チャンピオンと年間部門別1位

2001.12.22 Updated
2003.9.23 Updated
2003.11.23 Updated

年間部門別1位とは、年間最多勝、年間最多ポールポジション、年間最多ファステストラップ、年間最多リーダーラップの4つを指します。 これらの部門別1位と、チャンピオンの関係をまとめました。なお、各表の赤字は歴代最高記録、青字は最低記録です。

1950年代

ファンジオとアスカーリが2度の完全制覇(チャンピオンおよび4部門単独1位)を成し遂げています。 ファンジオの5度のチャンピオンは2003年にシューマッハに破られるまで史上最多でした。 GP数の少ない50年代ですが、52~53年に9連勝したアスカーリがPP率を除くすべての部門で歴代最高率を記録しています。
 
GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多リーダーラップ
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
1950 6 4 ファリーナ 30 30 55.6% ファンジオ 3 50.0% ファンジオ 4 66.7% ファリーナ 3 50.0% ファリーナ 197 50.4%
ファリーナ ファンジオ
1951 7 4 ファンジオ 31 37 58.7% ファンジオ 2.5 35.7% ファンジオ 4 57.1% ファンジオ 5 71.4% ファンジオ 180 43.4%
1952 7 4 アスカーリ 36 53.5 84.9% アスカーリ 6 85.7% アスカーリ 6 85.7% アスカーリ 5.5 78.6% アスカーリ 348 77.9%
1953 8 4 アスカーリ 34.5 46.5 64.6% アスカーリ 6 75.0% アスカーリ 5 62.5% アスカーリ 4 50.0% アスカーリ 418 78.0%
1954 8 5 ファンジオ 42 57.14 79.4% ファンジオ 6 75.0% ファンジオ 5 62.5% ファンジオ 2.14 26.8% ファンジオ 218 41.8%
ゴンザレス
1955 6 5 ファンジオ 40 41 75.9% ファンジオ 4 66.7% ファンジオ 3 50.0% ファンジオ 3 50.0% ファンジオ 309 65.5%
1956 7 5 ファンジオ 30 33 52.4% ファンジオ 2.5 35.7% ファンジオ 5 71.4% ファンジオ 4 57.1% モス 224 47.9%
1957 7 5 ファンジオ 40 46 73.0% ファンジオ 4 57.1% ファンジオ 4 57.1% モス 3 42.9% ファンジオ 263 52.7%
1958 10 6 ホーソン 42 49 54.4% モス 4 40.0% ホーソン 4 40.0% ホーソン 5 50.0% モス 234 39.5%
1959 8 5 ブラバム 31 34 55.6% ブラバム 2 25.0% モス 4 50.0% モス 3.5 43.8% モス 173 32.3%
ブルックス
モス


1960年代

クラークが4度、4部門単独1位になりましたが、チャンピオンになれたのは2度だけでした。クラークの4年連続FL王は記録。
 
GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多リーダーラップ
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
1960 9 6 ブラバム 43 43 59.7% ブラバム 5 55.6% モス 4 44.4% ブラバム 2.5 27.8% ブラバム 244 40.8%
1961 8 5 P・ヒル 34 38 52.8% トリップス 2 25.0% P・ヒル 5 62.5% P・ヒル 2 25.0% トリップス 156 31.8%
モス
P・ヒル
1962 9 5 G・ヒル 42 52 64.2% G・ヒル 4 44.4% クラーク 6 66.7% クラーク 5 55.6% G・ヒル 321 51.4%
1963 10 6 クラーク 54 73 81.1% クラーク 7 70.0% クラーク 7 70.0% クラーク 6 60.0% クラーク 506 71.5%
1964 10 6 サーティース 40 40 44.4% クラーク 3 30.0% クラーク 5 50.0% クラーク 4 40.0% クラーク 322 44.6%
1965 10 6 クラーク 54 54 60.0% クラーク 6 60.0% クラーク 6 60.0% クラーク 6 60.0% クラーク 349 51.1%
1966 9 5 ブラバム 42 45 55.6% ブラバム 4 44.4% ブラバム 3 33.3% サーティース 3 33.3% ブラバム 192 31.9%
1967 11 9 ハルム 51 51 51.5% クラーク 4 36.4% クラーク 6 54.5% クラーク 5 45.5% クラーク 317 39.4%
1968 12 10 G・ヒル 48 48 44.4% スチュワート 3 25.0% エイモン 3 25.0% シフェール 3 25.0% スチュワート 236 27.7%
G・ヒル
1969 11 9 スチュワート 63 63 63.6% スチュワート 6 54.5% リント 5 45.5% スチュワート 5 45.5% スチュワート 386 47.8%


