6月17日〜19日にかけて、第40回北信越地区女子フロアバレーボール大会に引率したのでその様子を書いてみる。
女子のバレーボール大会に男・全盲・無口・鼻炎の職員が引率するというのはあまり例がなく、ぼくも初めての経験である。
松本から5時間以上かけて新潟市の会場(西スポーツセンター)へ行き、初日は練習のみ、二日目・三日目と大会が行われる。
参加チームは、松本・長野・新潟・石川・富山の五つの盲学校で、なかなか他校の練習も気合いが入っている。松盲チームは基本的・表面的にクールな人材が集まっているので、何となく気迫で負けている感じ。
1日目の夜、生徒は交歓会、職員は会議の後親睦会ということで、いきなりアルコールが出てきてやや驚く。他校の先生方との交流は年に何度もあることではないので、まあこういうものかと思いつつ一緒に飲む。
二日目(大会1日目)の第1試合は対新潟盲戦。このチームはこれまで3年連続で対戦し敗れている大敵であり、この大会の主幹チームでもある。今回も残念ながら、かなり÷7くらいの力の差があり、結局0:2で敗れてしまった。残念。しかし中盤からはこちらも少しずつ調子が上がり、新潟の強いアタックをYE・NMの後守二人がよく抑え、エースアタッカーで「何人たりとも俺の前は…!」の前衛HKに繋げてポイントを取る場面が増えてきた。うちの後衛って、こんなに上手だったっけ?と内心とても感激し、思わず応援も忘れて見入ってしまう。
3時間ほどの休みの後、2試合目対富山盲戦。この試合では序盤からこちらのペースで試合を進めることができた。今年度から前守に挑戦したTK・FAの二人も緊張が裏目に出たりせず、危なげないプレーでポイントを稼ぎ、二日目を一勝一敗で終えることができた。NMが番号コールの後に不思議な緊張感を漂わせる間を取ってサーブをしていたのが印象的だった。
三日目は長野盲との3位決定戦。仲の良い長野盲とはいえ、宿命的な骨肉争いには遠慮の入る余地は無いのである。相手前衛に軽く当ててブロックアウトを取る、テクニカル&無慈悲な技を決めたYEの「うひひひ」という忍び笑いが聞こえたような気がする。女子のフロアバレーボールは、ラリーが続き1試合が2時間を超える試合が結構多い。前日の疲れが残っているようで少し心配だったが、とても見所の多いゲームになった。松盲は、2:0で3位を獲得、新潟盲が優勝した。
基本的・表面的にクールな松盲選手たちは、喜びのhugなどしたりするような、無さそうで無いようなことはもちろん無く、握手をしたり両手をパチンしてくれたりして喜びを分かち合った。
応援した試合はどれも印象的で、概ね楽しい三日間だった。ただ食事については、油物・肉類の料理が非常に多く、普段からハンバーグ大好きを宣言しているぼくにとっても、少々苦しいメニューだったのがやや残念である。二日目の夜に「お粥が食べたいな」と呟いていたら、それを聞いていたT先生がさっそくコンビニでカップ粥を買ってきてくれた。
これで今年度のバレー部の活動は一応終了となる。次は8月に行われる社会人のフロアバレー大会「サンフラワーカップ」に向けて練習をしなければいけない。