※今回の話は少々性描写が強くなっておりますので、ご注意ください※

 

-----千年の王国・百の夜------

 

 

《 第十二夜 》

 

 

身体の震えが止まらない。シャアの視線はとても真摯で…胸が熱くなってまう。
そう…自分の身体の全てが解った時に、貴方を受け入れる決心はついたのだけれども…
それでも……
「…こっ…此処でなんて…イヤだっっ」
ふるふると首を振る。
「俺も…シャアに愛されたいよ…だけどっだけどっっ…こんな処ではっ…」
シャアにずっとずっと我慢させていて…それがどれ程に辛いのかは、自分も男だったから理解出来る。それでも…「初めて」の場所はちゃんとしたベッドの中がいい、と願う感情は「女性」特有のモノなんだろうか?
アムロの潤む瞳を見つめながら、シャアの真剣な表情が緩んだ。
「解っているよ…アムロ…私は君の『初めて』を嫌な想い出にはしたくないさ」
そう言って、その唇に軽くキスをした。アムロは何とも怪訝な表情で見つめ返してくる。
「……貴方との『初めて』……かなり強引だったな、って記憶が鮮明なんだけれど」
「まあ…それも若さ故だったよ。私には君が最後は積極的に自分から求めてくれたな、という記憶が鮮明なのだが?」
「いっ…言うなっっ!こんな時にっっ!」
昔の記憶が色々と甦ったのかで真っ赤になるアムロに、笑顔を向けてシャアは再びその身体を優しく抱き締めた。
「二度も君の『初めての男』になれるのか…私は宇宙一の果報者だな」
「…またそんな恥ずかしい事も言う…」
本当は自分の中にもそれが「嬉しい」という感情が湧いてきているのだけれども。
そのまま再び口付けを交わす。唇が離れた後にシャアは、アムロのその広く開いた胸元の鎖骨の辺りにキスを落とした。
「少し…触れるだけなら良いかな?」
そんな愛しげに見つめてくる優しい瞳で訴えられて…断れるわけがない。

