これで今日の予定は終わりである。足は、前の靴でも20kmまでは大丈夫、本当はこれからが足にあっているかどうかの見極めになるが無理は禁物、予定通り名鉄太田川駅に向かう。
 太田川駅到着16時10分、万歩計 2,050 距離 1.6km 時間20分。
本日の歩行距離 21.8km 歩行時間 5時間25分。これで、結願が見えてきたような気がする。
弥勒寺八角堂
弥勒寺本堂
弥勒寺参道
弥勒寺山門
 83番札所 待暁山・弥勒寺
         東海市大田町寺下4  真言宗智山派 本尊・弥勒菩薩

 天平勝宝元年(749)行基菩薩が創建、往古は山内に六院が甍を並べて栄えたという。関ヶ原の合戦の時代に九鬼水軍の襲撃に合い、本尊と仁王像を残して焦土と化した。その後、尾張藩主二代徳川光友公が庇護をし堂宇をを再建、以来復興を重ねて今に至る、とある。
 仁王門をくぐると、参道は左に曲がり、深い木立の中の坂になる。本堂と大師堂、八角堂がある。
 時間は15時15分、歩行距離約18キロ。足は痛くない。上々である。後は、太田川にある弥勒寺で打ち切りである。県道にでて北上する。歩道がついている。弥勒寺は、東海市役所の西側である。このあたりもよく走ったところ。
 弥勒寺のあたりは開発から免れて深い木立が残っている。雨のせいか少し薄暗くなってきた。仁王様が立つ立派な山門は外観だけの撮影で、仁王様の撮影はあきらめる。
           万歩計 2,390歩、1.6Km、所要時間 20分
観福寺本堂
観福寺山門
紅白椿
観福寺参道
 82番札所 雨尾山・観福寺
         東海市大田町天神下ノ上5  天台宗 本尊・十一面観世音菩薩

 昔は岩屋寺、高讃寺、観福寺をあわせて”知多三山”と称したというほどの天台宗の古刹。門前の紅白椿は知多霊場を開設した亮山阿砂梨お手植えと伝えられ、檜の枝が芽吹くという。本堂には不動明王、六地蔵、毘沙門天、不動明王、六地蔵、弘法大師を合祀する。別棟の愛染堂には愛染明王を中尊に金比羅代権現、秋葉大権現を祀る、とある。
 龍蔵寺では遅れて一組のカップルが入ってきた。般若心経に入ったところであった私を、席が空くのを待つように立っている。そのとたん、心経が出てこなくなった。いくら続けようとしても文句が出てこない、結果、中抜きの”キセル”お経になってしまった。弘法様ごめんなさい。
 これで、知多市はおわり、東海市へ向かう。足は、今までと違う筋肉の張りはあるが痛くはない。しかし、降り続く雨により、水がしみてきている。防水処置をしていないことを悔やむ。
 横須賀町で国道に分かれ東に入る。名鉄常滑線の踏切を越え、しばらくして名鉄河和線のガードをくぐる。名鉄は、ここ東海市の太田川駅で、分離する。観福寺の少し手前で、50代の男性から話しかけられる。「雨の中ご苦労様」で始まり、「私たちは、毎年春に車でお参りをするんですわ」「気をつけてがんばって」 で終わる。地元に伝わる弘法信仰の一端を聞いたような気がする。
           万歩計 4,626歩、2.8Km、所要時間 40分
龍蔵寺大師堂
竜蔵寺本堂
 81番札所 巨淵山・龍蔵寺
         知多市八幡字小根138  曹洞宗 本尊・地蔵菩薩

 開基、建立については、記載がない。寛政2年(1790)消失、堂3年、八世玄旨和尚の第二再建して今に至る、とある。本堂の脇に大師堂がある。雨に濡れてたたずむ地蔵様が印象に残る。
 イラスト地図には81番は国道沿いに書いてある。入り口が路地にあるように見た。小根と書いた信号を左は入る。お寺の屋根は見えるが入り口がない。町内を一回りすると、なんのことはない国道に参道が開いている。
           万歩計 1,353歩、0.8Km、所要時間 15分
栖光院本堂
栖光院観音堂
栖光院大師堂
栖光院境内
楠の古木
栖光院仁王像
栖光院仁王像
栖光院山門
 80番札所 海嶋山・栖光院
         知多市八幡字観音脇25  曹洞宗 本尊・聖観世音菩薩

