十一日目 |
23回目。田所さんからの電話後、犯人を書庫に行かせてから「犯人なら金庫なんて無いと知っているはず」という理屈で犯人じゃないと判断。犯人は怒って帰っただけだった。『まるで分からない』。 24回目。公園で犯人の指示通り本を落とし、その後下水溝へ向かう。中では火災報知機が鳴り、二酸化炭素消火装置が作動している! 二酸化炭素中毒が狙いらしい。そこにある扉に体当たりして中に入ると、知江さんが倒れていた! 運び出そうとしたが、自分も二酸化炭素にまかれて倒れてしまう。結局自分の命は取り留めたものの、知江さんは助けられなかった。『夕暮れに・・・』。 25回目。田所さんからの電話後の推理で「沢田親子が犯人だ」と考えてみるが、やはり違う。『まるで分からない』。 26回目。公園で本を落とそうか迷っていると、サツに撃たれてしまった。やっぱり警察なんて(以下略)。『激痛!』。 さあ、いよいよあと1冊だ。 27回目。『激痛!』。 28回目。本を落として下水溝に。二酸化炭素停止ボタンで知江さん無事救出。『逃亡』。 29回目。下水溝で鮫島に突っ込んでブチのめされた。『逃亡』。 30回目。『まるで分からない』。 31回目。知江さん誘拐後、港で犯人が車を捨てて逃げ去ってから草薙警部と話をし、それからオバサン射殺現場に駆けつける。そこで草薙に犯人のことに関する疑問をぶつけると、知るはずのない知江さんの閉じ込められていた場所を口走った。警察内に内通者がいるかもという話はどこかで聞いていた気がするが、まさかこいつがそうだったとは! ここで事件はカタがつき、一件落着。『意外な人』。 いや、まさかこんな所に探し求めていた1巻があるとは思いもしなかった。書庫が荒らされて以降の話やイカレ野郎の話をいくら探しても見つからなかったわけだ。 ……あ、そうか。この時点で犯人たちの動きを封じてしまうことによって、書庫が荒らされることもなく事件は解決するわけか。なるほど。 というわけで、なんとか第3話も全ての巻を埋めることができた。これでようやく例の話に進むことができる。さて、そこに待つのはどんな話なのか……期待を抱きつつ、次回へと続く……。 |
十二日目 |
さあ、第1〜3話の巻を全て埋めたことにより、いよいよ完結編に突入である。SFC版『魔女たちの眠り』では質問編までしか見られなかっただけに、なんとも楽しみな限り。それでは、さっそくいってみよう! 1回目。「とんでもない事件は平凡な日に始まる……何かの本でそう読んだ」と好男が言っているが、これって本というより『魔女たち〜』のオープニングに出てくる一節ではなかろうか? 外が嵐の中、天気に文句を言う三記子と共に書庫の整理。嵐のせいか、電話は不通になっていた。うーん、いかにも何か起こりそうだ。 蔵書の間から、何やらレコードが出てきた。タイトルは……ノクターン(夜想曲)。ほほー、ここに来てゲームのタイトルを出してきたか。いかにもいわくありげだ。……しかし好男、ソプラノ笛で「僕ってロック系」はないだろう。そんなん誰でもやるって……。 で、試しに書庫内の蓄音機でかけてみることに。するとなぜか逆回転になり、曲がかからない。そして三記子の「死体の隠し部屋が開いちゃう」発言に反応するかのように奥から地響きが。どうやらレコードのせいらしい。 様子を見に行くと、本棚が沈んで壁に穴が開いている。懐中電灯を持ってきていた三記子、用意がいいねえ。穴に入り、不気味な洞窟っぽい通路を奥に進む。そして何か踏んづけた。それは……人間の骨だった。しかも無数の。ぎゃー。 穴から出て二人で善後策を話していると、田所さんがいきなり現れた。喜びのあまり二人でタックル!(笑) どうやら終バスで来たらしく、ずぶ濡れだった。それにしても、何だかタイミング良すぎない? しかし落ち着く間もなく鬼村さんの所へ向かってくれることに。早々に姿を消すのか……ちょっと怪しげ。 田所さんを見送った後、三記子と共に白骨について推理を。三階の開かずの間で燃やしたのか? という話になったが、結論は出ず。するといきなり停電。玄関横のブレイカーを見に行くと、どうも誰かが落としたらしい。だんだん雲行きが怪しくなってきた。 その時、いきなり背後から殴られた。誰なのかは分からない。とにかく談話室へ逃げ込む。二人で話し合ううち、三記子が田所さんに疑いを持ち始める。さっき書庫前に現れた時には怪しそうな気がしてたんだが……こんな時点で主人公たちが怪しみだすということはたぶん違うな。じゃあ鬼村さんあたりだろうか? さっき襲われた時に懐中電灯を落としていたため、拾いに行くことに。でもどうやら奪われたらしく、玄関にはなかった。しかも今度はブレーカーが壊されている。書庫の電源だけは生きているのが分かった時、今度は二階から物音が聞こえた……。二階、書庫、談話室、さあ、どこに行くべきか。 迷った末、書庫へ行くことに。身を潜めていると、玄関から鬼村さんの声が聞こえた。すると好男は「こんなに早く来るわけない」と鬼村さんを疑いだした。ってことは鬼村さんも違うのか。じゃあ犯人は誰だ……? やや躊躇しつつも鬼村さんの声に従って出て行こうとする。が、ドアを出た途端に犯人に殴られた。ぐはー。『油断』。またしても一発クリアに失敗してしまった。 2回目。前回同様書庫に下り、鬼村さんの声にすぐ出ていくがやはりダメ。『油断』。 3回目。