病は気から

その15

「ん…。ふ、ふぁ…あん…」

クチュ…チュパッ…、チュ…ジュパ…

二人が舌を絡ませ、唾液が混ざり合う音がいやらしく響く。
口の中にジワリと広がっていく、ウンコカスの味をも堪能するように、
目を閉じ、意識を舌だけに集中させている。

お互いの舌が絡み合う感覚。
相手の舌の厚い弾力を、自分の舌に感じる。

ほのかに温かく、心地よい弾力。
二人の舌は、まるで息を合わせて踊るかのように上手に、綺麗に絡み合う。
あかりもキスは初めてであるのに、何故かうまく絡む。
実は、まこともディープキスの経験は無いのであった。

それでも、見よう見まねながらあかりを気遣い、
なるべくゆっくりと舌を絡ませている、まことのリードが上手なのであろう。

 

「はあっ…、ふぅん…」

キスの間に混ざる吐息。

初めはただ舌を重ね合わせ、お互いの舌の弾力と味を確認しあうと、
ゆっくりと舌を動かし始め、徐々に舌の動きを激しくしていく。

まことが舌の動作を激しくするたびに、
あかりもそれについていこうと、一生懸命自分の舌を動かす。

無我夢中。訳も分からないまま、
まことの舌の後を付いていくように、舌を絡めていく。
一生懸命なあかりの舌の動きのおかげで、まことも徐々に
舌を激しく絡めていくことが出来るのである。

「ん、はふっ、…あ、はぁっ…あふっ…」

舌の動きが激しくなるにつれ、吐息も熱く、活発になっていく。
舌が絡まり、唾液が混ざる音までも大きく響く。

呼吸をする間も惜しい。
少しでも長くキスをしていたい、舌を絡めていたい。
その吐息の活発さが、舌の動きの激しさを表している。

 

二人の舌にたっぷりと溜まった唾液が、舌の上で混ざり合う。
ほのかに甘酸っぱい唾液の味と匂いに、ウンコカスのそれが加わっている。

ウンコカスといっても、ウンコそのものの味とは違う、
いくぶん薄く、柔らかい臭いと味。
それでも、唾液の味を変えるには十分すぎる風味が舌の上に広がり、
微かに舌が痺れるような感触が、キスの刺激をより強いものとする。

「んぷぅ、ぷぁ…あん、ん、ん、んんん」

その味にすっかり慣れっこのまことはともかく、
あかりの方も、意外に不快感はないようである。

今やまことも驚くぐらいに積極的に舌を絡ませ、
キスの味をむさぼっている、あかりの口の端からは、
溜まった唾液がヨダレとなって溢れ出ている。

「ぷふぅ、う、んくっ…!」

……ジュル……チュパ…

…ジュル…ゴクン…

口の中に溜まったままの唾液を、
うまく処理することが出来ず軽くむせるあかり。
それを聞いたまことは、舌を絡めるのを止め、ゆっくりと唇を離す。

二人の混ざった唾液をまことがを飲み込む音、唾液に濡れた唇が離れる音。
そして、まことを真似て、あかりが唾液を飲み込む音。
あかりもまことも、それが初めての行為であり、初めて聞く音であったが
その行為が変だとか、気持ち悪いとかは思わなかった。

二人の唾液が混ざった、まこととあかりの愛を示す液体を飲み込んだのだという、
いわば、愛する者同士の最初の通過点を示す行為だと、素直に受け止めたのである。

まことは、あかりの唾液を飲んだ。

あかりも、まことの唾液を飲んだ。

好きな相手のだからこそ、唾液でも飲むことが出来るのであるし、
それが相手への自分の気持ちを示すものだと無意識に感じていたのである。

 

唾液を口いっぱいに含んだ顔をお互いに見せ合い、
まずまことが飲み、次にあかりが飲む。ゴクリと音を立てて。
膨れたようになった頬も、元に戻っている。

そして、再び見つめ合う。

まことは、あかりに次の行為へ移ることを目で語り、
あかりも、ただまことを見つめることによって、それへの返事とする。

まことの身体が少し下がり、視線をあかりの胸へとそそぐ。
その視線だけで、あかりの体に緊張が走り、胸がくすぐったくなる。

「可愛いね…あかりちゃんのココ…」

緊張のためか、それとも視線による刺激か、
膨らみ堅くなっているあかりの乳首に、人差し指で触れるまこと。

まず指の先で軽く触れ、あかりの様子を窺いながら
親指も近づけていき、今度は乳首をつまんでみる。

「ふっ…!ん…」

自分のと同じ、柔らかい表面の中の、コリコリとした固い感触。
つまむ強さを変えるだけで、あかりが色々な声で感じてくれる。

軽く、焦らすようにつまむと、くすぐったそうに喘ぎ、
強くつまめば、身体をのけぞらせるぐらいに反応してくれる。

初めこそ、素直すぎる反応が微笑ましかったが、
すぐにあかりの声に欲情し、もっと責めてみたくなり、
まことは、いつの間にか両方の乳首に手をかけていた。

 

