<その2>

 というわけで会津田島で乗り換え。肝心の乗り換えた車両で
すが、同じキハ8500で、さっきまで乗ってきたのとは違う編成
でした。キハ8500は1編成のみの存在だと思っていたので、こ
の展開は意外に思いました。ていうか厳密には車両交換なの
で、そう考えればそうでしょうが…。
 ここで感がいい方は「乗車券会津田島までなのに何でその
まま乗ってるの?」と疑問に思うでしょうから説明しておきま
す。会津鉄道の会津田島以北はツーデーパスが使えるんで
す。なので、会津田島までの乗車券と併用しているわけです。
 列車は再び渓谷に入り、しばらく走るとこんな景色が見えま
した。かなりいい眺めだなぁ〜、これは。ただ、お天気が悪い
のが惜しい…。川の水も濁ってますな。
 さらにしばらくして列車は芦ノ牧温泉に到着。先述の通りこ
の駅は「ばす」という名前のネコ駅長が住んでいることで有名
です。この駅は進行方向右側に駅舎が見えるということで車
窓右側に移動したら、ホーム脇の留置線に昨年暮れに引退
したトロッコの車両が見えました。引退後はここに放置という
ことなんでしょうか。それとも…。
 あ、ちなみに「ばす」名誉駅長の姿は見れなかったというオ
チです。
 芦ノ牧温泉を過ぎると渓谷地帯を越え、車窓も田園風景に
変わりました。ていうか田園地帯の中にポツンと立ってるコン
テナがやけに謎です。しかもJRFの紫のコンテナだし…。
 それよりこれより、田園地帯に入って車窓が単調になった途
端に天気が回復するってどういうこと!?
 こうして列車は終点の会津若松に到着。列車の車内や細部
写真を撮影した後、一旦駅を出ました。会津若松では2時間の
滞在時間を取っているので観光したいところでしたが、さっき
の新幹線でお金を使ってしまったため断念…。天気は回復し
てるので、お金さえあれば行ってたところなんだけどな…。
 それはともかく、まずは腹ごしらえ。駅前の食堂のメニューに
あった「会津ラーメン」というのがとても気になったのでそれを
注文しました。そしてしばらくして出てきたラーメン。普通のラー
メンと明らかに違うのは山菜が入ってるところです。味はなか
なかでした。ちなみに食堂にあったテレビのニュースでは首都
圏に吹き荒れた強風についてやってました。交通機関にも多
大な影響が出たようで、「あっちの方は大変みたいだな〜」と
他人事みたいな目で見る。
 腹を満たしたら本屋で時間を潰し、再び駅に戻りました。駅
前には車輪が展示してありました。どうやら磐越西線のSL運
行開始を記念したものらしいです。それにしても、どこから持っ
てきたのか…。
 というわけで駅に入りました。この時間は改札は開いておら
ず、待合室ではかなりの人が改札が開くのを待ってました。し
かしフリー切符だったらそんなことお構いなし。ツーデーパスを
駅員さんに見せたらすんなり入れてもらえました。余談です
が、会津といえば赤べこ。改札を抜けてすぐの所に赤べこがい
ました。これがなかなか巨大で…。
 駅のホームからは会津若松運輸区が見え、只見線の車両
がお昼寝中でした。只見線といえば超ローカル線ということで
鉄道ファンの間では有名。沿線も風光明媚なので一度は乗っ
てみたいところですが、運転本数がかなり少ないのでなかな
か乗る機会がなく…。
 早くに駅の中に入ったはいいものの、することがない…。え
え、徒然草の冒頭部分そのものです。てなわけで、寒い中次
に乗る列車が来る1番線でただ待ってました。しばらくして改
札が開いたようで、人がいなくて寂しささえ感じられた1番線
ホームも賑わってきました。もうすぐ列車が入線します。
磐越西線
あいづライナー4号
(郡山行き)
会津若松
[14:14]
郡  山
[15:16]
 次に乗るのは真っ赤な485系が使用されるあいづライナー4
号。この列車に乗るのは2回目で、1回目は確か猪苗代→郡
山で乗車しました。この485系は足元が広くて快適に過ごせる
んですが、足元を広げた弊害で窓割りがまるで合ってない。
よって、窓からの景色が楽しめる席は限られています。幸い列
の一番前に並んでいたので、ワイドな景色が楽しめる特等席
に座れましたが。
 そういやあいづライナー4号が入線する直前、反対側の2番
線ホームに新新潟色+新潟色のキハ40が入線しました。この
後新津方面へ行く列車があるんですが、案内表示機には3番
線に入線とありました。おかしいな〜と思ってたら、その直後
に、さっきまで奥の留置線で休んでいたキハ40の首都圏色+
新潟色の2両が3番線に入線しました。どうやらこれが新津行
きになるようで。いや〜ややこしい!
