれは元JR417
系?」とか思ったりしましたが、撮影できず……。(涙)
 列車はすでに座席がほとんど埋まるほどの乗車率でしたが、こ
の列車に接続する仙台方面から来る「仙台シティラビット」から
かなりの乗客が乗ってきて車内は激混みに。オールロングシー
トとはいえ、2両じゃさすがに悲惨でしょ…。それでもドアとドアの
間は多少余裕がありましたが。
 郡山で黒磯行きに乗り換えましたが、車両は同じ701系だし、
なにしろ座席争奪戦にモロに参加しちゃったから写真を撮ってる
暇なんてありませんでした。代わりにこれで勘弁して下さい。車内
から撮った駅名票?みたいなものです。ちなみにこの黒磯行き
は、1月に郡山に行った時にお世話になった列車です。
黒磯16:35(宇都宮線 通勤快速)→大宮18:42
 黒磯で宇都宮線の通勤快速に乗り換え。この列車も1月にお世
話になりましたが、平日は通勤快速になります。最後は豪華に飾
らないと!ということでグリーン車を選びました。でも実際のとこ
ろは平日はグリーン料金が割高になってるのをすっかり忘れて
て、思い出した時にはもうグリーン券が発券されてました…。乗
車時間も結構あることだし、せっかくだから乗ることにしました。
 このグリーン車も1月に乗車し、その時は1階席を選びました。
そして今回はというと…平屋席に乗車しました。平屋席は黒磯発
車時点で僕以外誰も乗ってきませんでした。というわけで貸切状
態の始まり始まり〜!
 最初は車窓右側に座ったんですが、西日の攻撃をモロに受けて
眩しいのなんの……。しばらくは根性で持ち応えましたが、耐え切
れなくなって車窓左側に移動しました。そして西日がガンガン注
ぐ車窓右側の窓のブラインドを全部閉めました。これも貸切状態が
成せる業でしょう。
 車窓の田園風景をのんびりと眺めます。至って普通の風景です
が…、突然虹が見えました。慌てて撮影しましたが、この写真で
虹が写ってるのがお分かりでしょうか?こういう自然の虹はなか
なか見れないのでいい記録になりました☆
 もうまもなく宇都宮。車窓から見える風景も建物が多くなってき
ました。そんな中見えたのが車両基地。そこにいた車両はDE10
ばかりですが、遠目ながらもEF65などの電気機関車や烏山線の
ディーゼルカーも見えました。
 宇都宮に到着しました。ここではおよそ8分の長時間停車なの
で、ホームに出たりして気分転換しました。前回乗ったときはここ
で貨物列車を退避しましたが、今回は平日だったせいか退避はあ
りませんでした。ちなみに宇都宮で1人、さらに次の雀宮でまた1
人乗ってきて貸切状態は終了しました。それでもまだ車内はガラ
ガラです。
 さてここらで夕食としましょう。昼食は11時前に食べたのでお腹
は空いてる……というわけではありません。この列車の車内でも
力餅を何個か食べたため、そんなにお腹は空いてません。なので
車内販売で買ったアンパンを食べることにしました。でも、晩餐
(ばんさん)にしては寂しいですね。
 宇都宮を発車してからしばらくすると貨物ターミナルが見えま
す。JRFの紫色のコンテナがありますが……。その手前はかなり
古い貨車が保存(?)されてました。現代的な新幹線の高架にコ
ンテナがあるのに、あの貨車がいる場所だけは完全に時が止ま
ってますね。
 水戸線の車両がいる小山に到着しました。列車はここから通勤
快速になり、大宮までの途中停車駅は古河と久喜のみになりま
す。つまり、これまで各駅にちょこちょこと停車していましたが、こ
こを境にビュンビュン走る速達列車になります。
 古河を発車した辺りで車中泊が祟ったのか眠くなり……、久喜
までは完全に記憶がありませんでした。外はすでに暗くなってい
て、風景は楽しめない……と思ったら意外とそうではないもので
す。しばらくは町明かりを眺めてました。
 東武野田線が見えてくるとそこはもう大宮。これからの予定はと
いうと、この列車を上野まで乗り通し、そこから東京へ出て中央線
で帰る………という予定でした。しかし何を思ったのか、突然荷物
をまとめて大宮で通勤快速を飛び降りちゃいました。一体どうし
たのか!?
大宮18:47(武蔵野線・中央線 快速「むさしの」4号)→八王子19:4619:55(9分遅れ)
八王子20:07(横浜線)→片倉20:10
 通勤快速を飛び降りた理由はコレ。3番線に快速「むさしの」が
停車していました。この列車に乗れば地元の八王子まで乗り換
え無しで行けるため、乗り換えたわけです。時刻表に載ってない
と思ったら灰色のページにしっかり載ってました。こりゃ気が付かないわけだ。ちなみに乗車率はなかなかでした。
 大宮を発車した列車は「裏ルート」を通ります。説明しますと、大宮
から貨物線を通り、与野のあたりで長いトンネルに入ります。そ
のトンネルを抜けてしばらくすると武蔵野線と合流し、西浦和を通
過します。ちなみにトンネル内は終始ノロノロ運転でした。
 トンネルを出てもまだスピードは上がらず。といったところで武蔵
野線と合流しました。ここにきてようやく本来のスピードに……。
と思ったら北朝霞に到着しました。北朝霞からは……またノロノ
ロ運転でした。
 駅に停車するたびに乗客は降りていき、新秋津を過ぎる頃にな
るとボックス席に足を投げ出す光景がよく見られました。新秋津を
発車すると次の停車駅は立川。ここでまたまた「裏ルート」のト
ンネルを通って中央線と合流します。しかし、トンネルを出たとこ
ろで列車は停車してしまいました。どうやら列車が詰まってるよう
です。そして3分くらいしたらまた動き出しました。
 立川には数分の遅れで到着。意外にもここから乗客が結構乗
ってきました。そして次の停車駅は終点八王子。「さ〜て、もうす
ぐ着くぞ〜」と、そうもいかないのがよそ者の宿命。八王子の手前
で停車してしまいました。結構長く待たされました。というわけで八
王子には9分の遅れをもって到着。
 八王子からは横浜線で最寄り駅へと帰るんですが、当の横浜線
は車両トラブルにより運転見合わせの模様。他路線への振替乗
車を考えてましたが、20時過ぎに運転を再開するということなの
で飛び乗りました。当然車内は激混みでした。というわけで最後
はこの写真で〆ます。
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