「ん…。はっ!…あっ!…ああぁ〜、っはぁん…」

両方の乳首をまことに責められ、
あかりは身体の休まる暇もなく喘ぎ続けている。
ベッドに横になったまま、身をよじらせながら、
胸に集中する快感を堪えようと手を握りしめる。

まことも、ただ乳首をつまむだけでなく、
つねったり、軽く引っ張ったり、そして時々乳房を揉んだりと、
変化をつけ、快感の強弱を調整しながらあかりを責める。

指先と、手の平に感じる、堅くなった乳首と
柔らかくも弾力のある胸の感触を堪能しながら、
自分の下で、もがくように身体をくねらせて
喘ぎ声を上げるあかりを見ていると、呼吸がだんだんと荒くなってくる。

なかば責めているまことの方が、
ボーっとしたような目であかりを見つめている。
そして、その視線は、あかりの乳首へ一直線に注がれていたのである。

ようやくまことの手の動きが止まり、
快感の波が治まったあかりだが、それはほんの一時の間にすぎない。

クチュ…

「ふんっ…」

あかりに、乳首が湿った粘膜に包まれる感触が走る。
いつのまにか、自分の乳首がまことに吸われていたのである。

「あんっ!はぁっ、ん、く、くふぅん…」

乳首を吸われ、舌先で転がされ、軽く咬まれる。
指で弄られるのとはまた違う、舌の滑った感触が快感をより増大させる。

「やあぁん!っはん、あん、ああああん、あん、あんっ!」

まことが好んだのは、乳首を舌で転がすことのようだ。
舌先でコロコロと、速く転がせば転がすほど、あかりの反応も激しくなる。
あかりの反応も好きだが、舌先で感じる乳首の感触も気に入ったのである。

ついには、左右の乳首を交互に転がされ、
やはり、あかりの喘ぎ声が休まる暇はなかった。

 

乳首をある程度責めると、惜しい気持ちを堪えながら
まことは、舌をあかりの身体の下へと這わせていく。

舌先で撫でるように這わせながら、
少しずつあかりの身体の中心部へと近付いていく。

そして、あかりのヘソの周りを軽く愛撫すると、再び顔を上げる。
次なるまことの視線が集中する場所は、
言うまでもなくあかりの股間、あかりのアソコであった。

 

いっしょに入浴したときは、あまりまじまじと見られなかったが、
今は違う。いくら見ても良いのであるし、目をそらす理由はない。

まことの視線は、それだけであかりのアソコから愛液が溢れるぐらいに、
強く、真っ直ぐに股間へと集中している。

あかりも、その刺激をハッキリと感じている。
快感の波は治まったとはいえ、あれだけ恥ずかしい喘ぎ声を
あげてしまったという恥ずかしさは、当然今の方が強い。

恥ずかしさと緊張のため、まことの顔を覗き見ることもできないのに、
まことが自分のアソコを見ているのだということは分かる。
快感で濡れた先程とは違い、今は何もされてないのにアソコが濡れていくのだから。

アソコが熱い。

どうしてこんなにもアソコが濡れるのか。

まことの手は触れてないのに、突き刺すような視線が
アソコだけでなく、自分の身体、神経をも刺激する。

まことの視線の力が、あかりの見られてるという感覚を刺激するだけでなく、
さらに見られているのが自分の秘所だということが、
より強く、全身のあらゆる感覚を刺激していくのである。

全身の感覚を刺激されたあかりは、非常に敏感になっている。
まことの視線の動きまで感じ、まことがどこに視線を集中させているかも分かる。

今のまことの視線は、股間全体ではなく、
もう少し上のあかりの陰毛へと集中している。

まことは、しばらくあかりの陰毛を眺めると、
ゆっくりとそこへ手を伸ばしていく。

(来る…!)

