変態女と美少年シリーズ

「コギャル二人の挑戦」

その5

「さ、OKが出たわよ…。私ともうちょっとつき合ってちょうだいね…」

「ん…!ぐん〜〜っ、ん〜〜っ…」

もはや君恵の声を聞く余裕すらなく、もがき続ける美少年。
すでに君恵はしゃがむ足の力を完全に抜いて、
美少年の顔の上に尻を押しつけるのではなく、
美少年の顔をクッション代わりにして座っている。

大きな尻は重さも十分であるし、何せ足の力を抜くことによって、
ほぼ君恵の全体重が美少年の顔にかかってるのである。
華奢な美少年の顔には、とてつもない重圧となっていることであろう。

美少年の顔の上で、君恵の尻は、まるでゴムボールを押しつぶしたかのように
大きく広がって被さっている。

ちょうど尻の割れ目と、美少年の鼻先を組み合わせるような形で、
そこの間には一部の隙間もなく、ついでに口も塞がれてしまっては、
おそらく呼吸はまず無理であろうか。
鼻が、君恵の股間を覆う下着と完全に密着してしまったのに、
その臭いを感じることもできなくなっているのである。

さすがに、このままでは美少年はすぐに窒息してしまい、
記録も何もあったものではないし、それで殺すことが目的ではないので、
君恵もギリギリの所を見計らって、重い尻を上げる。

すると、塞がれていた鼻がようやく開かれた美少年が、
薄れかかった意識の中、本能で酸素を吸い込もうとする。

「ふぁっ…」

スーーーーーーッ…

「…はぁっ!!あ…!!あが…」

意識を取り戻すためにも、新鮮な酸素を吸い込もうとした美少年だが、
鼻孔の中に吸い込まれてきたのは、またしても君恵の下着が放つ悪臭であった。

先ほど慣れたのもつかの間、
呼吸困難で、臭気を受け入れる心と体の準備もできてないところへ
吸い込まれてきたこの悪臭は、より強烈に美少年を苦しめる。

「がふっ…!くっ……あ…うぁ…」

苦しみのあまり、体をブルブルと震わせながら、うめき声を上げる美少年。
だが、心と体に相当のダメージを受けたものの、
その臭気という酸素により、呼吸は再開され、
窒息という苦しみは乗り越えることが出来たのであった。

 

君恵の尻の下で、徐々に落ち着きを取り戻した美少年の吐息に混じり、
鼻で呼吸をする音が聞こえてくるようになった。
強引な方法ではあるが、いつの間にか美少年は
君恵の下着の悪臭でも、自然に呼吸が出来るようになっていたのである。

「フフ…どう?慣れちゃえば素敵な香りでしょう」

…ドムゥッ!

またもや大きくブレた数値も、やっと落ち着きを取り戻したのだが、
君恵は、無惨にも再び尻を美少年の顔面へ落とす。
自分を苦しめる大きな尻の、その弾力の良さを示す音が、
重たく美少年の耳に響いたのであった。

 

再び尻で顔面を覆われて、しばらく時間が経過する。
鼻孔に残る、吸い溜めておいた臭気で、なんとか堪えるも、
すぐに息は苦しくなってくる。

2回目ともなると、そう慌てることもなく、
堪えられる時間も長くなるのだが、やはり限界はすぐである。

無駄とは分かっていても、なんとか酸素を吸おうと顔を動かそうとしたり、
手や足をバタつかせて必死に苦しいことを君恵に示す美少年。
だが、当の君恵はそんな美少年の必死の抵抗を、尻の下に感じながら
ニヤニヤと美少年のバタつく足を眺めている。

「ウフフ、お尻がくすぐったいわ、もう…」

本当に尻ひとつで美少年を支配してしまっている。
まず大きな尻を突きつけることによって、美少年を威圧し、
次に、下着から発する強烈な悪臭で美少年の抵抗する気力を大きく奪い、
そして、顔面を押しつぶすその尻の重さで、美少年の動きを封じてしまう。

ただ、実はさりげなく両足で美少年の体を締め付けているので、
腕もジタバタさせるぐらいで、あまり動かせない。
満足に動かせるのは下半身ぐらいだから、逃げ出すことはできないのであるし、
記録中に逃げ出せば、後から厳しい罰が待っているのである。