1970年代

4部門単独1位はいませんが、スチュワートの5年連続リーダーラップ王(68~72)は記録です。
 
GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多LL
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
1970 13 11 リント 45 45 38.5% リント 5 38.5% スチュワート 4 30.8% イクス 4.5 34.6% スチュワート 267 29.1%
イクス
1971 11 9 スチュワート 62 62 62.6% スチュワート 6 54.5% スチュワート 6 54.5% スチュワート 3 27.3% スチュワート 347 51.7%
イクス
1972 12 10 フィッティパルディ 61 61 56.5% フィッティパルディ 5 41.7% イクス 4 33.3% スチュワート 4 33.3% スチュワート 320 39.8%
1973 15 13 スチュワート 71 71 52.6% スチュワート 5 33.3% ペテルソン 9 60.0% フィッティパルディ 4.5 30.0% ペテルソン 393 40.4%
1974 15 13 フィッティパルディ 55 55 40.7% ペテルソン 3 20.0% ラウダ 9 60.0% レガッツォーニ 3 20.0% ラウダ 339 34.6%
フィッティパルディ
ラウダ
ロイテマン
1975 14 12 ラウダ 64.5 64.5 51.2% ラウダ 5 35.7% ラウダ 9 64.3% レガッツォーニ 4 28.6% ラウダ 298 39.0%
1976 16 14 ハント 69 69 47.9% ハント 6 37.5% ハント 8 50.0% ラウダ 4 25.0% ハント 351 34.1%
1977 17 15 ラウダ 72 72 47.1% アンドレッティ 4 23.5% アンドレッティ 7 41.2% アンドレッティ 4 23.5% アンドレッティ 279 24.6%
1978 16 14 アンドレッティ 64 64 44.4% アンドレッティ 6 37.5% アンドレッティ 8 50.0% ラウダ 4 25.0% アンドレッティ 451 43.5%
1979 15 8 シェクター 51 60 44.4% ジョーンズ 4 26.7% ラフィー 4 26.7% G・ビルヌーブ 6 40.0% G・ビルヌーブ 308.5 31.6%
ジャブイーユ


1980年代

群雄割拠の時代で、歴代最低率が記録されています。プロストは5年連続最多勝記録の最後の年(85)に初めてチャンピオンになれました。 チャンピオンにはなれなかったアルヌーですが、4年連続PP王はファンジオ、セナと並ぶ記録です。
 
GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多リーダーラップ
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
1980 14 10 ジョーンズ 67 71 56.3% ジョーンズ 5 35.7% ジョーンズ 3 21.4% ジョーンズ 5 35.7% ピケ 218.5 24.6%
アルヌー
1981 15 11 ピケ 50 50 37.0% ピケ 3 20.0% アルヌー 4 26.7% ジョーンズ 5 33.3% プロスト 212 21.8%
プロスト ピケ
1982 16 11 ロズベルグ 44 44 30.6% プロスト 2 12.5% アルヌー 5 31.3% プロスト 4 25.0% プロスト 258 24.3%
ワトソン
ピローニ
プロスト
ラウダ
アルヌー
1983 16 11 ピケ 59 59 41.0% プロスト 4 25.0% アルヌー 4 25.0% ピケ 4 25.0% ピケ 327 34.8%
1984 16 11 ラウダ 72 72 50.0% プロスト 7 43.8% ピケ 9 56.3% ラウダ 5 31.3% プロスト 345 34.5%
1985 16 11 プロスト 73 76 52.8% プロスト 5 31.3% セナ 7 43.8% プロスト 5 31.3% セナ 271 26.3%
1986 16 11 プロスト 72 74 51.4% マンセル 5 31.3% セナ 8 50.0% ピケ 7 43.8% マンセル 331 31.7%
1987 16 11 ピケ 73 76 52.8% マンセル 6 37.5% マンセル 8 50.0% ピケ 4 25.0% マンセル 383 38.0%
1988 16 11 セナ 90 94 65.3% セナ 8 50.0% セナ 13 81.3% プロスト 7 43.8% セナ 553 53.6%
1989 16 11 プロスト 76 81 56.3% セナ 6 37.5% セナ 13 81.3% プロスト 5 31.3% セナ 487 46.9%