 しばらくは「もうちょっとで春到来」みたいな景色の中を走っ
てましたが、磐梯町を発車してしばらくしたあたりで、車窓が白
い物に支配されるようになりました。さっき会津鉄道に乗った
時に車窓から見える雪に驚いたばかりですが、この辺りの積
雪量はそれ以上。これだけ見ると、春はまだまだ先のようです
な。
 列車は磐梯熱海のちょっと手前までは順調に走ってました
が、山の中を抜けたところで減速し、やがて停車。どうやら強
風の影響で停まってしまったようですが…。車窓から見えるス
スキがかなり揺れていることからも、その風の強さがよく分か
ります。3分ほどの停車の後に列車は再び動き出し、自転車
並みのスピードで磐梯熱海駅に入りました。
 そして列車は数分の遅れで終点の郡山に到着。着く直前に
赤い車両が見えたので、気になって近くまで行ってみると、何
とホーム横の留置線にED75が停車してました。見たところ工
臨というヤツですな。これはかなり運がいい!ということで写
真を撮りまくりました。そういえばED75もいつの間にかかなり
少なくなりましたね。
東北本線
普通
(黒磯行き)
郡  山
[15:46]
黒  磯
[16:49]
 ここから先はひたすら首都圏へ南下するのみ。あいづライ
ナー4号からは15時20分の黒磯行きに乗り換えられますが、
福島からの列車と接続しているため混んでるだろうと予想して
パス。その後15時46分にも黒磯行きがあるので、それに乗る
ことに。こちらの列車は福島からの列車との接続がないため
ガラガラ!一番後ろの座席に座り、若干遠いながらも後面展
望を満喫しました。
宇都宮線
普通
(宇都宮行き)
黒  磯
[16:54]
宇都宮
[17:44]
 黒磯では宇都宮行きの列車に乗り換え。車両はセミクロス
の211系でした。こちらもガラガラで、難なくボックス席を占
領〜♪ とはいえ、宝積寺あたりから相席になりましたが。
 宇都宮に着きました。5分ほどしたら下りカシオペアが来るよ
うなので、5番線ホームから撮影することにしました。ホームの
奥の方まで行くと「この先関係者以外立ち入り禁止」という表
示がホームに書かれていました。もっと奥まで行きたいところ
でしたが、これだと仕方ないので立ち入り禁止区域の手前ギ
リギリで撮影。ちなみに3人ほど同業者がいましたが、その人
たちは立ち入り禁止区域に入ってました…。
 宇都宮では夕食を食べる店を探すため一旦改札を出まし
た。宇都宮といえばやっぱり餃子ですが、本場の味はスルー
してファストフード店で済ませました。ということで、土産屋の
写真で勘弁してください…。
宇都宮線
普通
(上野行き)
宇都宮
[18:14]
大  宮
[19:32]
 18時41分の快速に乗る予定でしたが、夕食が意外と早く済
んだので18時14分の普通に乗ることに。宇都宮始発というこ
ともあってか、またも車内はガラガラ。後ろの方へ行くと空いて
るボックスがあったので、そこに座りました。もう暗くて車窓は
期待できないので、大宮で降りるまでずっと本を読んでまし
た。
 大宮からは行きと同じルートで家路に就きました。



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