しかし、そんな背景があっても、
はたから見れば、確かに尻で美少年を支配してるようにしか見えない。

回りの変態女や記録係も、いつしか固唾をのんで見とれている。
しゃがみ込んで、服の上からアソコや肛門を刺激して
感じてしまっている者も、いつの間にか出ている。

皆、早くオナラ責めまでやってほしいと願っているが、
このまま、もっと尻責めが続いてほしいとも願っている。
それは、記録係も同じであった。

(さあ…、一体いつオナラをするのかしら…)

記録用のペンで、服の上から自分のアソコを刺激しつつ、
君恵の次の行動を見守る記録係。
ここまでやるからには、さぞかし凄い放屁をしてくれるのだろうと
期待しながらも、君恵がどうやって放屁をするのかを考えている。

(私だったら…)

より、威圧感を強く見せる尻の落とし方に、
汗をたっぷり吸収した下着の臭いでの強烈な臭気責め。
記録係も、ここまでは存分に堪能させてもらった。

だが、肝心の放屁責めがまだなのである。
それを想像し、色々な方法が、記録係の頭の中によぎる。

こうやって尻責めを繰り返し、美少年を弱らせたところで
あらためて放屁を行い、よりその威力を強めるのか。

(まさか…そんなつまらないやり方ではないでしょう…)

それでは、あまりにも当たり前すぎるし、
何より、弱らせた美少年に初めて放屁をしてダウンさせるなど、
かえって変態女のプライドが許さないであろう。

第一、それなら何度も尻を上げたりして
美少年に回復の余裕を与えないであろうと記録係は読む。

ただの尻責めでは無いはず。
こうやって尻の上げ下げを繰り返すのも、
何か意味が合ってのことなのだろうか。

 

スゥーーーーッ、ハァーーーー…

スゥーーーーーッ、ハァーーーーーー…

美少年が呼吸する音が耳に聞こえる。

記録係がそんなことを考えている合間にも、
君恵はすでに2回目の尻責めを終え、
今は、再び美少年に臭気による酸素呼吸をさせている。

「まあ…、もうすっかり平気なのね。どう?私のお尻の空気は?
 この刺激が、みんな病みつきになるのよ…」

君恵の言葉は、本気なのか、からかっているのかは分からないが、
美少年がそれを喜んで吸っているということではないのは確かだ。

しかし、いやらしい尻責めで呼吸困難に追い込まれた美少年は、
君恵の下着の臭いを嗅がなくては、酸素を体内に取り込めない。
嗅ぐしかないのである。それがどんなに臭かろうと。

 

その光景は、どんなにいやらしいものであろうか。
君恵の尻を目の前にしながら、美少年が必死で呼吸を繰り返している。

いつ、また尻が顔を塞ぐか分からない不安が、
汗臭い下着の臭いでも、とにかく体内に
取り入れなくてはならない気持ちにさせるのである。

すでに体の中は酸素で満たされているのに、
美少年は、なおも呼吸を落ち着けようとはしない。
吸えば吸うほど、鼻孔が臭気にやられていくのに、
それでも臭気を吸い込んでしまう。

1回目の尻責めで下着の臭いに慣れさせつつ、
窒息しそうになるという恐怖を、美少年に植えつける。

その恐怖と、臭いに慣れたという気持ちが、
美少年をこのような行動に追い込むのである。
同じ責めを繰り返したのは、そういう訳であった。

「か…嗅いでるわよ…あの子…!」

「そんな…尻の臭いをあんなに必死に…!」

変態女達から、ざわめきの声が起こる。
彼女たちの目には、美少年が尻の臭いを必死に嗅いでいる光景が
とてつもなく不思議、かつ煽情的に写ったのであろう。
いつの間にか、この光景を見ている誰もが、
君恵のことを尊敬の眼差しで見るようになっていた。

美少年を、臭い匂いで苦しめるのも快感だが、
自分の臭いを、むさぼるように嗅いでくれる忠実な美少年というのも、
実に快感なのである。そんな美少年など、なかなか手に入らないのであるから。

美少年を、簡単に、臭い嗅ぎ奴隷のようにしてしまった君恵が、
自分達よりも一段上の変態女と見られるのも、ある意味当然のことであった。

 

皆の視線が君恵に集中する。
これから3回目の尻責めが始まるのかと誰もが期待する中、
君恵は、尻を上げた状態のまま、スルスルとパンティをずらし始めたのである。

大きなどよめきが変態女たちに起こった。
あれほど美少年を苦しめた下着を、尻からずらすということは、
尻の割れ目を露わにし、肛門をも露出するということは、
ついに、いよいよ放屁が行われるのであると、変態女たちの期待は高まる。