まことの手が自分の陰毛へ向かっていることも、あかりは分かった。
予想しているわけではなく、ただそう感じている。

目をつぶっているのに、まことの姿が、
まことの一挙一動が見えるように分かる。
不思議とは感じなかった。あかりは、自然にそれを受け止めているのである。

ファサ…

比較的縮れの少ないあかりの陰毛を、まことの手が掻き分けて進む。

まことの手の平に、あかりの陰毛が埋まり、
その指の間からは、陰毛がはみ出ている。

サワッ…、ササッ…

手をゆっくりと左右に動かしながら、
陰毛がなびく様を楽しんでいるまこと。

やはり、あかりのような少女の股間が
意外にも陰毛がしっかりと生え揃っているというのは、
艶めかしい印象がより強くなる。

カサカサと音を立てて揺れ動く陰毛、
そして、陰毛ごと股間をさすられるだけで
身体をくねらすあかりを眺めているだけで、沸々と興奮がかき立てられてくる。

股間から手を離し、ゆっくりと上半身を、顔を下ろしていく。
まことの目の前には、草原のようなあかりの陰毛と、
ほんの少しだけスジが開き、愛液で潤んでいるアソコがある。

(いやらしいんだ…。あかりちゃんのアソコも、こんなにいやらしいんだ…)

あかりの陰毛も、それはそれで十分卑猥であったが、
やはりアソコの持つソレにはかなわない。

緊張に震える両手で、あかりのアソコのスジを拡げてみると、
そこには生々しいほどに赤い、あかりの内部が現れてくる。

そして、アソコを開くと同時に、
アソコの中に溜まっていた愛液がとろりと垂れる。
まことは、その愛液を指ですくい、口に含む。味は、良く分からない。

だったら、直接味わえばよいのだと思ったかどうかは定かではないが、
今度はあかりに声をかけることもなく、おもむろにあかりのアソコを舐めにいくまこと。

ピチャ…

「ふうんっ!」

まことの舌があかりの中に触れると、あかりの身体が再び反応する。
乳首よりも、もっと敏感な部分を舐められているのだから当然であろうか。

ピチャッ…ピチャッ、ピチャッ、ピチャピチャッ

「はああぅ…あっ、はぁ!はっ!はあぁっ!あぅ、ああっあああぁっ!」

乳首を責められた時とはまた違う、激しい快感という衝撃。
体をじっとさせていられないというレベルではなく、
とにかく体が勝手に動いてしまう。

恥ずかしい部分から、自分の身体の中に入り込んでくる、まことの舌。
敏感な粘膜に、生暖かい舌の感触を感じるだけでも凄まじく感じるのに、
それが激しく動き、アソコ全体を刺激してくるのだからたまらない。

「うっ!くっ!くふぅ!…んんんっ!んっ、んんんんんっ!」

アソコの内側をかき混ぜるように舐め、奥深くへ舌を入れ、
時にアソコの上の突起を舌でつついたりと、
まことの責めは縦横無尽に続く。

とてつもなく気持ちが良い責め。良すぎるとあかりは感じているか。
あまりの気持ち良さに、喘ぎ声をあげるのに精一杯で
気持ちがいいだとか、まことにそれを示すことができない。

「はっ…!ああぅ…!くっ、くっうぅ…!」

しばしの間、まことに責められ続けたあかりは、
身体中に走る快感の痺れが意識を支配し、
喘ぎ声すら小さく、苦しそうになっていく。

あれだけ激しく動いた体も静かになり、
ときおり、ビクッ、ビクッ、と体が脈打つように跳ねている。

体中の感覚が薄れていき、かすかな意識の中で
かろうじて快感と自分が生きていることを確認できるような。
それぐらいにあかりの感覚が飛んでしまっているのである。

「はあっ…!ああっ…、ああぁ…」

最後に体を大きくビクつかせると、
力つきたように身体中をグッタリとさせたあかり。
それをうけたまことは、舌の動きを止め、顔を上げる。

「イッたんだね、あかりちゃん…」

力無くベッドに横たわる、あかりの姿を見て、
まことも優しく微笑みながら声をかけていたわる。

微かにピクピクとうごめく体は、確かにイッたことを示しているが、
なぜかあかりの表情は、どことなく苦しげである。

絶頂を迎えたにしては、ちょっとおかしい表情。
疲れてグッタリしたというより、あかりの理性が、
意識までイッてしまうのを無理矢理堪えさせたという感じがする。

(やっぱり、いきなり人前でイクのは恥ずかしいのかな…)

まことも、あかりがイクのを必死で堪えていたのではないかと感じている。
これだけは、いくら何でもしょうがないという理解はあれど、
ちょっぴり残念な気持ちは拭えなかった。

「大丈夫かい、あかりちゃん?…さあ、でもこれで終わりじゃないよ」

体の痙攣も治まり、すぐに一息ついたあかりの腰を叩きながら、
まことが声をかける。

あかりが完全にイッてないという気持ちもあるが、
何といっても、まこと自身がまだイッてないのだ。
不完全燃焼のまま、終わりにしたくないのは当然であろう。

 

まことは、今度はあかりの横へ移動し、
あかりと目を合わせながら、再びアソコへと手を伸ばしていく。

意識までイカなかったせいか、身体もすぐに回復しているあかり。
横になったまま、まことの顔を見上げながら次の行動を待っているのだが、
今の自分の状態がおかしいことは、あかりも気がついていた。

 

どうしてイケなかったのか?

