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2006

2006 MONACO

アグリ対ミッドランド
スーパーアグリとミッドランドの今季予選と決勝のタイム遷移。PPおよびFLタイムを100%としてそれとの比率で見る。アグリは予選で107%から105%に改善されたが、ミッドランドも105%から103%に上がっている。アグリは決勝で105%横ばいで、わずかに上昇傾向にある。ミッドランドは決勝で104%から103%にアップしている。アグリはなかなかミッドランドに追いつけないでいる。フランスGPからの新車に期待したいところ。

 

セッション別トップタイム記録者一覧
今季7GPのセッション別トップタイム記録者の一覧。右端のレース優勝者を別として、延べ35セッションで11人6チームが記録。最多はM・シューマッハの9回、つづいてアロンソの8回となっている。チームではフェラーリの11回がルノーの9回を上回る。ホンダは序盤3戦こそ6回を記録したが、ヨーロッパに来てからは1回しかない。一方、ウィリアムズは最近でもブルツが記録しており、速さは一定してある。マクラーレンはマレーシアのFLしかない。この一覧からわかるのは、フリー走行といえども実力が如実に示されていることである。

GP Fri Prac 1 Fri Prac 2 Sat Prac Sat Qual Sun FL Sun Win
Bahrain R.Kubica A.Davidson J.Button M.Schumacher N.Rosberg F.Alonso
Malaysia A.Wurz A.Davidson M.Schumacher G.Fisichella F.Alonso G.Fisichella
Australia A.Davidson A.Davidson N.Heidfeld J.Button K.Raikkonen F.Alonso
SanMarino M.Schumacher F.Alonso M.Schumacher M.Schumacher F.Alonso M.Schumacher
Europe A.Wurz A.Wurz M.Schumacher F.Alonso M.Schumacher M.Schumacher
Spain F.Massa A.Davidson M.Schumacher F.Alonso F.Massa F.Alonso
Monaco F.Alonso A.Wurz F.Alonso F.Alonso M.Schumacher F.Alonso

※モナコのみ木曜フリー走行


第一スティントは1位アロンソの1分16秒台にライコネン、ウェバー、モントーヤが肉薄していた。10周目にアロンソとライコネンが1分15秒台に入るとウェバーは少し離される。だがアロンソに波がありウェバーは再び追いついた。モントーヤは18周目(1分18秒台)にミスをしている。ライコネンが先にピットインした22周目、アロンソは1分16秒を切ることが出来ず、ウェバーの方が1分15秒台で速かった。

アロンソは苦しかった。給油時間を短めにして1位を守ることにした。だが第二スティントでアロンソのペースは1分17-18秒台に落ちてしまう。30-33周目は実にアルバースよりも遅い。34周目には4位モントーヤまで2秒以内に詰まった。アロンソは35周目に12周ぶりの1分16秒台に入るが、単発的なものだった。ライコネンは常にアロンソのペースに合っており、もしライコネンが前ならアロンソを引き離す力があると思われた。44周目にアロンソは1分16秒台を取り戻す。ライコネンもついていったが、ウェバーはついていけない。ウィリアムズは排気系が次第に過熱して2台ともリタイヤに追い込まれる。

ウェバーがコース上に止まってセーフティカーとなったことがアロンソに味方した。アロンソはライコネンと同時ピットインになり前を守った。ライコネンはセーフティカーの遅いラップによる過熱でリタイヤになった。アロンソのライバルたちは、M・シューマッハが予選で消え、ライコネンがセーフティカーで消えた。それがなければ3位でもおかしくなかったアロンソにとって、幸運の勝利を得た。

だがモナコの勝者とはこういうものでもある。アロンソだけが生き残ったのだ。もはやルノーは最速ではない。サーキットによっては苦戦を避けられない。それを勝利に結びつけるのがアロンソの力だ。それは1995年最速ウィリアムズルノーに立ち向かったM・シューマッハを彷彿させる。


予選7位のクルサードは、第一スティントでバリチェロを先頭とする5位集団4台の中(7位)にいた。クルサードは29周目の給油で8位集団8台の中(10位)に埋もれてしまう。だがこのときクルサードは残り49周分の燃料を積んだ。クルサードはセーフティカーが出たときにピットインせず50周目に7位に戻る。51周目にライコネンのリタイヤで6位。57周目にクリエンがスローダウンして5位。63周目にバリチェロがペナルティで4位。そして73周目にトゥルーリが止まって3位表彰台に上がった。渋滞混戦で1ストップ策に切り替えたことが幸運も呼び寄せた結果につながった。

佐藤は1分19秒台が最も多く、今季もっとも他車とタイムが近づいた。タイムのばらつきも少なく、安定していた。電気系のトラブルがなければ今季初めてミッドランドの前でフィニッシュも可能なところにきていた。30-40周目のタイムはバトンより速かった(バトンはピットイン前で前車に詰まってないにも関わらず)。
 