スゥーーーーーッ、ハァーーーーーー…

「……!!…がふっ!」

美少年の鼻孔内に、なんとか慣れた下着の悪臭に混じり、
いや、それをかき消すかのように、より強烈な悪臭が襲いかかってくる。
その悪臭とは、言うまでもないが君恵の肛門の臭いである。

一直線に鼻孔内を突き刺すような、下着の汗の臭いとはまた別の臭さ。
さらに複雑に臭気の成分が絡まり合う、熟成かつ、野趣溢れる臭い。

君恵がウンコをしたときに、こびり付いたままにしておいたウンコカスが、
尻が蒸れた時にかいた汗を吸い取る事によって、臭いを増し、
より悪臭を放つウンコカスとなって肛門にへばりつく。

その上に、再びウンコをしたときのウンコカスがこびり付き、
それがまた蒸れて汗を吸い取り、さらにその上にウンコカスがつく。
幾日にも渡って、それが繰り返された君恵の肛門周辺は、
肛門特有の、赤黒い肉の色が分からなくなるほどに茶色く染められており、
見るだけで鼻の中が臭くなりそうな状態となっている。

先ほどの下着の臭いが爽やかに感じるぐらいに、
その悪臭は、ねっとりと鼻孔内を通り抜け、美少年の体内を犯していく。

下着の臭いは、鼻孔内を尖った臭気で突き刺した後は、
その強烈な悪臭は意外と鼻に残らない。
呼吸を止めれば、その悪臭を感じないこともできるのである。

だが、こびり付くままにまかせたウンコカスが、
たった今かいた汗によって湿り気を帯び、乾いていた悪臭が
一面に臭気を放ち始めたこの臭いは、とても重く鼻に残る。

ゆっくりと臭気が広がり、鼻孔に侵入するや否や、
臭気は次々と鼻孔内にこびり付いていき、
あっという間に鼻孔内を取り付き尽くすと、美少年の体内へと侵入し、
体の中を臭気で犯していく。

「それじゃあ、いよいよ行くわよ…」

ドムゥッ!!…ギュウゥゥゥゥッ!

3回目となる尻の落下、今度はただ押しつぶすだけでなく、
自分で力を込めて、意識して尻で顔面を押しつぶしている。
もともと無いに等しい隙間すら、顔面が尻肉に深く埋まってしまうことによって、
完全になくなってしまう。

今度こそ、本当に呼吸はできなくなってしまっているのに、
美少年の意識は、体内にこびり付いた臭気に苦しめられているのであった。

 

「…!分かったわ!…そうやって尻で顔面を押しつぶしたまま、
 肛門と鼻を密着させることによって、混じりっけ無しのオナラを送り込むのね!」

君恵の行動をじっと見続けていた記録係が、いきなりイスから立ち上がり、
ようやく考えついた君恵が行うであろう放屁責めのやり方を叫び、君恵に同意を求める。

「…ウフフ、残念だけど違うわ。
 だって、それじゃオナラを吸い込むのが、この子の意思じゃなくなっちゃうじゃない」

しかし、君恵はあっさりそれを否定。
自信があった考えを簡単に否定され、記録係は一瞬呆然としてしまう。

「…そ、そうだけど…。それじゃあ、どうやってオナラをするっていうのよ!
 そこまで苦しめておいて、コイツの意思でオナラを吸ってくれるわけないじゃない!」

それでも自分の間違いを認められない記録係。
クスクス微笑んでいる君恵に捲し立てるのだが、君恵はまるで相手にしていない。

 

「…ホラ、どうしたのよ!コイツの意思でオナラを吸わせるんじゃないの!?」

それから約1分、君恵の次の行動を待っていた記録係も、沈黙に痺れを切らし、
とうとう放屁を急ぐように強要する。

酸欠の美少年も、そろそろ限界。しかしまだ意識はある状態。

「…頃合いね」

そう呟いた君恵が、何故か尻を上げる。
それでは美少年が、空になった酸素を再び補給しようと
呼吸を始めてしまい、何にもならないと君恵に詰め寄ろうとした記録係が、
あることに気付く。

「………!!」

「クス…。こう…するのよ!」

ブブブゥゥ〜〜〜〜〜〜〜!!ブブブブブゥ〜〜〜〜〜〜ッ!!
ブブブブッ!ブブブゥッ!ブブブブブブブブブゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!

君恵の尻から鼻が開放された美少年が、急いで酸素を吸い込もうと
思いっきり鼻で呼吸を行おうとした瞬間、その鼻のすぐ上で
君恵のド迫力の放屁が重低音と共に炸裂した!