「さ…さわるだけ…だよっっ」
再び優しく微笑みを向けてからシャアは、アムロがワンピースの上に羽織っていたオフホワイトのニットジャケットをそっと脱がせる。剥き出しの綺麗な華奢な肩…右肩にうっすらと残るあの傷痕に、いつもの様に優しい口付けを落とす。アムロの身体がぴくんっと震えた。
そのまま肩部分を下ろしていくと、柔らかい布は造作無く下げられて、豪華なレースを贅沢にあしらう白い下着に包まれた…その豊満な胸が露わになった。見事に盛り上げられてきれいな谷間を作っている。両方の肩紐に指を掛け、ゆっくりと下げてその下着を外した。締め付けから解放された豊かな乳房がふるんっと大きく揺れて、その柔らかさを強調する様にふるふるとシャアの目の前で躍った。白い肌にとても映える美しい桜色のそれは可愛らしく、本当に果実の様だと感じた。アムロのこの胸を見るのは二度目だが…そのあまりの見事さにシャアは暫し見とれてしまう。
「…あ…あんまり見るなってばっっ…」
その視線があまりにも熱くて、アムロは思わず呟いてしまった。
「仕方がないよ…こんなに美しくてはね…」
掌で持ち上げる様に触れれば、柔らかいが弾力のあるしっかりとした質量感を返してくる。シャアの指の動きにいやらしく形を変えて、弾むその乳房を愛しげに愛撫していく。
「あっ…ん……やっ…あぁ…んっっ…」
アムロがその刺激に甘い声を漏らす。その声もこの感触も全てが心地良くて、シャアは更に掌全体を使って刺激を与えてやる。今まで触れたどんな女性のそれより、これは自分の指にしっくりと馴染む気がした。アムロの肌がじんわりと汗ばんでくるのが、その指から感じ取れた。座席の上に後ろ手を付いて、必死で耐えている様子のアムロの息遣いは甘く粗くなってゆく。
桜色の果実を摘み擦り上げる様にすると、アムロの肢体が大きく仰け反った。
「だ…だめっ…ソコ…はっっ…ぁっっ…」
「以前からココは弱い場所だな…」
直ぐに固くなる処は同じだよ…と更に指に力を込めると、アムロはいやいやと大きく首を振った。
「だが大きくなってくれたので…とても責めがいがあるよ…」
「い…いうなっ…てぇ……あっ…あぁっっ…!」
シャアがいきなりそこに吸い付いて来たので、その予期せぬ感覚に身体が大きく痺れる。吸い上げながら舌で固くなった乳首を刺激してくるのは…男の時も同じだったけれど…
-----昔も…ココとても感じたけど…な、何だか…今は半端無く…す、凄いっ…
片方を吸い上げながらもう片方は指でグリグリと強く摘んでくる…それ以前と変わらぬ愛撫なのだけれども……こんな快感は未知の領域だ。
「シャ…あっっ…!…も…やっやめてっっ……」
その感覚があまりにも怖くて懇願する。
-----身体の奥…お腹の奥が…何だか熱くて…引き攣っているみたい…な??…
そこまで解って…そしてアムロはある感触にハッとした。
「だっだめっっ…シャアっっっ!!も…ここまで…でっっ!」
慌てて胸からシャアを引き剥がそうとする仕草を見せると、彼は名残惜しげにゆっくりと唇をそこから離した。そして意地悪い笑顔を向けてくる。
「…濡れてきた…か?」
途端にぶわっと真っ赤になって、思わずアムロはシャアの頭を思いっきり小突いてしまった。
「そ、そんなっ露骨に言うなぁぁーーー!!」
ばかばかっというアムロの態度は全く意に介さず、シャアは掌をスカートの中に滑り込ませる。腰骨に沿ってそっと下着の中へと指を這わせた。
「…ひゃっ…?!」
シャアの指が殊更ゆっくりと下へと下がってゆく。指から感じられるのは明かなアムロの「女性」としての証だ。その感触にシャアは我知らずに興奮を覚える。薄めの柔らかい恥毛は変わらないが…もうしっとりとしている。それが覆う柔らかでふっくらとした丘…そしてその溝へと指を潜り込ませた。
「っつ…?!あぁぁっ…そ、そこはダメっっ…!」
既にぬるつくソコをシャアの指が優しく幾度も幾度も撫で上げる。
「はっ…やっ…やめっ…!…シャアっっ…!」
「…感じているのだなアムロ…とても可愛らしいよ…」
アムロはあまりの恥ずかしさにギュッと瞳を瞑ってしまう。初めて直接ソコに感じる甘い刺激に全身がぶるぶると震える。シャアの指の動きはとても優しい…だからこそソコが甘く疼いて…ソコから周囲に疼きが拡がっていく様な…何故か刺激されていない乳首の先も、じぃんっと疼いてくる。その甘い感覚が再び下腹部を刺激して、どんどん…あの場所が濡れてくるのが判ってしまう……アムロには何とも言えない感触にただ恥ずかしいだけだった。
そして……身体の奥から「何か」がゆっくりと…大きく沸き上がってくる感覚…を知った。
驚いてアムロは思わずシャアの首に抱き付く。
「シャアっっ……こ、怖い……何か…がっっ…」
震える身体と粗くも甘過ぎる息遣い…シャアは片手でアムロの髪を優しく撫でてやりながら、その耳元で囁く。
「怖がらなくとも大丈夫だ…そのまましがみついていろ」
シャアの人差し指が…アムロが今一番感じるソコを強めに擦り上げだした。アムロの身体は更にびくびくっと大きく撓る。
「ひゃっ…ああぁぁっ!…やっ…な…なにっ…コレっっ…や…だぁ!」
とろりとろり…とたくさん溢れ出てくるのが解った。刺激を受けている場所は、以前自分の性器に充たるトコロ…でもこの感覚は自分の知っているアレとはまるで違う…濡れてくる感覚も当然違うもので……
-----お腹の奥の方が熱いっっ……きゅうっ…と疼いて…ヘンだよぉっっ
くちゅくちゅ…という淫猥な水音が、自分の耳にも聞こえてきてますます恥ずかしさでいっぱいになる。じんわりと涙も溢れてきた。シャアの首に抱き付く力が強くなってしまう。明らかに変わってしまった淫熱に全身を支配されるのが怖い。熱くて熱くて…震えが止まらない。
「あ…ああっ…な…なんか…来るっっ…シャアっ……や、やだあっっ…!」
「大丈夫…ちゃんとイかせてあげるよ…」
シャアの指がその部分をきゅっと強く摘んで擦り上げた。ソコからアムロの全身に電流が走り抜ける。
「ひっ…ひぃああぁぁぁっっっ……!!」
ビクビクッッ…と大きく身体が震えて、更に熱いモノが溢れてくるのを感じた。やがてじんわりと甘い快感に全身が満たされていく。
-----あ…ああ………こ…これが…女のヒトの……イく、という感覚なんだ……
甘い疼きと痺れは未だ未だ続いていて…確かにこれなら何度でもイくって感覚…解る。
はぁはあ…と乱れた息を整えているアムロの背中を優しく撫でてやる。
「…一回で良いのかな?」
「いっ…いいに決まっているだろうっっ?!」
恥ずかしさにもう一度シャアに強く抱き付いてしまった。
ふと濡れた下着に当たる固い感触に気が付く。思わずシャアの顔を覗き込む。
シャアは苦笑じみた表情を返してきた。
「君のそんな姿を見せつけられて興奮するな、という方が無理だな」
剥き出しの豊満な乳房を押し付けられて……を擦っただけで淫らにイってしまう姿を見て…
「シャア…あの…その…」
本気で困った様子の恋人の頬に優しいキスを贈る。
「安心しろ…言ったはずだ…無理はしないと」
「で、でも苦しそうだし……辛い…よね?…解るけど…でもっ…」
今まで散々人を待たせた、という自覚があるせいか…アムロは何故かとても申し訳ない、という顔をしている。
「…ならば…君がそんなに気にするなら…お願いしてもよいのかな?」
シャアはアムロの濡れた唇をすうっと己の指で優しく撫でた……

