Formula One History

遅咲き初優勝

(2001.7.23 Updated)

初優勝まで時間がかかりすぎた人たちの記録です。しかしながら、ハッキネンやマンセルのように、突然勝ちまくり、チャンピオンにまでなった人もいます。

遅咲きNo.1:バリチェロ(124戦目)

ルーベンス・バリチェロ(ブラジル)は、1993年に弱冠20歳でデビューしました。ジョーダン、スチュワートで表彰台6回、ポールポジション2回を記録。2000年に27歳でフェラーリ入りし、ドイツGPで124戦目初優勝。ハッキネンの最遅記録96を大きく更新しました。


 

 

遅咲きNo.2:ハッキネン(96戦目)

ミカ・ハッキネン(フィンランド)は1991年に22歳でロータスからデビューしました。しかし、苦労が続きます。1993年にはマクラーレンの第三ドライバーとして第14戦まで出られませんでした。そして7年目の1997年、29歳で初優勝しました。96戦目は新記録です。このときは譲られて勝った形になりましたが、翌1998年、せきを切ったように8勝を上げ、チャンピオンになりました。1999年も連覇。

 

 

遅咲きNo.3:ブーツェン(95戦目)

ティエリー・ブーツェン(ベルギー)は1983年にアロウズから25歳でデビューしました。1988年にベネトンで表彰台5回を記録し、選手権4位。ウィリアムズに移籍した1989年、独走セナのリタイヤにより、カナダGPで初優勝しました。31歳でした。163戦3勝。

 

 

 

遅咲きNo.4:アレジ(91戦目)

ジャン・アレジ(フランス)は1989年フランスGPに25歳でデビューしいきなり4位入賞を果たします。翌1990年開幕戦でセナと優勝争いを演じ、脚光を浴びます。1991年にフェラーリに入り、期待されましたが、なかなか優勝できず、フェラーリ最後の年の1995年、30歳で初優勝しました。独走シューマッハのトラブルによるタナボタ勝利でした。

 

 

遅咲きNo.5:アーバイン(82戦目)

エディ・アーバイン(イギリス)は1993年にジョーダンから27歳でデビューします。初優勝はフェラーリ4年目の1999年オーストラリアGPで33歳でした。その年はシューマッハが負傷。No.1に昇格して4勝。最終戦までチャンピオン争いを演じます。

 

 

 

遅咲きNo.6:マンセル(72戦目)

ナイジェル・マンセル(イギリス)は1980年にロータスから27歳でデビューします。初優勝は1985年のヨーロッパGPで32歳でした。1992年には史上最多の年間9勝し、39歳でチャンピオンになります。187戦31勝。

 

 

 

遅咲きNo.7:パトレーゼ(71戦目)

リカルド・パトレーゼ(イタリア)は1977年にシャドウから24歳でデビューしました。富士の日本GPも走りました。1982年にブラバムで初優勝します。29歳でした。1992年は39歳にしてウィリアムズで選手権2位になります。史上最多の256戦出場。通算6勝。

 

 

 

遅咲きNo.7:ハーバート(71戦目)

ジョニー・ハーバート(イギリス)は1989年にベネトンから24歳でデビューします。足のケガでクビになり、日本のF3000などを流浪しますが、F1に復帰し、1995年イギリスGPでシューマッハとヒルの接触事故もあり、31歳で初優勝します。160戦3勝。

 

 

 

遅咲きNo.9:R・シューマッハ(70戦目)

ラルフ・シューマッハ(ドイツ)は1997年にジョーダンから21歳でデビューします。M・シューマッハの弟という呼び名を脱して初優勝したのは2001年サンマリノGPで、25歳でした。

 

 

 

 

現役未勝利者(2001年第11戦まで)

サロ(93戦)
フェルスタッペン(85戦)
フィジケラ(85戦)
トゥルーリ(73戦)

 

結局勝てなかった人

チェザリス

チェザリス(208戦0勝)
ブランドル(158戦0勝)
ワーウィック(147戦0勝)
ジャリエ(135戦0勝)
チーバー(132戦0勝)

 

あまりにも早く勝った人(F1開始1950年を除く)

J・ビルヌーブ

バゲッティ(デビュー戦、1961年)
ブルックス(3戦目、1957年)
スカルフィオッティ(4戦目、1966年)
フィッティパルディ(4戦目、1970年)
J・ビルヌーブ(4戦目、1996年)