F1ドライバー統計(1950-2000)

C高くて遠い表彰台

表彰台に登ることが夢だったドライバーもいました。念願かなった者とそうでない者を追います。この辺は日本人の領域でもあります。

2001.7.23 Updated

入賞回数と表彰者

たった1回の入賞のチャンスに表彰台に登った選手が4人います。

 

逆に、10回以上、入賞しながら、1度も表彰台に登れなかった選手が3人います。

 

入賞回数が多いが、表彰台1回の選手

マイク・スペンス(イギリス)【3位1回、入賞12回】
1963年、26歳でデビュー。1965年メキシコで3位初表彰台。出場36戦。1968年引退。

アレクサンダー・ブルツ(オーストリア)【3位1回、入賞10回】
1997年、23歳でデビュー、同年イギリスで3位初表彰台。2001年テストドライバーに降格。

 

 

入賞あり未表彰者と、1回のみ表彰者の比較です。

入賞が多いほど表彰率が高くなるほどではないようです。

 

たった1回の入賞で表彰台に登った選手

ルイ・シロン(モナコ)【3位1回】
1950年、50歳でデビュー、同年モナコで3位初表彰台。出場15戦。1955年、55歳で引退。戦前の1931年、第3回モナコGP優勝。

ジョン・ラブ(ローデシア)【2位1回】
1962年、38歳でデビュー。1967年南アフリカGPで2位初表彰台。出場9戦すべて南アフリカGP。1972年、47歳で引退。

 

日本人唯一の表彰台

鈴木亜久里(日本)【3位1回、入賞5回】
1988年、28歳でデビュー。1989年16戦全戦予備予選落ち。1990年日本GPで3位初表彰台。出場65戦。1995年引退。


表彰1回の選手と、0回の選手(入賞あり)の各アベレージです。

わずかに表彰経験者が高くなっていますが、この差が表彰台に登れるかどうかを分けたのでしょうか。

どちらも表彰2回以上経験者より完走率が高くなっています。しかし、入賞率では表彰2回以上経験者(20%)の半分です。

 

入賞は多いが1度も表彰台に登れなかった選手

マーク・スレール(スイス)【表彰0回、入賞12回】
1979年、28歳でデビュー。1981年初入賞。4位2回。ファステストラップ1回。出場82戦。1986年引退。

ピエルルイジ・マルティニ(イタリア)【表彰0回、入賞10回】
1985年、23歳でデビュー。1988年初入賞。4位2回。ラップリーダー1回。出場119戦(未表彰者最多)。1995年引退。

中嶋悟(日本)【表彰0回、入賞10回】
1987年、34歳でデビュー。同年初入賞。4位2回。ファステストラップ1回。出場74戦。1991年引退。

クリスチャン・フィッティパルディ(ブラジル)【表彰0回、入賞9回】
1992年、21歳でデビュー。同年初入賞。4位は未表彰者最多の6回。出場40戦。1994年CART転向。エマーソン・フィッティパルディの甥。


表彰0回の選手と表彰1回の選手の平均年齢の比較です。

表彰0回の選手はデビューが30歳を越えています。F1に来るまでに時間をかけすぎたようです。

 

日本人の入賞者

片山右京(日本)【入賞3回】
1992年、28歳でデビュー。1994年初入賞。日本人予選最高位(5位)。日本人最高位周回(2位)。出場84戦。1997年引退。

中野信治(日本)【入賞2回】
1997年、25歳でデビュー。同年初入賞。出場33戦。2000年CART転向。