 楠の大木に抱かれた仁王門が迎えてくれる。本堂は切り妻作り、質素な構えである。境内の一段と高いところに観音堂と大師堂がならぶ。そこに上がる階段は両側に漆喰の塀があり雨にも濡れて景観であった。本堂では法事があったようで、やがて喪服の一団が隣接する墓地に向かう。境内入り口には弘法様を安置した、休息所のような祠がある。なにをするためのものかは聴きそびれてしまった。
 納経所で歩きと聞くと、近道を教えてくれた。軽自動車がやっとと言う狭い路地を抜け、国道に出る。名鉄朝倉駅を過ぎて東に入る。案内に沿って回り込むと、楠の古木がそびえる山門が見えた。
           万歩計 3,259歩、2.1Km、所要時間 30分
開山所
妙楽寺大師堂
亮山阿砂利像と地蔵菩薩
妙楽寺本堂
 79番札所 白泉山・妙楽寺
  番外10番札所  白泉山・妙楽寺閉山所
       知多市新知字下森29  真言宗豊山派 本尊・大日如来

 さして広くない境内には本堂、秋葉堂、白山社、大師堂、界参道、地蔵堂があり、本堂の前には知多新四国開創者、亮山阿砂梨像と地蔵菩薩がある。この地蔵菩薩は”いぼとり地蔵”として信仰を集めているとか。また、本堂の脇には水子地蔵があり、由来を書いた碑も併設してある。
 また、同じ境内には、番外10番札所として、開山所(大師堂)があり、朱印をあわせて押してくれる。
 時間はちょうど12時。商店街を歩く。一軒の喫茶に入り昼食をとる。しゃれた感じの店で、ご飯ものがない。”フレンチトーストとコーヒー”を注文する。マスターであろうか客とカウンター越しにインターネットの話をしている。
 次の妙楽寺は旧市街地にある。坂を下り、国道155号線を浜脇で西へ入る。昔は潮騒が聞こえたであろうこのあたりも今は、埋め立てられて海は遙か遠くにある。
           万歩計 2,324歩、1.5Km、所要時間 20分
福生寺大師堂
福生寺本堂とやけん大黒天
福生寺境内
福生寺参道
 78番札所 宝泉山・福生寺
         知多市新知字宝泉坊19  真言宗豊山派 本尊・不動明王

 12段の石段を上がる境内には真っ黒な大黒様がいる。大正2年(1913)の災害により消失の中で焼け残ったものとか、”やけん(焼けない)大黒天”と呼ばれる。本堂の左側に大師堂がある。
 73番をお参りしている間に雨が降り始めた。74番では傘を心配してくれるが、3段式の折り畳み傘を取り出す。
 次の福生寺も宅地開発の波に洗われて、静かな山の中であったのが、広い道路に囲まれ、イトウヨーカ堂と、外食屋に囲まれている。ここへ向かう道中、団地の中を通っていると、30代の男性からすれ違いざまに”ご苦労様でございます”と声をかけられる。とっさのことで、声が出ない、頭を下げるのが精一杯であった。失礼なことをしたものだ、と反省しきり。
           万歩計 4,000歩、2.6Km、所要時間 40分
浄蓮寺水掛地蔵
浄蓮寺本堂
如意寺山門(北)
如意寺本堂
如意寺山門(東)
如意寺の前にある池
密厳寺境内
密厳寺本堂
密厳寺山門
誕生堂石段
正法院本堂
正法院全景
 77番札所 雨宝山・浄蓮寺
         知多市佐布里字地蔵脇  真言宗豊山派 本尊・不動明王

 谷の入り口に位置をする。生け垣に囲まれた境内は以外とこじんまりとしている。
弘法大師が行脚のみぎり、裏山に差した錫杖が竹藪となり、その竹で箸を作り、”中風よけ”として人々にわけた、とある。
 76番札所 雨宝山・如意寺
         知多市佐布里字地蔵脇  真言宗豊山派 本尊・地蔵菩薩

