あかずの間 シナリオ紹介
(多分にネタバレ含みます)




〜サイコパス(実在)〜

 アイドル浅香愛をつけ狙う「カツタミノル」とは何者なのか。幽霊? シャドウ? それともBSLのどこかに……? というのが大まかなストーリー。殺人事件が起きるのでミステリっぽいのかな? と思ったのですが、そういうわけでもないようです。犯人は○○○○○にいました……という真相は、ミステリ的にはある意味反則ですから。ところで、サイコパス編とニューロコンピュータ編では、浅香愛の性格がだいぶ違います。サイコ=清廉、ニューロ=あけすけという感じ。どっちがお好みかはプレイヤー次第でしょう。セリフの中で印象に残ったのは大澤晃彦の「俺は映画監督だ!!!」。サイコパス編最高の名ゼリフではないかと(笑)。ところで、このシナリオのエンディングで流れる『私の彼は〜サイコパス〜♪』って歌……誰が歌ってるんでしょう? もしやCDが出てる……わけないですね。



〜サイコパス(悪霊)〜

 浅香愛への催眠尋問中に出る選択肢の選び方によっては、こちらの悪霊編に分岐します。とにかくハッピーエンドが見当たらないので、後味は良くないです。尾崎の迷推理はちょっと面白いけど。特に黒沼犯人説は笑えます。それから、浅香愛の「地獄に落ちろっ!」ってセリフにはビックリ。アイドルが、いやアイドルでなくてもそんな言葉吐いちゃダメですってば。あと、ラグーン岡留の活躍が見たければこの話もいいかもしれません。まあ、キツい仕返しが待ってますけど……。



〜ニューロコンピュータ〜

 オープニングのCGや「あかずの間」というタイトルなどから考えると、どちらかといえばこちらの話の方がメインシナリオっぽい気がします。BSLのメイン有機コンピュータの苦しみを、サイコセラピスト綾川恵美は救うことができるのか……というのがストーリーの核です。SFチックな触手、スプラッタ風味の描写など、頭に浮かぶ映像は間違いなくホラーですね。想像力を膨らませすぎるとマズいかも。気になる点は、恵美の『優しさ』の表現の仕方がちょっと大げさな気がするあたり(光の波動が云々)でしょうか。でもまあラグーン岡留や結城ミルの見せ場が多いので個人的には嬉しいかな。この二人けっこう好きなんで。しかしミルちゃんにはいろんな意味で名言が多い。そのうち『結城ミル語録』でも作っちゃおうかな。




戻る