一人でのオナニーで、
イクというものがどういう感覚かは知っているつもりなのに。

まことの舌で愛撫され、オナニーよりも気持ち良い事をされているのに。

どうして自分の中で、自分がイクのを拒んでしまったのだろうか。

 

こんなにも身体の余韻が早く冷めてしまった。

いつもならオナニーの後、こんなに早く身体が回復したりはしない。
時間にしてみれば僅かな差かもしれないが、脱力感の残り方が違う。

やはり、完全にイケなかったのかもしれない。

まことの次の行動を期待している余裕はあるのに。

まことに、自分の全てを許したつもりなのに。

怖かったから?まことの前でイッてしまうのが恥ずかしかったから?

そんなつもりはないのに。

 

気持ちはまことに全てを開放しているはずなのに、
何故か、身体のどこかが自分の意志をくい止めている。
それが身体のどこなのかは、分からないのだが…。

 

このまま、まことに任せているだけだと、
自分は、またイケないかもしれない。
イケないかもしれない不安よりも、まことへの罪悪感が怖い。

自分で何とかしないと。

気持ちが焦るあかり。しかし、何をすればよいのかが分からない。
自分がイケない原因が分からないのだから、
それを解決する方法など、思いつくはずもない。

しかし、何かをしなくてはいけないと、あかりは必死に考える。
その間にも、まことの手はあかりのアソコを指で刺激している。

必死に考えていながらも
アソコを刺激されていては、その考えもうまく進まない。
だんだんと、アソコを刺激される快感と
自分はどうしたら良いかの考えが、ごっちゃになってくる。

(私も…じっとしてるだけじゃ…。何かしなくちゃ、何か…)

しかし、何をすれば良いものか。

あかりにも出来ること。あかりでも出来ること。
少なくとも、まことを喜ばせたい。感じさせることは出来なくとも。

「まこちゃん…!」

思わず、まだ考えもまとまってないのに声を出してしまうあかり。
当然、何をするかなんてまったく頭にはない。

「ん?…なに、あかりちゃん」

あかりのアソコを弄りながら、耳を傾けるまこと。
しかし、あかりの口からは、なかなか次の言葉が出てこないので
不思議に思っているようだ。

「あ、あの…その…」

何も考えてはいなかったのに、思わず声を出してしまい、
次の言葉をどうしようか焦るあかり。

どうすればいいのか、自分は何をすればいいのか。

そんな時、自分のアソコをまことに弄られながら考えていたら、
ふと一つの結論が出てくる。

「わ、私も…まこちゃんを気持ち良くさせたい…まこちゃんのアソコを舐めたいっ!」

頭に浮かんだと同時に、その考えを口走ってしまうあかり。
あまりにも唐突な言葉に、まことも呆気にとられ、手の動きが止まってしまった。

「私ばかり…色々してもらって…」

たとえ受けの立場とはいえ、ずっと何もせずに
ただされているだけというのも、居心地が悪いものである。

自分がうまくイケず、まことをガッカリさせたのではという思いが、
それをますます強めている。だからこそ、まことを喜ばせたいと思い、
アソコを舐めたいなどと言ったのである。

「まこちゃんは、今までずっと私にいろんな事をしてくれたんだし、
 私も、何かお返しがしたいの…」

 

今にして思えば、自分はずっとまことに
してもらうばかりであったと、あかりは思った。

人を避けていた自分なのに、
友達として辛抱強くつき合ってくれ、お漏らしの世話をし、
そして、最後まで自分を見捨てなかった。自分を愛してくれた。

さらに、まことは自分のウンコまで
愛してくれてるのだという思い。
自分を抱きしめてくれ、口づけをし、身体を、そしてアソコを愛してくれる。

それに比べて、自分は何をしていたのだろうか。

何も出来なかった。何もしてなかった。
これでは、本当にまことの好意に甘えてるだけの格好になってしまう。

自分も心を開くだけでなく、そこから前に進まなければならない。
今の状況で、知識の乏しい自分でも出来ること、
そして、一番まことに喜んでもらえること、
そういう訳で、アソコを舐めることが頭に浮かんだのであった。

 

あかりの言葉を聞いたまことは、
あかりにアソコを舐められるかという不安もあったが、
それよりも、あかりが自分から積極的に
何かをしようとしてくれたのが嬉しくなって、
そんな不安など一瞬で消えてしまっていた。

