妹の真実

その7

亜美・中学3年生

「おはよう、亜美」

もう何回目だろうか、こうして朝トイレで亜美とすれ違うのは。
もうそれも当たり前の様になってきている。

「あ・・・おはよう、お兄ちゃん」

そのまま亜美とすれ違い、僕はトイレに入る、
少しでも残り香を逃さないために、ドアを即座に閉めて。

いつもと変わらない朝。しかし、最近は何かがおかしくなっていた。

トイレに入ると、まず僕は個室中に充満した亜美のウンコの残り香を堪能する。
コーヒー通がまず香りを味わうように、僕もウンコの香りを味っている。
いつもならこの中は、ねっとりと鼻腔にしみこむ、香ばしい匂いが充満しているはずなのに、
今は違っていた。

(横道にそれるが)いつものウンコの臭いには、僕はすっかり慣れた。
いまではその臭いを、本当に良い匂いだと感じている。
毎日するウンコの、臭いの微妙な変化も感じられる。亜美はいつも固く長い
健康的なウンコをしていたが、同じ健康的なウンコでも、けっこう違いがあるものだと分かった。

夕食時に、大体翌朝のウンコがどんな臭いかも想像つくようになったので、
亜美の、食事に没頭している顔を眺めながら、
(今日の肉はかなり脂っこいからな・・・。明日のウンコの臭いはキツそうだな)
とか思いつつ、明日の朝への期待を高めている。

あの皿の上のおかずが、亜美のおなかの中で固められ、臭いウンコになる・・・。
可哀想に。亜美は僕に自分のウンコの臭いを嗅がれるために食事してるんだね・・・。
いつぞやの誓いもどこへやら、僕は亜美の食事している姿にも興奮するようになっていた。

(話は戻り)最近は、その臭いを嗅げることがほとんど無くなってしまった。
といっても、亜美が臭い消しをするということではなくて、臭いの質が変わってきているのだ。

(またこの臭いだ・・・。最近はずっとこの臭いだな・・・)

亜美のウンコの臭いに慣れた僕でも、悪臭と感じる、腐臭ともいえるその臭い。
便器を見てみれば、そこには、亜美が流し忘れた下痢便が、無惨な姿で残っていた。

(亜美・・・。今まで下痢した事なんて無かったのに・・・)

それだけでもおかしいのに、さらに流し忘れだ。それも今朝だけじゃない、
両方とも、ほぼ同じ時期に起こり始めている。ちょうど亜美が3年生になってしばらくしてからだ。

だけど、それは僕の興奮をよけいに駆り立てるものだった。

(はあ・・・とても臭いよ、亜美・・・。ありがとう・・・僕のために)

今までのより、さらに強烈な臭いを堪能することができるし、
なんといっても、あの亜美が、こんな無惨な物を肛門から吐き出しているなんて。

(こんな醜く臭いウンコまで、僕に見られてしまったんだよ・・・亜美!)

今までさんざん亜美の真実を見てきたのに、また新たな真実を知ったような気がする。
またその真実が、より汚い、なおのこと隠さねばならない物ということに、
僕は異常なまでに興奮した。

「ハア、ハア・・・、あ、亜美っ!!」

亜美の下痢便を眺めながら、僕は自分のモノをしごき、瞬く間に射精した。
亜美の下痢便めがけて射精された僕の精子。焦げ茶色の上に、白い色が映える。

僕の精子と、亜美の下痢便が徐々に混ざり合っていくのを眺めているだけで、
まるで亜美に直接射精したような恍惚感にとらわれる。
亜美の下痢便は、僕に、より異常な興奮を与えたが、逆に、それ以上の罪悪感を、僕に与えた。

「これは、亜美の危険信号かもしれないのに・・・僕は・・・!」

来年には高校受験を控えた亜美に、うちの母は非常に敏感になっていた。
亜美の、あっけらかんとした世間知らずさを見れば、心配するのも分かるが、
亜美の成績は、まあ程々といったところだし(良いとは言えないが・・・)、
大した高校でもない、僕でも入れた高校に行くのだから、心配はいらないはずなのに、
母は毎日のように、亜美に説教している。

学校でも教師に酷く言われているらしい、だから最近の亜美はシュンとして、いつも元気がない。
普段の足どりも重く、やつれたような感じさえする。

最近になって下痢をするようになったのも、トイレの水を流し忘れるのも、
母や教師のプレッシャーという暴力による、ストレスなのでは・・・。
強烈な腐臭も、形をなさないウンコの形状も、亜美が心と体を蝕まれている証拠だ。
と僕は考えるが、それをどうしてやることもできない。

さらには、前僕が一緒にトイレに入ったときから良くなってきた下着の汚れが又ひどくなった。
特に前の方が異常な汚れ方をしているようだが、これは・・・?
それはともかく、これも僕が出来るのは、母がキレないように祈ることだけだ。

亜美の、体調や精神の変化は分かっているのに、何もしてやれないどころか、
目で、妄想で、亜美を犯し続けている。

できることといえば、僕の分かる範囲で勉強を教えてあげたり、
挨拶や会話を、僕からすすんで行ったりして、元気づけようとしてるが、
これも、しょせん偽善行為にすぎない。

