里山に春の訪れを告げる妖精「カタクリ」。ここ、滋賀県マキノピックランド近くにカタクリ(ユリ科)大群落の保護区?(一般私有地)があり、毎年一般公開されている。花は海津大崎の桜の開花に合わせて一斉にその姿を見せる。
種子から開花まで約8年から10年かかると云われ、晴れた朝に開花し、夕方には閉じ、数日間で花は終わります。花後、タネは地上に落ち、蟻がその実を巣に持ち帰り、外側の養分を食べ、種子はその後発芽すると云う繁殖の仕組み。
一帯はクヌギを主とした雑木林で、その昔は、炭、割木などに材が使われ、近隣住人の大切な生活樹林として存在し、成長した木を伐採してきた。通常の木は一旦切ると大抵は枯れるが、クヌギは再度切り株から新芽が出て若木を育てる習性があり、今も生き続ける古株が沢山ある。大きいものでは周囲2メートルを超え、何度となく繰り返される伐採で切り株には面白い造形が出来上がっていた。これを村人達は「やまおやじ」と称し、ガンコさを皮肉っているそうです。
近年では雑木林も荒れ、木漏れ日も入らないため年々減少傾向にあるが、果樹組合員さん達の監視でロープを張るなど万葉時代からの植物保護に努めている。
交通/JRマキノ駅からタクシーで7分。
駐車/マキノピックランドに駐車して、徒歩15分。