「ありがとう、あかりちゃん。…じゃあ、一緒にしようか…」

そう言うと、まことはゆっくりと上半身を起こし、
再びあかりの上に乗る。そして、その場で身体を回転させ、
あかりに背を向けた格好でまたがる体勢となる。

「アタシが、上になってあかりちゃんのアソコを舐めるから、
 あかりちゃんは、下からアタシのを舐めてね…。無理はしなくていいんだよ」

アップで見るアソコの形が気持ち悪かったら、
舐めたアソコの味が受け入れられなかったら、いつでも舌を止めていい。
そうあかりを気遣ってから、あかりの上で四つん這いの体勢になるまこと。

まことは、シックスナインをしようとしているのであろう。
既にあかりの視界には、離れてはいるが
まことのアソコがしっかりと写っている。

人のアソコを見るという、慣れないその行為と光景に、
あかりの緊張は早くも高まっていく。

「じゃあ…いくよ、あかりちゃん…」

「…うん」

まことにはあかりの顔は見えないが、
あかりが返事をしてくれたので、あかりの意思が分かった。
まことは、四つん這いの体勢から、
ゆっくり俯せの体勢になるように体を落としていく。

あかりの目の前に、まことのアソコが近付き、
大きく、ハッキリと形が見えるようになる。

あかりの目の前いっぱいに写る、まことのアソコ。
あかりにとって、初めてアソコをまじまじと見たことになるであろう。

初めて見たアソコの形。
まだまだ使い込まれてはいない、まことのアソコであっても、
当然ピンク色とはほど遠い、やや暗い赤色と。
そのアソコを囲むように生えている陰毛は、グロテスクと言えるものであろう。

だが、あかりは決して目をそらそうとはせず、
真剣な眼差しでまことのアソコを見つめている。

目をそらしてはいけない。

舐めることを躊躇してはいけない。

今まで、まことが受け入れてきたものに比べれば、
こんな事など大したことはないのであろう。

上になったまことの舌は、既にあかりのアソコへと伸びている。

自分もやらなくちゃ。
ついに、あかりの舌も、まことのアソコへと伸びていくのであった。

 

その16

「うん…、んぁ…」

初めこそ舌を震わせながら、
まことのアソコへと伸ばしていったあかりだが、
一度アソコに触れ、舐めてみると簡単に慣れるものである。

舐めてみると、不安に思っていたほどマズイという味ではなかった。
別に味と言うほどの味でもない。不思議な味という感じはあるが、
よく分からないと言った方が正しいだろうか。

まことのアソコに潤ってくる愛液の味も、すっかり気にならなくなり、
自分のアソコを丁寧に舐めてくれている、まことへのお返しとばかりに
あかりも、まことのアソコを丹念に舐めている。

「ふぁ…、あふ…んん…ん…」

ピチャ、ピチピチピチャ…

二人が共にアソコを舐め合う音が、大きく響いている。
舌を休めることも、言葉をかけることもせずに、一心不乱に舐め続ける二人。

(なんか…不思議な感覚だな…あかりちゃんに舐められるのって…)

どこを舐めれば気持ち良いかとか、そういう技術も無しに
ただ一生懸命まことのアソコを舐めるあかり。

もちろん、あかり以外にアソコを舐められたことなんて無いまことだが、
それでも、純情なあかりに舐められているのだと思うと、
どうしても精神的な思いが加わって、実感以上に感じてしまうのである。

気持ちよさで言えば、まだ自分の指で刺激した方が感じるかもしれない。
だが、そんな快感を求めることがまことの目的なのではない。
ある意味、まことは別に自分がイカなくても良いのである。

 

あかりがイッてくれれば、自分の前であかりの秘められた姿を明かしてくれれば。
それでいて自分もちょっと気持ちが良ければ、それで良い。

最初からあかりを本気でイカせることは出来なかったが、
まだ続けることは出来るし、チャンスはある。
そして、その成果は、今の行為によってハッキリと現れている。

純情な人間であっても、性行為への興味は必ずあるものであるし、
避けることも我慢することもできないのは、自然なことである。

だが、それを人前で明かせるかどうかは、大きく違う。
純情であればあるほど、好きな相手の前であっても、
性行為へ興味を持っている自分を明かせないものである。

今までずっと、あかりの心を開かせ続けてきたまことであったが、
これが最後の、あかりの心の扉なのかもしれない。

自分の前で全ての意識を開放させ、
強烈な快感でイカせる事によって、あかりを完全に無防備な状態にさせてこそ、
初めてあかりの閉ざした心が、全て開かれたといえるのであろうか。