 

 

定刻通りに麓の駅に到着すると、レモンドが二人を出迎えてくれた。
「お二人ともご無事の様で…安心致しましたっ」
心底安堵した表情で呟く彼を見て、アムロは
「シャア…レモンドさんにもう心配掛けては駄目だよ?本当に無茶するんだから…」
と、傍らに佇む変装した男を厳しい視線で見上げた。
「…君が絡む事だから仕方ないのだよ…赦してくれないのか?アムロ」
「うーん、どうしようかなー?」
悩むフリをするアムロにシャアは後ろから抱き付いて、何やら耳元で囁いてやると、アムロが途端にもうっっと赤くなる。そして二人は甘い恋人達のキスを幾度か交わした。
そんな二人の様子を一部始終見ていたレモンドは、今後はアムロがダイクン家の新しい一員として仕える存在になるのだ…と、臣下として強く確信したのであった。

 

「お帰りなさいませ、お二人とも…まあまあアムロさん、とてもお綺麗ですよ」
マーサもそのふくよかな身体を揺らして、いつもの様に二人を優しく出迎えてくれる。そして初めて見るアムロの女性らしい服装に大変感激した様子であった。
「ありがとう…マーサさん…本当に変じゃない…のかな?」
照れた様子と不安気味に応えるアムロに、マーサを呆れた表情を見せた。
「まあ、逆に何を変なコトおっしゃっているのですかっっ…アムロさんはとてもスタイルが宜しいのですからっ…もっともーっと綺麗な格好をしてくださいませっっ…ねえ旦那様?」
「ああ、私もそう思うさ」
シャアの大変満足した表情を見て、マーサも大きく頷いた。
「男はやっぱりみんな…奥様にはいつも綺麗でいて欲しいものですからねえ」
「おっ…奥様って…?!」
焦りまくるアムロとは対照的にシャアは笑顔で応える。
「そうだな、綺麗な妻には綺麗でいて欲しいよ…アムロ?」
その言葉に頬を染めながらも、何とも言えない不思議な感情がアムロの中には沸き上がっていた。

 

その夜、久し振りのマーサの料理に大変満足したディナーの後、
シャアの部屋のベランダから二人は寄り添って夜空を見上げていた。
「貴方と…こうして地球から星空を見る日が来るなんて…以前は想像もしてなかったな…」
「そうだな…だがもうすぐあの中に帰る事になる」
その言葉を聞いてアムロは傍らの端正な顔を見つめた。
「…日程…決まったんだ」
「ああ…詳細は後で話そう」
アムロの肩に置いたシャアの掌に少し力がこもり、そのまま抱き寄せる。
「私は…今でも己の目的は間違っていたとは思っていない…ただ手段と方法が間違っていたのだ、という事は認めている」
「……うん…」
アムロは小さく応えた。
「本音を言えば、この茨の道に愛する君を巻き込みたくはない…だが…」
「もう言わなくていいよ…シャア」
星明かりの光だけでも、アムロその優しい表情は良く判った。
「どんな道でも…貴方と共に行くって俺がちゃんと決めたんだから…心配しないで」
アムロは右手をシャアのその逞しい胸にそっと置いた。
「…それともまた嘘を吐くの?…また一人…置いていくのか…?」
「アムロ…」
シャアは手を伸ばしてその柔らかい身体を抱き締める。
「…君を失わずにすんだ事を…私は何よりも感謝する」
「俺もだ…シャア……貴方が何よりも誰よりも…大事…」
こうしてシャアの身体全てで抱き締められる事が…アムロには一番の幸せなのだ。
「…だから……」
アムロはそっと顔を上げて、シャアと視線を絡ませる。
「……俺の全てを……貴方のものにして…シャア…」
潤むその瞳に見つめられて…シャアは衝動のままにアムロに接吻をする。アムロも全てに応えるように素直に口を開けて舌を差し出した。口内を掻き回し舌を強く絡ませ合い、まさに貪る様な熱い口付けを長く交わし…
そしてシャアは唇を重ねたままで、アムロの身体をゆっくりと抱え上げた……

 

 

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 さあっっ私に降りてこいーっっっ!エロの神様っっ!   (2010/5/4UP)