Results
 
Pos # Driver Team Eng Time/Diff/
RetireReason
Laps Fastest Lap
1 1 F.Alonso Ren Ren M 1h43:43.116 78 1:15.671(11)
2 4 J.P.Montoya McL Mer M +14.567 78 1:16.008(20)
3 14 D.Coulthard RBr Fer M +52.298 78 1:17.849(45)
4 11 R.Barrichello Hon Hon M +53.337 78 1:17.320(67)
5 5 M.Schumacher Fer Fer B +53.880 78 1:15.143(74)
6 2 G.Fisichella Ren Ren M +1:02.072 78 1:15.919(58)
7 16 N.Heidfeld BMW BMW M +1 lap 77 1:17.319(72)
8 7 R.Schumacher Toy Toy B +1 lap 77 1:17.540(72)
9 6 F.Massa Fer Fer B +1 lap 77 1:16.612(40)
10 20 V.Liuzzi Tor Cos M +1 lap 77 1:17.660(75)
11 12 J.Button Hon Hon M +1 lap 77 1:17.300(59)
12 19 C.Albers Mid Toy B +1 lap 77 1:17.603(77)
13 21 S.Speed Tor Cos M +1 lap 77 1:17.481(77)
14 17 J.Villeneuve BMW BMW M +1 lap 77 1:17.767(74)
15 18 T.Monteiro Mid Toy B +2 laps 76 1:17.329(71)
16 23 F.Montagny Agu Hon B +3 laps 75 1:19.104(72)
17 8 J.Trulli Toy Toy B +6 laps/hydraulic 72 1:17.180(30)
r 15 C.Klien RBr Fer M lost drive 56 1:17.930(19)
r 10 N.Rosberg Wil Cos B exhaust/accident 51 1:17.227(43)
r 3 K.Raikkonen McL Mer M wiring 50 1:15.325(19)
r 9 M.Webber Wil Cos B exhaust 48 1:15.680(23)
r 22 T.Sato Agu Hon B electrical 46 1:18.793(39)


 

アロンソ幸運な勝利
序盤にライコネンがウェバーをかわして2位浮上。その後アロンソを攻める。アロンソは厳しいレースだったが、ライコネンとウェバーが次々にリタイヤして後半は楽に勝った。モントーヤ2位。201戦目のクルサードが混戦の中、表彰台ゲット。M・シューマッハは速いペースで走れたため、予選2位で優勝することも可能だった。ホンダとトヨタは目前の表彰台を失う。
 

Grid

Grid # Driver Team Eng Session 1 Session 2 Session 3
Pos Time Laps Pos Time Laps Pos Time Laps
1 1 F.Alonso Ren Ren M 2 1:14.232 6 2 1:13.622 3 2 1:13.962 16
2 9 M.Webber Wil Cos B 3 1:14.305 9 6 1:13.728 8 3 1:14.082 14
3 3 K.Raikkonen McL Mer M 1 1:13.887 7 1 1:13.532 3 4 1:14.140 16
4 4 J.P.Montoya McL Mer M 5 1:14.483 7 9 1:14.295 10 6 1:14.664 15
5 11 R.Barrichello Hon Hon M 8 1:14.766 9 10 1:14.312 7 7 1:15.804 15
6 8 J.Trulli Toy Toy B 9 1:14.883 4 8 1:14.211 6 8 1:15.857 14
7 14 D.Coulthard RBr Fer M 12 1:15.090 7 4 1:13.687 7 9 1:16.426 16
8 10 N.Rosberg Wil Cos B 10 1:14.888 10 7 1:13.909 8 10 1:16.636 15
9 2 G.Fisichella Ren Ren M 7 1:14.614 7 3 1:13.647 3 5 1:14.396 16
10 7 R.Schumacher Toy Toy B 4 1:14.412 7 11 1:14.398 7      
11 15 C.Klien RBr Fer M 6 1:14.489 7 12 1:14.747 5      
12 20 V.Liuzzi Tor Cos M 14 1:15.314 10 13 1:14.969 10      
13 12 J.Button Hon Hon M 11 1:15.085 7 14 1:14.982 10      
14 17 J.Villeneuve BMW BMW M 15 1:15.316 8 15 1:15.052 8      
15 16 N.Heidfeld BMW BMW M 16 1:15.324 11 16 1:15.137 9      
16 19 C.Albers Mid Toy B 17 1:15.598 8            
17 18 T.Monteiro Mid Toy B 18 1:15.993 8            
18 21 S.Speed Tor Cos M 19 1:16.236 7            
19 22 T.Sato Agu Hon B 20 1:17.276 6            
20 23 F.Montagny Agu Hon B 21 1:17.502 7            
21 6 F.Massa Fer Fer B 22 No time 2            
22 5 M.Schumacher Fer Fer B 13 1:15.118 5 5 1:13.709 3 1 1:13.898 15

 

シューマッハPP取り消され最後尾
予選から8時間後、審議委員会は予想以上に厳しい裁定を下した。シューマッハは予選タイムがすべて抹消され、最後尾からスタートとなった。
シューマッハの行為は競技規則116条b「予選において故意に停止して他のドライバーを妨害した場合、すべてのタイムは取り消される」に該当とされた。
シューマッハは最後の周回でタイムを更新できないことがわかり、後ろのアロンソに逆転されることを察知し、ターン18でウォールにぶつからないように停まり、その後エンジンをストールさせた、と判断された。
フィジケラもクルサードを妨害したとして最速タイム3つを削除され9位に下げられた。
今回のレースでシューマッハとアロンソの対決は見られなくなった。チャンピオンシップ争いにも大きく影響する。7度のチャンピオンの名誉にも大きな傷がついた。
PPの取り消しは1997年日本GPのビルヌーブ以来(年2回目の黄旗無視のため、ただしレースは暫定PPで開始)。

シューマッハ止まってPP、アロンソ怒りの2番手
M・シューマッハが最終セッションの1回目のタイムでトップ。しかし2回目の最終コーナー手前でストップしてコースをふさぐ。アロンソはシューマッハより速いタイムで来ていたが、黄旗個所で減速して2番手にとどまる。
 

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