度重なる尻責め、窒息責めに意識も朦朧の美少年が、
今自分が吸い込んだのが君恵のオナラだと気付いたときにはもう遅かったのである。

「………!!!う、うあーっ!うわーーーーーっ!!あーーーーーーーっ!!!」

美少年の体が一瞬ビクリと震えた直後、
会場内に響き渡るぐらいの叫び声を美少年があげる。

「ああーーっ!!あ!あうっ!うあーーーーーっ!!あーーーーーーーーーっ!!!」

あまりにも大きい美少年の叫び声に、記録係も、回りの変態女たちも
一瞬たじろぎ、後はただ呆然と眺めていることしかできなくなる。

そのあまりの暴れっぷりに、美少年の上でしゃがみ続けている
君恵の体が、思わず揺れるほどである。
美少年の体の中は、君恵の体から放たれた臭気で全て満たされてしまい、
もはや純粋な酸素は塵ほどの量もなくなってしまっていた。

美少年の鼻孔を、喉を、そして神経を、内臓を!
君恵のオナラというガスが蹂躙し、破壊していく。

その苦痛に叫んでいたのもつかの間、
美少年はすぐに叫ぶこともできなくなる。
目は完全に白目をむき、体がビクビクと大きく痙攣をしているだけとなる。

「………!?…………!!」

その凄まじい光景を見ている、君恵以外の全ての者に、不意に寒気が走る。
その寒気は、美少年の痙攣が小さくなるにつれ、より強くなっていく。
そして、美少年の動きが治まったときに、それは頂点に達する。

体がガクガクと震え、立つことができなくなり、思わず膝をついてしまう者。
自分の体を両手で抱きながら震えるままに任せ、俯いたままになってしまう者。
中には、失禁をしてしまう者までいる。

「…………そ、そうだわ…、記録、記録は…」

記録係としての本能であろうか、それとも、自分の頭によぎる
この悪寒の原因を示すものが、そこにあると察したのであろうか。
記録係は青ざめた顔で後ろを振り向き、美少年の状態を示す測定機の方を見た。

「……………」

そのモニターは、何事もなかったかのように、
変化のない数値を静かに表示し続けていた。

しかし、無いのは変化だけではなかった。

モニターが表示する数字は「0」

美少年の反応までもが無かった。…無くなっていたのであった。

 

その6

ぐったりとしたまま、とうとう起きあがることのなかった
哀れな美少年が医療係に抱えられ、会場から連れられていく。

美少年の体は、まだ健康的な肌色を帯びていて、
死んでしまったようにはまるで見えない。
のんきに眠り呆けているようにも見える。

しかし、それでも美少年が死んでしまったのは事実なのである。

君恵から見ればぬるま湯に浸かっているような、この大会の参加者達。
いくら美少年に対して威張っていても、オナラを浴びせまくっていても、
それで命を奪ってしまうことなど出来なかった。考えられなかったのである。

 

美少年ができる最大級の苦しみの証。それが「死」というものである。

それは変態女なら誰にでも分かることであろうが、
彼女たちの中にそれを実戦できる者はいなかったし、その力もなかった。

所詮は変態女といっても表の変態女達だったのである。

自分が快楽を得るためなら、美少年を殺すのも辞さないのが
本当の変態女の基本なのであるが、
この時代は、まだ変態女の格差が激しい時代であった。

今の時代でこそ、変態女のレベルの底上げが激しくなり、
変態女の誰もが、例えば美少年をオナラで殺せるものなら
いつでも殺せる度胸のある時代となる。

そして、樹里達のような存在も出始める時代なのである。

 

とりあえず、当時はこの出来事により、
君恵が一気に変態女の頂点に登り詰めた。

美少年をオナラで殺したという結果は、
文句無しに君恵の合格を認めさせ、
この後のウンコ審査でも、もはや優勝は確実視されるようになっていた。

 

「ううぅ…。ぐぅ…ん…ん…」

「何やってるの!早く噛みなさいよ!審査にならないでしょう!」

横長のテーブルに向かい、3人並んで椅子に座っている美少年達を、
進行係が怒鳴りつけている。

怒鳴られている美少年達は顔をしかめ、
苦しそうなうめき声が口から漏れている。
そのうめき声は、口の中に入っている何かを
堪えているために出るものであった。

その何かとは、もちろん君恵のウンコである。

 