誓いを立てたはずの僕をどこまでも狂わせる、亜美のウンコ。
もはや、少しでもそれに関連したことは、僕の自制心を失わせる。

「もう、やめよう・・・、そうしないと・・・」

どこまで続くか分からないけど、亜美が気づいてないうちに、亜美を苦しめないうちに、
僕の中の、悪い流れを断ち切らなくてはならない・・・。

それからしばらくの日にちが経ったある日の夕方。僕も何とか我慢できている。
僕は学校から戻ると、亜美の部屋を覗いてみた。

「今日も勉強かい?亜美」
「あ、お兄ちゃんお帰り・・・。うん、この課題は毎日やらなくちゃいけないから・・・」

今日は母さんちは用事で帰ってこないから、のんびりしたら、と言ってみるが、
よほど小言が聴いているのか、それでも亜美はすぐにやると言う。

「お腹が痛むの?」

椅子ごとこっちを振り向いた亜美は左手で、お腹を押さえている。
僕の問いかけに、亜美はコクリと頷いた。

僕が薬と水を取ってくると、亜美は受け取ったが、それを飲もうとしない。
どうしたの?と僕が聞くと、亜美はしばらく沈黙した後、ポツリと呟いた。

「お兄ちゃん、・・・また一緒にトイレに入ってくれる?・・・ダメ・・・かな・・・」

今度は僕が沈黙した。せっかく今まで我慢できたのに、
今トイレに行けば、どうなるか分からない。僕の自制心はすぐ壊れるから。

しかし、ここで断ることは、うつむいたまま僕の返事を待つ亜美を傷つけることになるかもしれない。
亜美の頼みは受けてあげなければ・・・。

「・・・いいよ、一緒に入ってあげるよ」

僕の返事を聞くや、亜美は僕を見上げて微笑んだ。
多少やつれが感じられるその顔で、精一杯微笑む亜美の表情が、とても愛おしい。

この僕の決断が、久しぶりの亜美の笑顔を呼び出したことが、僕をホッとさせる。
しかし安心は出来ない、僕の閉じこめた性の本能が、いつ開くとも限らない。
それとも、もう開いているのかもしれない・・・。

その8

僕も亜美も、共に沈黙したままトイレに入った。
前の時とは違い、妙に重苦しい雰囲気を感じる。

亜美は、黙ったまま、便器をまたぎ、ズボンを脱ぎはじめた。
ズボンもパンツも下げ、僕の目の前に、白桃のようなお尻をさらけ出す。

顔は多少やつれていても、お尻はそれを感じさせないほど、
前と同じようにツヤのある、ほどよい弾力感と丸みを出していた。

「お兄ちゃん・・・、今日はちょっと臭いかもしれないけど・・・」

チラリと僕の方を見て、そう伺う亜美。
おそらく、僕が思ったよりお腹の具合が悪いのだろう、臭い下痢便が出るという事らしい。
亜美の肛門内は、熱くヒリヒリしているのだろうか。

さすがに、自分の下痢便の臭さは分かっているのか、今回は僕に気を使っているようだ。

「構わないよ。亜美の臭いなら気にならないさ。安心して出していいよ」

どんなに臭かろうと、僕が亜美のウンコの臭いを嫌がることはない。
むしろ、目にしみるぐらいの腐臭を受け止めてあげるのが、僕に出来ることだと思う。

「うん、」

安心してくれた亜美は、喜んで振り返り、僕に背を向けしゃがむ。
亜美の、何の疑いもなく突き出したお尻の中央に目をやると、
お尻の谷間から、頂点はすぼまったまま、すぐに肛門の肉が膨らんできた。

それでも、すぐには肛門は開かない。いくら亜美が僕のことを信頼していても、
やはり、そうそう人前でウンコは出来ないようになっているのだろう。
さらに、今回は下痢便という事を少し意識しているのだから。

「う、うんっ、・・・あれ・・・?」

お腹を下した下痢便は、すぐにでも肛門を開いて、早く出したいはず。
が、その力みには、ゆっくり肛門を開こうという慎重さが感じられる
おそらく、無意識下で、肛門の開きを加減しているのだろう。

いつものように、いきなり肛門を全開にしては、
空気音混じりの、下痢便の恥ずかしい音が出てしまうかもしれないから。

「うーん、もうちょっと待ってね、お兄ちゃん」

膨らんだ肛門の頂点が、微かにヒクヒクと動いてる。
音が静かに出るように、必死なのだろう。

(頑張るんだよ、亜美・・・)

