【その3】


 これから関西方面へ向かうわけなんですが、新幹線にも在来線にも乗らないということは………そうです。ここから乗る
のは近鉄特急です。なので近鉄名古屋駅へ向かったんですが、駅の入口がどこにあるのか分からず、ちょっと迷ってしま
いました。。近鉄名古屋駅は昨夏に利用したばかりだというのに…。近鉄名古屋駅に到着し、列車案内表示機で次に乗る
列車を確認。自分の性格上前回は名阪ノンストップ特急に乗ったんですが、今回は14時半発の停車駅が多い名阪特急を
選びました。ちなみに列車案内表示機はパタパタ式のものでした。今時名古屋という大都市でアナログなパタパタ式表示
機が現役で使われているとは…。


これから乗るのは近鉄

今なおパタパタ式案内表示機が健在だった
近鉄名古屋線・大阪線
名阪特急
(大阪難波行き)
近鉄名古屋
(14:30)
大阪難波
(16:55)

 早速特急専用ホームである5番のりばへ行き、ホームで列車の入線を待ちます。20分ほど待ってビスタEXこと30000系
を先頭に大阪難波行きの特急が入線しました。実を言うと、最初は新型ACEの登場により順次置き換えられるであろう
12200系を目当てにしていました。その後時間的に丁度いい14時半近鉄名古屋発の列車を選んで調べたところ、列車案
内にビスタカーが運用される列車であることを示すマークが…。というわけで、迷わずこの列車に乗ることに決め、当然な
がら2階建て車両2階の指定を取りました。指定券を発券した際、第一候補である2階建て車両2階の進行方向右側はほ
ぼ満席だったので、乗車率は結構あると思ってましたが、自分が座った2号車の乗車率は思ったより少なめでした。
 そんなわけで列車は近鉄名古屋を発車。すぐに地上に上がると車両基地が見え、サニーカーなどの特急車が留置され
ていました。しばらくは住宅地の中を走るため車窓に面白味は特になく…。木曽川、長良川、揖斐川と大きな川を
立て続けに渡ると桑名に停車。こう見てみるとやっぱ目線が高い…、と2階建て車両からの眺めの最大の魅力を
感じました。それから列車は四日市、白子と停車していきました。白子は一部の特急が停車する駅にしてはそれほど規模
は大きくなく、「特急が停車する理由は何だろう」とまで思ったりしたんですが、停車した時に見えた駅名票に「鈴鹿サー
キット下車駅」と書いてありました。なるほど。だけど調べてみたら、白子駅から鈴鹿サーキットまで結構距離あったぞ…。
 2階建て車両に乗る時には列車とすれ違う時の目線の違いも楽しめます。それを写真に収めようと思って挑戦したんで
すが、特急のためわりと速度が速い上にすれ違う電車の両数自体短いので、腕の悪さも重なって失敗続き…。しかしなが
ら白子発車からしばらくしてようやく成功しました。というより、車窓を撮ろうとカメラを構えてたら素晴らしいタイミングで普
通電車とすれ違ったというのが事実です。それから程無くして津に停車。近距離の用務客の利用が多いのか、ここで結構
乗客が降りていきました。津を発車した直後にアーバンライナーnextとすれ違い、それからしばらく走ると列車は急にス
ピードを落とし、そしてポイントを切り替え。どうやら中川短路線に入ったようで、列車は右の大カーブを徐行で走行し、大
阪線に合流しました。
 ここからは再び高速運転になり、それと同時に山の中に入っていきました。そして見応えがある景色の中をしばらく走る
と青山トンネルに入りました。4分くらいかかって青山トンネルから抜け、しばらく走ると留置線が見えてきました。しかし
1両も留置されている車両がいないのでなんか寂しい…。ってか似たような光景を1年前に京阪特急に乗ったときに見たよ
うな気がします。そんなわけで名張に停車。停車中にすれ違ったのは何と団体専用列車のあおぞらU。この車両、普段
はその用途からかなかなか見れない希少な車両なんですが、この日は需要が多いのか結構な頻度で目撃し、これにて
3度目の目撃となりました。もしかしたらこの日、あおぞらUは全編成動いてたのかも…。

 名張を発車後、列車はしばらく山の中を走って奈良盆地に入りました。そして大和八木に停車。ここでは5分ほど停車す
るので一旦ホームの外へ。ここでビスタEXの前に連結されている車両が気になったので連結部分に行ったところ、当初
乗車する予定だった12200系が連結されてました。そして程無く反対側の4番ホームに伊勢志摩ライナーが入線。乗車し
ている列車がここで5分停車する理由はこれ。この伊勢志摩ライナーは伊勢方面から来た京都行きの特急で、ここ大和
八木で名阪特急に接続することで伊勢方面から大阪、もしくは名古屋方面から京都への輸送効率を高めてるというわけ
です。両方とも丁度いい位置に停まってくれたおかげで上手いとこ並び写真を撮影できました。
 伊勢志摩ライナーを横目に大和八木を発車して、しばらく走ると奈良と大阪の府県境である峠を超え、いよいよ終点の大
阪難波が近づいてきました。俊徳道付近で去年開業したばかりのおおさか東線と立体交差し、程無くして奈良線と合流し
て複々線に入りました。そして鶴橋を発車するといよいよ地下線に入り、定刻で終点の大阪難波に到着しました。2時間半
の二階建て車両クルージング、楽しませてもらいました♪


地上に出ると早速車両基地が見える

最初の停車駅は桑名

幾度となく普通列車とすれ違う

名古屋線を離れて中川短路線に入る

青山トンネルをはじめ、幾つものトンネルを抜けていく

名張であおぞらUを目撃

ビスタEXの前は12200系だった

この峠を抜ければいよいよ大阪府

複々線区間に入った

長大橋梁を一気に渡って三重県へ

「鈴鹿サーキット下車駅」である白子に停車

津を発車時にnextとすれ違い

一気に車窓風景が変わった

ここの留置線もやけに寂しい

大和八木での長時間停車を利用して気分転換

上手い具合に伊勢志摩ライナーと並んだ

JRおおさか東線と立体交差

鶴橋を発車したら地下に潜り込む
阪神なんば線
普通電車
(尼崎行き)
大阪難波 尼崎
阪神線・神戸高速鉄道・山陽線
直通特急
山陽姫路行き
尼崎 山陽垂水

 さて、ここから3月に開業した阪神なんば線を経由して帰省先へと向かいます。この路線が開業してからは初めて大阪
に来たので、当然ながら初乗車です。早速一旦改札を出て切符を買おうとしたんですが、阪神線の切符売り場にはかなり
の行列が…。。。切符を買うのにこんなに並ばなきゃいけない状況は初めてです。結局10分待ってようやく切符を買いまし
た。こういう時ICカードって便利だなとつくづく思います。。
 やっとのことでホームに戻り、少し待って普通電車が到着。この電車は尼崎止まりなので終点の尼崎で直通特急に乗り
換えるわけですが、目にした状況に仰天。「何だこの人の数…」 直通特急を待ってると甲子園行きの臨時特急が通過。こ
の日は甲子園球場でタイガースの試合が行われるみたいです。だからホームで列車を待ってる人が多いのか…。そして
山陽車の直通特急が来ました。帰宅ラッシュに見るからに野球観戦をすると思われる乗客が重なったので、やっぱり車内
はとんでもない大混雑でした。。。予想通り甲子園で大量下車があり、その後も駅に停車する度に空いていったんですが。
こうして電車は山陽垂水に到着。ここで下車して帰省先へ向かいました。


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