ヌッキペツ 黒川ツナレ翁の『 鹿の皮衣 』 大正十二年夏
(ツナレは沙流でハウキの名人として名が通っていた)

これは、随筆集にも載っている有名なお話

右の画像は出だしの頁ですが・・・前ページに書いてあるのが・・・


onanji uri chimip 鹿のどこだかの着物
onanji uripu 鹿のうなじの皮衣を着てる事
airesu したもの  wan tumi
アツイノチへ行って ツムンチフチの真似して入る ヒト゜イ
nea atuisara koiki
 shiki Atuisara kotan akoiki uk
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以上のことから十戦物語だと云う事が分かる・・・虎杖丸の曲に匹敵
ツナレは、虎杖丸の曲は、八戦であると金田一博士に云っている。
恐らくワカルパ翁の最後をツナレに聞かせて・・・ツナレの知っている
虎杖丸の曲を確認したら・・・同じだったと随筆で書いていた筈?

この時、ご覧のようにカタカナで書き出して7頁の頭から
ローマ字で筆記されています。カタカナだと訳すとき結構大変です
それと現行のアイヌ語表記だと外国の人は、読めないでしょう
金田一博士が chi と書いているのを ci にした場合英語圏の
人達には、可成り読み辛くなる筈


それでは、ここからお楽しみ下さい m(_ _)m