2001予選成績(1) ミヒャの敵がいなくなった

2001.10.18

2001年のシーズンサマリー、予選の1回目です。M・シューマッハが圧倒的な速さを見せつけたことが表されます。

ミヒャ高値安定、他がコケた

PPタイムを100%とした時の年間平均タイム比率について、過去3年間のドライバー別推移です。M・シューマッハはずっと高い位置をキープしているのに比べ、ハッキネン、クルサードが下落、バリチェロも伸びませんでした。

2001年、M・シューマッハのPPタイム比率は100.270%ですが、1999年ハッキネンの100.144%ほどの圧倒的速さではありません。M・シューマッハの速さは2000年(100.291%)とさほど変わらないのに、ライバルがコケたと言えます。

R・シューマッハは2001年の予選No.2に上がりましたが、1年を通して兄をおびやかすには至らず。後半はモントーヤに押された感があります。

ジョーダンとBARのホンダ勢は、昨年ウィリアムズといい勝負だったのに、今年は完全に置いていかれました。成績も下降しています。ザウバーに食われました。

ハイドフェルド(102.119%)とライコネン(102.248%)は接戦を演じ、ハイドフェルドがわずかに上回りました。

ジャガーとベネトンは低下しました。アーバインは前年より1%、フィジケラは1.5%も遅くなっています。

フェルスタッペンとベルノルディは僅差。アロンソはチームメイトに圧勝です。

全体的に見ると、中団・下位チームが低下しており、トップチームとの差が広まった感があります。



 

ミヒャ自己新の11PP

PP回数の3年間推移です。M・シューマッハは前年の9回を上回る自己最高の年間11回を記録。これはハッキネンの0回という不振によるところが大きくなっています。予選はM・シューマッハの独壇場となりました。

PP回数第2位は、モントーヤの3回です。モントーヤは後半戦に急激に速くなり、ドイツ、ベルギー、イタリアでPPを記録。R・シューマッハがフランスだけだったのに比べると、印象は上です。

クルサードは前半戦の2回(サンマリノ、モナコ)に終わりました。後半戦は失速です。予選2位もハンガリーだけで、PP争いには加われませんでした。

バリチェロはPP0回。予選2位は3回ありますが、常にM・シューマッハの影に隠れました。

2年前にPPを記録したフレンツェンが、成績が悪いとシートを追われる厳しさがありました。

つづく