 谷の一番奥、密厳寺の前にある。ま新しいお堂であるが無住。山門が東と北に二つある。一本の寒椿が花を付けていた。
 74番札所 雨宝山・密厳寺
         知多市佐布里字地蔵脇  真言宗豊山派 本尊・十一面観音菩薩

 雨宝山如意寺の塔頭であったとある。正法院と隣り合わせてある。こじんまりとした境内には本堂、薬師堂、庫裡と鎮守に白山と天神の祠がある。本尊の十一面観音菩薩像は藤原時代の作とされ、知多市最古の仏像として市指定文化財である、という。
 75番札所 雨宝山・誕生堂
         知多市佐布里字地蔵脇  真言宗豊山派 本尊・弘法大師

 正法院の境内から40段の石段を上がるとお堂がある。明治維新の廃仏毀釈により廃寺となった泉蔵坊に変わりお堂を建てて大師像を遷した、とある。
 73番札所 雨宝山・正法院
         知多市佐布里字地蔵脇  真言宗豊山派 本尊・地蔵菩薩

 76番如意寺の一山とある。山門をくぐると、本堂と庫裡が鍵型にならぶ。納経所には75番、76番の朱印をここで押します、とある。
 竹新製菓の工場の前を戻ると、竹新あられの展示販売館がある。観光バスが止まっている。そこを左折。県道にはなっているが曲がりくねった坂が続く。この道は何度も車で抜けたことがある。ところが、峠を越えて驚いた。記憶にある景観とまるで違う。山がなくなり、住宅と大きな道路が眼に飛び込んできた。佐布里池への案内を頼りに進む。佐布里池(”そうりいけ”と呼ぶ)は、山の頂にある農業用のため池で、愛知用水の調整池を兼ねている。ほとりにはそんなに広くはないが公園があり、よく弁当を食べたところである。この佐布里池のふもと一角の谷に73番から77番までの札所がならんでいる。
 奥行き200メートル足らずの浅い谷に、五つの札所(正確には四つのお寺と一つのお堂)がならぶ。
           万歩計 3,471歩、2.3Km、所要時間 35分
慈雲寺鐘楼
慈雲寺大師堂
慈雲寺本堂
慈雲寺山門
 72番札所 白崋山・慈雲寺
         知多市岡田字太郎坊108−1  臨済宗妙心寺派 本尊・千手千眼観世音菩薩

 臨済宗妙心寺派では十刹にはいる名刹と言われる慈雲寺は落ち着いた雰囲気の大きなお寺さんと言った感じ。街道に面した参道は小川にかかる石橋の向こうに山門を抱える。「知多四国八十八所遍路」には、地名の”太郎坊”本尊の”千手千眼観世音菩薩”に推考が及んでいる。曰く、太郎坊は愛宕山の天狗界のの筆頭、滝の上に千手千眼観世音菩薩を安置して・・・、と続く。
 大智院を後にして曲がりくねった市道を抜けると、整備された道路が交差しているところへ出た。どんよりと曇った空は方向感覚を失わせている。歩道の縁石に腰をかけて、地図を覗き込んでいると不意に声がかかった。「どこへいかれるんかの」「それならこっちだよ、大興寺の交差点をこっちに曲がって・・・」「弘法、観音巡りの人はここでよく迷うんだよ」「こっちは新舞子にでてしまうよ」。助かった。自分で考えていた道路ではなっかたからだ。峠の頂あたりに、旭南中学があった。そのせいか歩道がある。たすかる。
 大興寺の交差点には「大興寺」の大看板がある。ここを左折、しばらくして右へ間道を入る。慈雲寺のある岡田地区は知多から半田へ抜ける旧街道にある。そこまでは緩やかな登りが続く。新しい靴は、土踏まずの盛り上がりにまだ違和感はあるが痛くはない、まだまだ歩けそうだ。
 峠は下りにかかると、道はますます狭く、軽自動車がやっと通れる感じになる。古い家並みを経て街道に出る。慈雲寺は竹新製菓の工場の向こうに位置する。
           万歩計 7,004歩、4.6Km、所要時間 1時間0分
にわかカメラマンの悲しさ、フォーカスが大師様ではないところにあってしまったようです。
眼鏡をかけた弘法様
大智院観音堂
大智院大師堂
大智院慈母観音像
 71番札所 金照山・大智院
       知多市南粕屋本町1−196  真言宗智山派 本尊・清観世音菩薩