1次審査をパスし、さらにその中での上位数名が
2次審査として、美少年にウンコを食べさせることが出来る。

その2次審査の内容は、
1次審査のように機械を使っての測定ではなく、
文字通り、美少年の鼻と舌に全てが掛かっている。

その判定方法も、ごく簡単。
3人の美少年に、次々と変態女のウンコを食べさせていき、
最後に一番食べていて苦しかったウンコを選ばせて、
そのウンコを出した変態女が、見事優勝と相成る。

 

ウンコを食べさせる順番は、いつもは無作為に選ばれるのだが、
今回は作為的に、君恵が最後に選ばれることになっていた。

ここまでは順調に変態女たちのウンコを
黙々と食べてきた美少年達であったのだが、
最後に登場した君恵のウンコは、どうしても食べきれない。

いくら進行係が怒鳴りつけても、
ウンコを口の中に入れることが精一杯。
一噛みしたのを最後に、それっきり口の動きが止まってしまったのである。

 

美少年達の前に、それぞれ君恵のウンコが入った器が
運ばれてきたときは、いつもと変わりはなかったのだが、
器の蓋が一斉に開けられた瞬間、美少年達の表情が明らかに曇った。

普通ならウンコの臭いを嗅げば、誰でも顔をしかめるものであるが、
この3人の美少年は、それをほとんど分からなくするように訓練されているのである。

毎日休む間もなくウンコを食べさせられ、
臭いに顔をしかめれば、口に入れるのをためらえば容赦なく鞭が飛ぶ。
ほとんど体に覚えさせたといっても良い、とてつもなく辛い訓練。

この3人は、皆それを乗り越えてきたはずであるのにも関わらず、
思わず顔をしかめてしまったということは、
いかに君恵のウンコが臭いかという事実を示しているのであろう。
ウンコを入れた器を運ぶ、メイドの格好をした係までもが、
蓋を開けた瞬間にひるんでいたのであるから。

変態女であるならば、当然ウンコの臭いなど
ほとんど気にならないものであるが、
さすがに大会に出場する変態女たちのウンコだけあって、
彼女たちでも、気にならないとまではいかない。

それでも、せいぜい頬が引きつるぐらいで
あからさまに悪臭を嗅いでるとは感じないはずなのであるが、
彼女たちまでもが、君恵のウンコの臭いには怯んでしまう。

オナラだけではない、君恵はウンコまで
凄まじい臭さを放つことが出来るのである。

 

結局、美少年達は君恵のウンコを2、3回噛んだだけで精一杯であった。

本来なら、この美少年達がすぐさま痛めつけられ、
別の美少年達を呼んで、後日再審査となってもおかしくないのだが、
何しろ、オナラで美少年を殺してしまった君恵のウンコである。
それなら仕方がないという空気が、審査側の間にも
いつの間にか流れていたのである。

『臭いに顔をしかめ、食べることも出来ない = それが一番臭く、不味いウンコ』

こうして、この大会は上の意見で全て決まった。
文句無しに、君恵の優勝であった。
その会場にいた変態女たちも、この時ばかりは
素直に君恵の凄さに舌を巻き、拍手で君恵を称えるのであった。

だが、所詮は変態女である。

普通なら、実力の違いに本気で勝とうと思うものなど
いないはずだが、変態女は違う。

もちろん諦める変態女もいることはいるが、
ほとんどの変態女は、日が経つにつれ虎視眈々と
次の大会での対決に闘志を燃やしていくのである。

さらに、この大会に興味の無かった変態女たちまでもが
君恵の噂を聞き、プライドを刺激されて大会出場を決意しだす始末だ。

この盛り上がりに、この大会を
今までニュースでの話題としてしか取り上げなかったTV局が、
いよいよ番組として中継を行うことになったのである。

しかし、大きな争いになると思っていた局側の考えとは裏腹に、
残念ながら大会に出場する変態女のレベルは上がったものの、
君恵を破ることは、誰一人として成し遂げられなかった。

ある変態女は、どうしても放屁審査で
美少年を殺すことが出来ずに落胆し、

また、ある変態女は、君恵を真似た放屁を行って
美少年を見事殺したものの、それは放屁によるガスで殺したのではなく、
単に、尻で美少年の顔面を圧迫し続けた事による窒息死を
オナラで殺したと偽っただけの違反行為を見破られたりと、
君恵と戦うという次元ではなく、君恵と勝負が出来る所にまでたどり着ける
変態女すら、出てこなかったのである。

