Formula One Data

サーキットごとの特徴(1)速度別コーナー数

2002.1.9

フェラーリはマレーシアのセパンで、1999年初開催以来3連勝していますが、なぜそんなに得意なのでしょう? セパンにはどういう特徴があるのでしょうか。こういった疑問から、各サーキットの特徴をさまざまな角度から調べてみました。第1回は、速度別のコーナー数です(なお、ホッケンハイムは2002年大幅改修される予定)。

1速ギヤを使う、時速70km未満のコーナーは、全17戦でも6サーキット、13コーナーしかありません。

最も多いのはモンテカルロの4コーナーですが、意外にも鈴鹿が2番目に多い3コーナーです(ヘアピン、シケイン右、シケイン左)。

低速コーナーランキング
1位 45km/h ロウズヘアピン(モンテカルロ)
2位 50km/h ラスカス(モンテカルロ)
3位 55km/h ピットヘアピン(モントリオール)
4位 56km/h ラソース(スパフランコルシャン)
5位 60km/h ヘアピン(鈴鹿)他

ここではトラクションコントロールがもっとも効くでしょう。

2速ギヤを使う、時速70〜120km未満のコーナーは、コーナー数が最も多い速度帯です。

最も多いのはモンテカルロの8コーナーです。メルボルンと並んで多いのが、意外にもホッケンハイムです。超高速ストレートと低速シケインの組み合わせコースと言えましょう。

特筆すべきはA1リングと鈴鹿で、2速コーナーがひとつしかありません。ここでは低速セッティングに力を入れるべきではないということになります。

どちらかというと、あまり迫力のないコーナーです。

3速ギヤを使う、時速120〜170km未満のコーナーは、やや中途半端な感があります。

最も多いのはイモラとスパフランコルシャン。どちらもアップダウンの多い地形ですが、イモラは人工シケインが多いのに比べ、スパは地形を生かした昔ながらのコーナーが多くなっています。

ハンガロリングとインディアナポリスは、半円を描くようなコーナーが多く、アクセルを早く踏みたいけど踏み込めない、ガマン大会の感があります。

4速ギヤを使う、時速170〜250km未満の高速コーナー。ここは迫力十分です。限界を超えるか超えないかの感覚と、セッティングが最大限に試されると言ってよいでしょう。

最も多いのは鈴鹿です。2コーナー、S字、ダンロップ、デグナー1個目、スプーン1個目など、世界に誇る高速テクニカルコースと言えましょう。

5速ギヤを使う、時速250〜290km未満のコーナーは、かなりの高速コーナー。数はだいぶ少なくなりました。

ここでセパンが3つと一番多くなっています。セパンの特徴はここにあります。この高速セッティングが決まるフェラーリが最速となっています。

鈴鹿は1コーナーと130R。このコーナー群はかなり豪快な感じです。

トップギヤを使う、時速290km以上の超高速コーナーは4つしかありません。

そのうち3つがスパフランコルシャンに集中(オールージュ右・左、ブランシモン)。もう1つはインディアナポリスの最終コーナーです。 

最高速コーナーは、時速320kmで回るブランシモン。2001年にブルティがクラッシュしたところです。オールージュもクラッシュの名所であることから、恐い危険なコーナーです。

(ギヤは6速の場合をもとにしています。7速の場合は速度帯がやや異なります。)

 

以上を合計すると、左図のようになります。最もコーナー数が多いのは、19のスパフランコルシャン。これは距離が最も長いこともあります。スパは超低速から超高速までバラエティあふれるサーキットです。

モンテカルロは、スパの半分の距離ながら、コーナー数は16と多くなっています。しかも1〜2速のコーナーで12もあります。全体的に青っぽく、低速サーキットです。

鈴鹿は3番目にコーナーが多いサーキットです。しかしながら、黄色の高速コーナーが多いのが特徴的です。

一番右が全サーキットの平均です。これと各サーキットを比べてみると、特徴がわかると思います。

 

(参考:F1-Live.com, A lap of the circuit)

つづく