 寺伝に聖徳太子が開基とある。身代大師として信仰を集める弘法様はサングラスをかけている(写真はうまく撮れなっかた)。これは、安政年間(1854〜60)盲目の老翁が身代大師に祈願して験を蒙り、欣喜雀躍自分の眼鏡を大師にかけた、という(150年前に近代的なサングラスがあったか疑問を持つが)。
 また、境内の外駐車場の脇には八百比丘尼お手植えと伝えられる大樟がある。八百比丘尼は、父のつってきた人魚を知らずに食べ、若い容姿のまま八百才まで生きたと伝えられる。
 境内は中央に巡礼グッヅや土産物を並べた売店があり、その一角が納経所になっている。
大智院山門
大樟説明看板
大智院大樟
 地蔵寺を出てからしばらくは農道を行く。犬をつれた散歩の人に多くで会う。時刻は8時。国道155号線を越えると、歩道のついた道路が続く。
 71番の大智院は、眼鏡をかけた弘法さんである。大野町駅のホームにも、”日本で唯一、眼鏡をかけた弘法さん・・・”の看板がある。貴船神社を見て回り込むと、まばゆい慈母観音像が建つ駐車場に出た。
           万歩計 2,420歩、1.6Km、所要時間 25分
地蔵寺本堂
地蔵寺境内
地蔵寺全景
 70番札所 摩尼山・地蔵寺
       知多市大草字東屋敷43−1  真言宗智山派 本尊・地蔵菩薩

 神社とならぶ、地蔵寺は威風堂々として見える。本堂には地蔵菩薩を安置、この地蔵尊は亨保年間(1716〜36)某女に夢のお告げがあり、井戸をさらえて発見したという霊厳談があるという。客殿に弘法大師をまつり、その隣には大日堂がある。境内には見上げるように大師像が立つ。
 慈光寺のすぐ隣には、しゃれた造りの洋館風邸宅がある。”明智小五郎”の映画に出てきそうなたたずまいである。この前を通り、連なる丘の下をまわる。大草公園が丘にあり、ちいさなお城があるが今は工事中で入ることができない。この隣りに地蔵寺がある。
           万歩計 1,340歩、0.9Km、所要時間 15分
慈光寺願い石
慈光寺大師堂
慈光寺本堂
慈光寺山門
慈光寺参道
 69番札所 宝苑山・慈光寺
       知多市大草字西屋敷3  臨済宗妙心寺派 本尊・厄除聖観世音菩薩

 66番中之坊寺の近くにある青海山には大野城趾がある。はじめは一色氏の居館であったがその後佐治宗貞が三万石を領して移り、知多半島を牛耳っていたという。慈光寺は応永初年(1394)一色城主源満範が開基、鎌倉円覚寺の僧清源を招いて開山、一色城主の菩提寺とする、とある。
 参道を進むと一段高くなって山門があり、本堂の右脇間に子安観音、左に大師堂を配置する。
大師堂の前には、奇妙な形の大石があり、この割れ目から、大師様を拝すると言う。願い石というこの石を見て、あなたはなにを連想しますか?
 いったん県道へ出る。北へ少し歩いて市道に入る。名鉄の踏切を越えて北に向かう。家並みがとぎれたところに三光院がある。近所の人であろうか、参道の入り口にある祠にお参りの人がいる。
           万歩計 955歩、0.6Km、所要時間 10分
 12月17日 無念の挫折から一週間、自分の身体へのリベンジです。
 前回、帰りにM百貨店の靴売り場へ立ち寄り、相談をする。接地圧とかをはかり、私の足に癖があり、通常の靴では合わないとか言う。理屈はいい、とにかく、一日に30km歩ける靴を、というと中敷き方式の靴を出してきた。代金、¥20,000なり。今までにこんな高い靴は買ったことがない。でも、騙されてみるか、というわけで、今日はその靴で出発。
 名鉄大野町駅へ7時10分到着。7時15分に出発する。
名鉄常滑線大野町駅

新四国八十八カ所巡礼録9

       このページの写真はクリックすると大きくなります。