肛門のヒクつきに合わせて、プスプスとガスが洩れている。
まずは下痢便と一緒に溜まっていた、ガスを抜こうというのだろうか。

ブ、プスゥー、・・・ブシュゥゥゥー、

静かなトイレの中では、小さなガスの出る音でも、良く聞こえる。
小刻みな音から、長い音に・・・。
臭いも、やはり下痢時の独特のものだ。

長いガスを出すと、肛門がキュッと締まる。
オシッコは出さない、尿道を緩めると、肛門も開いてしまうからだろう。

とはいえ、そろそろかな。と思った瞬間、とうとう下痢便が顔を出した。

ブブリュッ、ブリブリ、ビチッ、ブッ、ブフッ、ブブブブブッ、

いったん下痢便が出ると、もう調整できるものではない。
静まった個室には、大きすぎるその音、そして、
蛇口から出る水のように便器に落下していくウンコの形状は、明らかに下痢便だった。

ブスブスと音を立てながら、肛門からは下痢便が次々と吐き出される。
いったん出すと、亜美はもう調整をしないのか、下痢便の出る速度もあがっていく。

ブブブブッ、ブブブブブブッ、ブブブブブブブブブブブブブッ、

もう止まらない。
肛門から「吐き出す」ではなく、「噴き出す」と言った方がピッタリだ。
怒濤のように噴き出し、便器に叩きつけられる下痢便が、まるで滝のようだ。

下痢便に少し遅れて、オシッコが出始めた。順調に出る下痢便に安心して、
尿道も緩んだのだろう、最初から勢い良く出ている。
ジョボジョボというオシッコの音に、下痢便の音がかき消されるのが残念だ。
(おっと、そういうことを思ってはいけないんだ)

落下した下痢便は、みるみるうちに、こんもりとした山になり、
さらに落下してくる下痢便の勢いで山が崩れ、ドロドロと広がっていく。

便器の白い部分はほとんど埋め尽くされ、便器一面下痢便だらけになり、
気が付けば、そこからホカホカと湯気が立ちこめている。
僕の所までは上がっては来ず、途中で、空気と同化する、
しかし、臭いは僕の鼻に、いや、この個室の天井まで届いているだろう。

その腐臭は、いまやこの個室中に充満している。
僕だけではない、亜美もこの腐臭から逃れることは出来ない。
さあ、どうする?亜美。

「ん!ムグ・・・!臭いよう・・・」

吐き出された下痢便は、亜美の鼻腔を強烈な腐臭で襲った。
立派なウンコとして、完成させてくれなかった創造主に復讐するかのごとく。

思いがけない奇襲に、亜美は小さく呻き、手で鼻と口を覆う。
そして、自らの失敗作の臭いに、思わず「臭い」と呟く。

この年まで下痢をしたことのない亜美に、この臭いは、
自分の臭いとはいえ、相当キツイだろう。しかし、

「この臭いは、今の亜美の体の中の臭いなんだよ」
「え・・・!な、何・・・それって、お兄ちゃん?」

自分の苦しみさえ、苦しみと受け止められず、
ただ、何も考えずに、母の言うことを聞き、勉強を続け、止めることを知らない。

下痢便が亜美の体調を示してあげているのに、
それを見逃し(気づかず)、体が悪くなるままに任せている。

今でも、こんな臭いのに、このまま放っておけば、
体中が悪くなり、もっと臭くななってしまう。

「せめて、自分の体に気をつけるだけでも・・・。休めるときは、休んだ方がいいよ」
「うん・・・」

僕の話を聞いて、少しでも自分の体がおかしいということに気が付いてくれただろうか。
亜美は、こっちを向かずに頷いたまま、考え込んでいる。

「じゃあ、そのせいなのかなあ・・・アタシ・・・」

ふと、意味深なことを呟く亜美。僕はすかさずどうしたのと聞くが、
亜美はそれには答えずに、一人で呟いている。

「きっと、体の中が腐っちゃってるんだ・・・どうしよう・・・」
「い、いや・・・亜美、そんなことにはなってないよ」

僕の説得も聞かずに、亜美は泣きそうな声で体を震わせている。
まさか、こんな事になるなんて・・・。

「だって、このドロドロのウンチって、体がおかしい証拠なんでしょ!」
「それは、お腹を悪くしているだけで、体中が悪いわけじゃ・・・」

僕は、亜美に抽象的な説得をしてしまった自分を責める。
わざわざ下痢便を例えて難しい表現をせずに、ただ休めと言えば良かったと。

「アタシ、ウンチだけじゃないもん!・・・オシッコも・・・」
「?・・・オシッコも・・・って」

亜美はぐずりながら、しゃがんだ体勢のまま、僕の方に体ごと振り向いてくる。

「ほらあ・・・。オシッコの出るところがドロドロになってる・・・」
「亜美・・・!!」

僕の目の前で、亜美は無防備にも両足を広げ、アソコを丸出しにする。
確かに、亜美のアソコは、オシッコではない、粘りけのある液体が溜まり、垂れている。

しかし、そんなことよりも、僕の目には、液体に濡れ、異様な艶を放つ
亜美のアソコに釘付けになっていた。

「ねえ・・・お兄ちゃん、どうしよう・・・アタシ、そんなに酷いの・・・」

ただ見ただけで、僕をおかしくする、その複雑な形・・・。
初めて見るそれは、僕を狂わせるのには十分すぎる、
亜美が持っている唯一の妖艶さだった。

(その9へ続く)