1990年代

マンセル(92)、プロスト(93)、M・シューマッハ(94)が完全制覇を達成。特に92年のマンセルは最多PP・最多LLを打ち立てました。PP率は52年のアスカーリを破っています。
  GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多リーダーラップ
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
1990 16 11 セナ 78 78 54.2% セナ 6 37.5% セナ 10 62.5% パトレーゼ 4 25.0% セナ 500 47.5%
1991 16 16 セナ 96 96 60.0% セナ 7 43.8% セナ 8 50.0% マンセル 6 37.5% セナ 467 47.7%
1992 16 16 マンセル 108 108 67.5% マンセル 9 56.3% マンセル 14 87.5% マンセル 8 50.0% マンセル 694 67.0%
1993 16 16 プロスト 99 99 61.9% プロスト 7 43.8% プロスト 13 81.3% プロスト 6 37.5% プロスト 431 41.2%
1994 16 16 M・シューマッハ 92 92 57.5% M・シューマッハ 8 50.0% M・シューマッハ 6 37.5% M・シューマッハ 8 50.0% M・シューマッハ 629 60.1%
1995 17 17 M・シューマッハ 102 102 60.0% M・シューマッハ 9 52.9% D・ヒル 7 41.2% M・シューマッハ 8 47.1% M・シューマッハ 454 40.4%
1996 16 16 D・ヒル 97 97 60.6% D・ヒル 8 50.0% D・ヒル 9 56.3% J・ビルヌーブ 6 37.5% D・ヒル 480 47.3%
1997 17 17 J・ビルヌーブ 81 81 47.6% J・ビルヌーブ 7 41.2% J・ビルヌーブ 10 58.8% フレンツェン 6 35.3% J・ビルヌーブ 348 33.0%
1998 16 16 ハッキネン 100 100 62.5% ハッキネン 8 50.0% ハッキネン 9 56.3% ハッキネン 6 37.5% ハッキネン 576 56.7%
M・シューマッハ
1999 16 16

ハッキネン

76 76 47.5%

ハッキネン

5 31.3%

ハッキネン

11  68.8%

ハッキネン

5 31.3%  ハッキネン 383 38.3%
M・シューマッハ

2000年代

M・シューマッハが2003年に9年ぶり2度目の完全制覇を達成。2度記録したのはファンジオ、アスカリ、クラークに続いて4人目。
M・シューマッハは2002年に年間最多得点と年間最多勝を更新しました。ハッキネンは2000年に年間最多ファステストラップ数を更新。
  GP
有効
GP
チャンピオン 最多勝 最多ポールポジション 最多ファステストラップ 最多リーダーラップ
ドライバー 有効点 得点 得点率 ドライバー 勝率 ドライバー PP PP率 ドライバー FL FL率 ドライバー LL LL率
2000 17 17 M・シューマッハ 108 108 63.5% M・シューマッハ 9 52.9% M・シューマッハ 9 52.9% ハッキネン 9 52.9% M・シューマッハ 548 51.0%
2001 17 17 M・シューマッハ 123 123 72.4% M・シューマッハ 9 52.9% M・シューマッハ 11 64.7% R・シューマッハ 5 29.4% M・シューマッハ 537 50.2%
2002 17 17 M・シューマッハ 144 144 84.7% M・シューマッハ 11 64.7% M・シューマッハ 7 41.2% M・シューマッハ 7 41.2% M・シューマッハ 558 51.2%
モントーヤ
2003 16 16 M・シューマッハ 93 93 58.1% M・シューマッハ 6 37.5% M・シューマッハ 5 31.3% M・シューマッハ 5 31.3% M・シューマッハ 303 29.8%