しかし、ただ気持ち良くさせるだけでは
あかりの心の扉は開けないのである。

だからといって、どうしたらそれが出来るかは分からない。
それでも、まことはやるだけのことをやるしかない。
あかりが本気でイクことを信じて。あかりの全てを開放できることを信じて。

 

クチ…、ニチ…、ジュプ…ツ…プ…

まことは、舌だけでなく指も使って
あかりのアソコを開き、舌を器用に奥深くへと入れていく。

舌を深く入れる度に、あかりの舌の動きが止まるので
あかりが感じているのは分かる。

だが、一瞬動きが止まりかけても、すぐに舌が動き出すのが
これまた一生懸命さが感じられて微笑ましく感じる。

(もうそろそろいいかな…)

お互いにしばらく舐めあったところで、まことが腰を浮かす。
不意にまことのアソコが遠のいたあかりが、
なんとか顔を上げて舐めようとするが、
まことはそのまま体の向きを変えてしまったので、結局諦めた。

「ん…?まこちゃん…?」

「ありがとう、あかりちゃん。気持ち良かったよ」

体を起こしたまことに、どうしたのかと問うあかり。
まことは、あかりにアソコを舐めてもらったお礼を言うと、
今度はあかりと体の向きを同じにして、あかりの上に乗った。

「ん…この辺かな…?」

あかりの上で、体をモゾモゾと動かすまこと。
どうしたらよいのか分からないあかりは、ただじっとしているしかない。

「あかりちゃん、ちょっと足を開いて」

何をするかはまだ想像が付かないのだが、
まことの指示には素直に協力するあかり。
しかし、ちょっと足を開くつもりが、
結構大きく開かせられたのが、大股開きほどではないものの、
少し恥ずかしかった。

まことは、あかりが足を開いたことによって出来た空間に
自分の腰と、閉じた両足を入れると、
まことは、そのまま自分の腰をあかりの腰に密着させる。

グチュ…

「あっ…!」

あかりに足を開かせたことによって露出された
あかりのアソコと、まことのアソコが重なり、
濡れたアソコの湿った音と、それに感じたあかりの声が同時に出た。

「ちょっと体勢がキツイかもしんないけどさ…多分気持ちがいいと思うんだ」

「…うん。…ちょっとビックリしたけど」

体勢を動かすちょっとした間に、すっかり気が緩んだあかり。
ちょっとアソコが触れあっただけで驚いてしまったようだ。

しかし、ここからはちょっと驚くぐらいでは済まされなかった。

「じゃあ、動かしてみるね…」

まことは、下半身はあかりにベッタリと密着させているが、
上半身は両腕を立てて上からあかりを見下ろすような体勢になっている。
腰を動かしやすいようにするのもあるが、
これならあかりの表情が良く分かる利点もあるようだ。

 

グチュ…、クチュ、グチュ、チュ…

「んんっ、んんんっ…!」

「ううんんっ…っくぅ!」

腕を立てた体勢のまま、まことが腰を上下に動かす。
二人のアソコがこすれ、絡み合うように形を変え、
アソコがねじれる度に二人に快感が走り、愛液が再び溢れだしてくる。

(こりゃあ…相当気持ちいいぞ…)

ちょっと腰を揺すっただけでこの気持ち良さ。

まことも、こうすると気持ち良いと言うことを
何かで見たことがあるのだが、当然、実体験はなかった。
それが、こんなにも気持ちが良いものだと、やってみてから気付いたのである。

そうと気付けば、後は何も考えずに腰を動かすだけと、
今度はあかりに声をかけることもせず、まことは再び腰を揺さぶり始める。

 

グチュッ!グチョッ!ジュグッ!ジュブッ!

「うっ、くぅううう!」

「あっくぅ!あはぁっ!あっ、あああっ!」

より愛液で湿った二人のアソコが激しく音を立てると、
二人も、それに負けないぐらい大きな喘ぎ声をあげる。

あかりは、何も考えずにただ感じていればいいが、
上になっているまことは、あかりがイク所を見たい目的から、
自分が先にイクことだけは出来ない。

だから、予想以上の快感に耐えることで精一杯で、感じる余裕はない。
だが、その快感を堪えている時が、またたまらない。
なんといっても、イクのを必死に堪えている瞬間こそが、実は一番感じてしまうのだから。

「ああぁっ!くうううぅっ!…うっ!……うぅっ!!」

堪えようとすればするほど、感じてしまう。
積極的に腰を動かしている分、快感もまことの方が大きいのである。

うっかり気を緩めれば、本当にイッてしまいそうな。

まだあかりもイッてないのに、このままではいけないという気持ちとは裏腹に、
いつのまにか、まことはより強い快感を求めてしまっている。

「はあっ!はあっ!…あかりちゃん…あかりちゃんっ!」

感極まってきたまことは、いつのまにか腕を立てるのを止め、
あかりの上に寝ると、そのままギュッと抱きしめる。
その時思わずあかりの名前を叫んでしまったのは、
いよいよ感極まっているからなのだろうか。