そして、君恵がこの大会で前人未踏の5連覇を成し遂げたとき、
さすがにこの頃には挑戦する変態女が少なくなってきたのを危惧したTV局側が
君恵を『スカトロ名誉女王』と認定し、
君恵に肉薄する変態女が現れたときにのみ、
女王として対決してもらうという建て前で、
この大会からは身を引いてもらうことにしたのであった。

 

そうして、今では悠々自適としながらも、
ある意味タレントのような生活を送っている。

あれから、君恵を超えるかもしれない変態女は登場しなかったので、
再び大会会場でウンコをすることはなかった。
つまり、競うためのウンコや放屁はすっかりご無沙汰だったのである。

無謀なる挑戦者、樹里と瑠華の登場により、
長いブランクを経て、久しぶりのスカトロ勝負となるのだが、
君恵にはそんなブランクなど問題ではない。
なぜなら、君恵のペットである美少年に食べさせるウンコが、
常に本気のウンコであるのだから。

ウンコだけではなく、オナラも美少年に浴びせるときは
君恵は常に美少年を殺す気持ちで放屁を行っている。

本気のオナラを浴びせ、最高に臭いウンコを食わせなければ、
君恵は満足しない。高価なペットとはいえ、手加減をすることなど
君恵のプライドが許さない。

君恵のペット美少年は、
今でこそ平気でオナラやウンコを受け止めてはいるが、
初めは常に危険な状態に陥ることが多く、
その度に君恵を怒らせていた。

「別にお前が死んでも構わない」

この言葉を、君恵は何度言ったのであろうか。

ペット美少年に放屁を行い、
ウンコを食わせる君恵の表情は、非常にいやらしい笑みであるものの、
その心の中は、常に殺気が混じっているのであった。

 

現実に、君恵がいなくなってからの大会では、
確かに様々な放屁のやり方で、美少年を殺すことのできる
変態女も多くなっていた。

しかし、美少年の息の根を止めるまでの時間は
君恵には及んでいない。美少年をたった一発でしとめるガスは、
君恵だけが出すことができるものであった。

それでも、毎年何人もの美少年が殺されてしまっては、
大会の主催者の予算を圧迫するだけでなく、
この大陸の善側の人間が密かに動かしている、
美少年保護組織が直接の行動を起こさないとも限らなかったので、
オナラ審査での美少年の死亡を防ぐために、
いつでもガスの吸引を止めさせることのできる
ボンベを使って行われるようになるのであった。

 

「さあ、ただいまボンベのセットが終わりました!」

準備が完了したことを告げる司会者の声。
舞台はコギャル軍と君恵の対決の場に戻る。

まずは先攻のコギャル軍である、瑠華のオナラを
満タンに詰め込んだボンベが、メイド姿の係の手によって、
二人のうちの、片方の美少年にセットされる。

壁に貼り付けられた美少年の鼻をボンベと繋がっているマスクが覆い、
以前言ったように美少年の口自体もテープで塞がれてあるので、
美少年は、もはや鼻でボンベの中のガスを吸うしか呼吸をする方法はない。

「準備はいいですか〜?…それでは!
 まずは先攻のコギャル軍・宇佐美瑠華の毒ガスを発射します!
 係の方、ボンベのスイッチを入れてください!」

司会者の合図と共に、係の女性がボンベのスイッチを握り、
ボンベの口が開かれ、中に詰まっていたオナラのガスが一気に射出される。

仮に美少年が呼吸を堪えようとしても、
休む間もなく射出されてくるガスの勢いに、
すぐにマスクの中で充満していたガスが押され、
美少年の鼻孔へ、まるで逃げ場を求めるかのように侵入してくるのである。

「さあ!もはや毒ガスの侵入から逃れる術のなくなった美少年は、どうなってしまうのでしょうか!」

「おおーっと!いま!美少年の体が大きく動きました!
 早くも毒ガスによるショックが出たのでしょうか!
 ビクン!ビクン!とのけぞるぐらいに身体を引きつらせました!」

「ああーっ!痙攣が起こっています!美少年に痙攣が起こっています!
 測定機もまるで故障したかのようにめまぐるしく動き、
 私には正確な数値が分かりませーん!」

ガスが射出されてから、ほんの数秒で
美少年に大きな変化が起こる。

予想外の変化の大きさに、思わず司会者もヒートアップした実況になる。
この時ばかりは、贔屓はない。

いかに地味な場面を観客に大きく伝えるか。
司会者の腕の見せ所である。

その7へ続く