フランスGPラップタイム分析

ミヒャ白線越えなければ楽勝だったかーNO

(2002.7.23)

2つの仮定が成り立てば、ミヒャとキミは実力勝負でも接戦

フランスGPで、M・シューマッハが白線越えのペナルティを犯さなければ楽勝だったでしょうか? どうもそうは言えないようです。

M・シューマッハが72周のレースで前に誰もいなくて思い切り走れたのは、1位モントーヤがピットインした24周目から、ピットインをはさんで、ドライブスルーペナルティ前の35周目まででした。この間の25周目に自己ベストの1分15秒311をマークしました。34周目には2位モントーヤに8.181秒差をつけました。ドライブスルーのタイムロスは約10秒でした。3位ライコネンとは9.034秒差、4位R・シューマッハは10.3秒差で、この間にM・シューマッハは入ったのです。M・シューマッハは36周目からライコネンがミスする68周目まで、再び前に誰かいる状況で走らざるを得なくなりました。

もしペナルティがなければ、M・シューマッハは第2スティントで大差をつけて楽々とタイトルを獲得していたことが想像できました。28周目から34周目の7周の間に、2位モントーヤに6秒差をつけたのです。M・シューマッハが1分15秒台中盤だったのに、モントーヤは1分16秒台中盤でした。

この第2スティントで、ライコネンはモントーヤに詰まっていました。ライコネンも28周目から42周目までモントーヤの後ろにいて、1分16秒台中盤で耐えていたのです。ライコネンはチームメイトより早くピットインしましたが、これを逆にして遅らせていたら、モントーヤの前に出ていたでしょう。

モントーヤのピットインで1位に立ったライコネンは、先ほどのM・シューマッハと同じ1分15秒台中盤で走ることができました。2つの仮定、M・シューマッハに白線越えがなく、ライコネンがピットインを遅らせていれば、この2台は僅差で2回目のピットインへ向かったことが想像できます。

デビも白線越えなければミヒャを脅かす

2回目のピットインの後、第3スティントではマクラーレンの速さとウィリアムズの遅さが目立ちました。ライコネンはここでも1分15秒台中盤をマーク。クルサードはそれよりも速く、1分15秒フラットでした。クルサードは2回目のピットアウトでM・シューマッハの真後ろについて脅かしました。クルサードも白線越えのために後退し、終盤はエンジン不調になりましたが、マクラーレンが2台とも早いことを見せつけました。

一方、ウィリアムズはズルズルと後退。モントーヤは1分17秒台に落ちてしまいました。ウィリアムズはマクラーレンよりも磨耗度が高く、ハードタイヤを選ばざるを得ませんでした。決勝が予選のように暑くなれば勝負できたはずでしたが、曇りのためグリップを失いました。

思い出すのが2000年です。フェラーリは7月にタイヤの磨耗で苦しみました。これは解決が難しい問題です。フェラーリがレースの戦闘力を回復したのは9月でした。最速男モントーヤが勝つのはいつになるでしょうか。