「くうううぅっ…!あかりちゃん…あかりちゃ…あ、あああっ!!」

まことの腰の動きは、上下の動きから、前後への動きと変わっている。

まるで、男であるかのように。

まるで、男性器をあかりに挿入しているかのように。

自分のアソコを、あかりのアソコに押しつけ、
アソコが変形するぐらいに潰れ、曲がり、
そこから背中を突き抜け、脳天を貫くほどの快感がまことに走る。

あかりを抱きしめたまま、名前を何度も叫び、
喘ぎとも叫びともつかない声をあげるまことであった。

 

だが、絶頂も近く、喘ぎ叫ぶまこととは違い、
あかりは意外にも静かであった。

静かといっても感じていないわけではないのだが、
絶頂が近付くにつれ、またも何かがあかりの感じようとする意思を
塞いでしまうために、快感を快感として受け入れられなくなるのである。

ギュッと握りしめられた拳、
そして堅く強張った体も、快感を少しでも長く受けようと
堪えてるのとは違う、快感を突っぱねているのである。

「うぐぅぅぅ…、ふぅっ!うっ!んんんんっ…!」

その声も、また、その表情もあかりの状態を如実に語っている。
気持ちの良い苦痛ではなく、あからさまな苦悶の表情と声。

まことも、ふとその様子に気がつき、
あかりが本当に感じているのではないこと、
あかりが、またも心のどこかでイクのを恐れているのだと感じ取る。

だが、もうまことにはどうすることもできなかった。

「あかりちゃん…!あかりちゃんっ…!あかりちゃあぁぁぁんっ!!」

まことは、もうイク事に向かったまま
戻れなくなってしまっていた。

あかりの意識が、身体を自分に開いてないことも、
まるで自分一人だけで感じてしまってるような虚しさも、
今のまことは、それを悲しいと受け取る状態ではなかったのである。

それが幸運なのか不運なのか。
おそらく両方とも当てはまるのであろう。

だが、ともかくまことはイクのである。

あかりを抱きしめたまま、激しく腰を突きながら。

そして、あかりの名前を連呼しながら、まことはイッた。

自分の腕に抱かれているあかりは
絶頂を迎えることが出来ず、さりとて感じてないわけではない
不安定な状態なままでいるのに。

 

「はあ…はあ…。…はぁ、はあ、あぁっ…」

まことは、あかりを抱きしめたまま、イッた後の余韻を感じている。

だが、イキ切れないあかりを残したまま、
その余韻を味わっているわけには行かないし、
まことも、それは良く分かっていた。
だからこそ、動けない体をなんとか動かそうと
呼吸を荒げつつ、平常心を取り戻すことを急いでいるのである。

絶頂を迎えた後の、気力の抜けた体を
自力で正常にすることはなかなか大変である。

まず身体と頭に残る
心地よい余韻を振り払わねばならないのだから。
その困難さは、冬の季節の朝、暖かい布団の中から出るよりも辛いのである。

(早く…早く…。あかりちゃんが冷めちゃわないうちに…!)

まことが立ち直るのに時間がかかればかかるほど、
あかりの身体の熱は冷え、興奮の状態まで冷めてしまう。

イッて冷めたのならともかく、
中途半端な状態で冷ましてしまっては、またそこから盛り上げることは難しい。

「くううぅ…、ああぁああ……あああああーーっ!!」

身体をわなわなと震わせ、必死に立ち直ろうとするまこと。
そして、とうとう吠えるような大声と共に、身体を復活させたのである。

「ゴメン!あかりちゃん。今、あかりちゃんもイカせてみせるから!」

大声と共に突然ガバッと跳ね起きるまことに、
早口で捲し立てられたあかりは、一瞬驚いて身体が冷めかかるが、
まだ快感を堪えつつもボンヤリとしている状態であったので、
何となく言っていることが理解できたぐらいで、身体はまだ熱を帯びている。

(何もアソコばかり攻めなくたっていいんだ。ここがあるじゃないか)

仰向けに寝ているあかりの身体を、
おもむろに転がして、うつ伏せにさせるまこと。

いつの間にかすっかり忘れていた。

トイレであかりの肛門を舐めたときに、
あかりがあんなにも激しい反応をしたことを。

まことが一番攻めたかった部分は、
あかりの肛門なのだということを。

 