どの部門がチャンピオンに最も近いか

最多勝がもっとも有利ですが、逆に言うと最多勝でも2割はチャンピオンになれないことになります。ただし、1990年から2003年まで14年連続で最多勝がチャンピオンになっています。

  数  最多勝
=王者
最多PP
=王者
最多FL
=王者
最多LL
=王者
1950年代 10 9 90% 8 80% 8 80% 7 70%
1960年代 10 8 80% 4 40% 5 50% 6 60%
1970年代 10 8 80% 4 40% 1 10% 4 40%
1980年代 10 4 40% 3 30% 3 30% 2 20%
1990年代 10 10 100% 9 90% 6 60% 10 100%
2000年代 4 4 100% 4 100% 2 33% 4 100%
トータル 54 43 80% 32 59% 25 46% 33 61%


ドライバー別・部門1位回数

部門1位の数の多い順に並べました。無冠の帝王モスが7位に入りました。
2003年にM・シューマッハがファンジオを抜いて1位になりました。

順位 ドライバー(現役) 最多勝 最多PP 最多FL 最多LL 合計 チャンピオン
1 M・シューマッハ 6 5 6 6 23 94,95,00,01,02,03
2 ファンジオ 6 6 5 4 21 51,54,55,56,57
3 クラーク 4 5 5 4 18 63,65
4 プロスト 6 2 5 4 17 85,86,89,93
5 セナ 4 6 0 5 15 88,90,91
6 スチュワート 4 2 3 5 14 69,71,73
7 マンセル 3 2 2 3 10 92
7 モス 3 2 2 3 10  
7 ラウダ 2 2 4 2 10 75,77,84
10 ハッキネン 2 2 3 2 9 98,99
11 アスカーリ 2 2 2 2 8 52,53
11 ピケ 1 2 3 2 8 81,83,87
13 ブラバム 3 1 1 2 7 59,60,66
13 アンドレッティ 2 2 1 2 7 78
15 ジョーンズ 2 1 2 0 5 80
15 アルヌー 1 4 0 0 5  
17 D・ヒル 1 2 0 1 4 96
17 J・ビルヌーブ 1 1 1 1 4 97
17 イクス 0 2 2 0 4  
20 フィッティパルディ 2 0 1 0 3 72,74
20 G・ヒル 2 0 0 1 3 62,68
20 P・ヒル 1 1 1 0 3 61
20 ハント 1 1 0 1 3 76
20 ペテルソン 1 1 0 1 3  
20 ファリーナ 1 0 1 1 3 50
26 リント 1 1 0 0 2 70
26 トリップス 1 0 0 1 2  
26 ホーソン 0 1 1 0 2 58
26 レガッツォーニ 0 0 2 0 2  
26 G・ビルヌーブ 0 0 1 1 2  
31 ブルックス 1 0 0 0 1  
31 ロイテマン 1 0 0 0 1  
31 ワトソン 1 0 0 0 1  
31 ピローニ 1 0 0 0 1  
31 エイモン 0 1 0 0 1  
31 ラフィー 0 1 0 0 1  
31 ジャブイーユ 0 1 0 0 1  
31 サーティース 0 0 1 0 1 64
31 ゴンザレス 0 0 1 0 1  
31 シフェール 0 0 1 0 1  
31 パトレーゼ 0 0 1 0 1  
31 フレンツェン 0 0 1 0 1  
31 R・シューマッハ 0 0 1 0 1  
31 モントーヤ 0 1 0 0 1  
44 ハルム 0 0 0 0 0 67
44 シェクター 0 0 0 0 0 79
44 ロズベルグ 0 0 0 0 0 82