「あかりちゃん、さっきここ凄く感じてたよね?やっぱりここがいいのかな?」

無理矢理身体を動かしたので気分が高揚しているのか
まことは、ちょっといやらしくあかりに話しかけながら
うつ伏せにしたあかりの尻を少し上げさせると、そこへ手を持っていく。

ズボンの上からまさぐられたのよりも、
直に触られる方が、やはり刺激が強い。
軽く手が触れただけで、あかりの尻が微かに震える。

「う…うぅ、ん…。んん…」

そして、まことがあかりの尻に触れるか触れないかの
微妙なタッチで撫でると、あかりは尻を震わせながら
くすぐったそうな声を漏らす。

「はあ…あはぁ…、…あっ…んぅん」

自分がイッてしまい、動けなかった間に冷めた
あかりの身体を、再び暖めようとするまこと。
片手で尻を撫でながらも、もう片方の手をあかりの股間に潜り込ませ、
アソコを触り、弄り始める。

(良かった…。アソコは濡れてるし、まだ完全に冷めてはいないね)

まことがあかりのアソコを弄れば、
あかりの身体はすぐに反応し、愛液で再び湿っていく。

いったん中断したとはいえ、身体の反応は良好。
さあいよいよ肛門をと、まことは尻を撫でていた手を止め、
中指を立てて尻の割れ目にあてがい、そのまま押し込んでいく。

中指が尻の割れ目に埋まり、
その指先にあかりの肛門が触れたのを感じる。

あとは指を肛門へ挿入するだけ。
まことは軽く肛門をつつくと、
いよいよ肛門へ指を押し込んでいくのであった。

「つっ…!」

しかし、肛門へ指を押し込もうとした瞬間、あかりが痛がる。

はやる気持ちを抑えるつもりが、やはり気が焦ってしまったのか。
まことはいったん指を押し込むのを止め、
今度はゆっくりを意識しながら再び押し込んでいく。

「あつっ、いたっ、痛いっ!まこちゃんっ!」

しかし、まことの指は思うように入ってはいかずに、
それどころかまるで指の侵入を拒否するかのように
固く閉ざされてしまっているのである。

今度は、指で押す力が弱すぎたのかと
まことは再び強く指を入れてみようとするのだが、
それでも肛門に指は入っていかず、
ついにはあかりが痛がって声をあげてしまう。

(困っちゃったね…。こんなにキツイもんだっけ…?)

これ以上はどうやっても
あかりを痛がらせるだけだと判断したまことは、
いったん手を尻から離し、どうするか思案する。

とりあえず、あかりの尻の位置がまだ低いことから、
尻たぶに肛門が隠されてしまい、その分肛門が締まっているのではと考え、
あかりに尻を上げ、足を開くようにお願いする。

「これで…いいの?」

「うん。もうちょっと上げて…そう、お尻を突き出すような感じ」

まことに腰と足を取ってもらいながら、
あかりはまことの言うままに尻を上げる。

それほど高く突き上げるわけではなく、
うつ伏せに丸まるような体勢になって、まことがしゃがんだままで
ちょうど肛門がよく見える高さに合わせると、
さっそくまことは後ろに回り込み、あかりの肛門を覗き込む。

もう十分尻の割れ目は開いているのだが、
ついついもっとよく見てみたいと、
左右の尻たぶを掴み、広げてしまうまことであった。

(へえ〜…。これがあかりちゃんのお尻の穴かあ…)

「あっ…、そんなにじっくり見ないで…恥ずかしいよ…」

「・・・・・・!!」

まことの強い視線を肛門に感じたあかりが、
恥ずかしそうにしながらも、その視線で既に感じているのに対し、
まことは、あかりの肛門を見た瞬間に、驚き、黙り込んでしまった。

(これって…。なんでこんなに締まっているのさ…?)

まことの目に写ったあかりの肛門は、
愛液を溢れさせ、無防備に開いているアソコと違い、
あまりにも締まり過ぎている肛門であった。

普通の肛門なら、こうは締まらない。
ギュッと締まるどころでは済まず、
肛門の中心から無数に広がる皺が、ねじれるように締まっているのである。

これは、緊張しているから
こんな締まり方をしてしまうのだろうか?

いや、それは違う。

あかりのアソコは、今なおまことの視線で愛液を溢れさせているし、
あかりの恥ずかしがり方も、極度の緊張というのは感じられない。

愛液でアソコを濡らす、感じている状態であるなら、
肛門も緩くなるはずであるのに。

愛液で濡れるアソコとは正反対の、ねじれて締まる肛門。

どうしてこんな風になっているのか?

まことは、あかりの肛門を
ジッと見つめたまま、それを考えていた。

(その17へ続く)