三記子に「(レコード)かけてみて」と言われたので、椅子にかけてみる。…………。三記子いわく「夕食の記憶も吹っ飛ぶ衝撃」だ!(笑) 好男はかつて学校のフォークダンスで女役をやらされそうになって退学を考えたらしい。おバカ。 また前回同様に書庫に下り、鬼村さんの声にもじっとしていると、銃声が聞こえた。驚いて出ていったが、これもワナだったらしく殴られて終わり。『油断』。 4回目。レコードの雑音に合わせてハミングしていると、三記子に「うなり声はやめろ」と言われた(笑)。 途中でレコードを止めると、田所さんがやって来た。タクシーで来たらしく、三記子も一緒に帰ってしまう。好男、ぽつーん。 しかし、一人になってから「電話線を修理した」って、お前自分で切ったのか!?(笑) 「後にいたずら電話費を請求されたのは有名な話」って……どこで有名なんだよ。野々宮財団でか? 『下心』。 5回目。電話が通じないと聞いて「実は僕が電話線を切ったのだ!」の選択肢で割とあっさりオシマイ。『下心』。 6回目。懐中電灯を拾いに行った時、今度は二階に行ってみる。鬼村さんの声に、躊躇いつつ下に降りて玄関に行くと……鬼村さんが殺られてる! なんてこったい。 いつの間にか書庫の扉が開いているのを確認、書庫へ降りていく。もはや犯人は田所さん以外ないという雰囲気に。違うと思うけどなー。 奥まで進むと、突然電気を消された。犯人がこちらを狙ってきそうだったので階段に戻ることに。途中ででかい本が落ちてきて三記子が足を負傷したりしたが、なんとか階段前へ戻れた……と思ったら、階段に人の気配がする! すぐ電灯スイッチを点ける。 そこに現れた人影は…………田所さんだ! でもすぐに襲いかかる気にはなれず、話しかけてみる。しかし、彼女はこちらに向けて無言で拳銃(!)を構えた! 飛びかかることもできたが、倒れるように床に伏せた。やっぱり田所さんを疑いたくない気持ちがあるからだ。銃声がして、誰かが倒れる音が。床に頭を打ったための軽い気絶から覚めると、三記子と田所さんが覗き込んでいる。そしてあと一人、倒れている人間がいる。田所さんが狙ったのは自分たちの後ろにいたこいつだったのだ。 その人物とは……小田先生! もはやすっかり忘れかけていた(登場人物表にも今までいなかった)、プロローグで好男にこの図書館のバイトを斡旋してくれた人物だ! まさかここで出てくるとは思いもしなかった。弾は致命傷になったらしく、少し話すと息を引き取った。 あの白骨はどうも生前の野々宮と小田が誘拐し、殺害した子供のものだったらしい。野々宮は溺愛していた妹(玄関の肖像画の人)が死んでから、その代わりを探すようにそんな行為に及んでいたらしい。図書館を残すよう遺書を捏造したり好男たちを襲ったりしたのは、白骨発見を恐れた小田の仕業だったらしい。そして小田は時々図書館に忍び込んでもいたらしく(何と田所さんまで!)、館内での物音は彼等の仕業によるものが多かったようだ。 ともあれ事件は終わったわけだが、鬼村さんが死んだことだけは悔やまれる……疑ってスマン。次はなんとか助けたい。『晩夏の嵐』。 7回目。今度は談話室に戻ることに。部屋を出ると殴られた。『油断』。 8回目。今度は二階に行く。鬼村さんの声を聞き、すぐに一階に下りる。扉を開けると、鬼村さんが無事で立っていた。よかった、間に合ったようだ。そして三人で書庫に下りる。 奥まで行くと電気を消されたので、闇の中を進むことに。途中で鬼村さんとはぐれてしまい、三記子と二人で進む。そして闇の中、鬼村さんの銃口が犯人をとらえたと言う声が。電気を点けてくれと言われたので、状況が悪化しないうちに急いで点けに行く。明るくなり、鬼村さんの驚く声と銃声が。駆け付けてみると、小田が撃たれて倒れている。ギリギリで発砲が間に合ったらしい。銃を向けていたというのはハッタリだったらしく、実は何も見えていなかったそうだ……危なかった。 そこに田所さんも駆け付け、事件は一件落着。犠牲者も出ず、めでたしめでたしであった。『夜想曲』。 1巻が埋まったので、今回はこのへんで。ふとプレイ回数&時間を見ると『100回・41時間56分』。おお、劇的! |
十三日目 |
9回目。白骨を「知り合いのだよ」と答えてウソ話をしかけると、「嘘だったら殺すわよ」……なんか、違うゲームでこれに似た言葉を聞いた記憶があるような……。将来考え直すなら今だぞ、好男。 侵入者に殴られて外に逃げるも、逃げきれず。『雨中の惨劇』。 10回目。鬼村さんに促されて外のパトカーに避難。やがて戻ってきた鬼村さんと共にすぐ洋館を離れた。すると窓からそれを見下ろす影が……。『救世主登場』。 11回目。玄関で鬼村さん発見後、二人だけで書庫へ下りる。電気を消されたので犯人が逃げる気だと推測し、すぐ入り口へ向かう。 そこに現れた人影をすぐさま殴る。すると背後で三記子が倒れた。すぐに自分も背中を刺され、あえなくアウト。『背後の敵』。 12回目。鬼村さんと共に書庫へ。鬼村さんとはぐれてから元の道を戻る。入口での人の気配にすぐ電気をつけると、そこに田所さんがいた。飛びかかって倒し、鬼村さんを説得して手錠をかけさせる。が、後の警察の調査で書庫から真犯人の靴跡と逃げた痕跡が発見された……。『誤認逮捕』。 13回目。二人だけで書庫へ。拳銃を構える田所さんに飛びかかる。田所さんは気絶、その手を離れた銃は床を滑って犯人のもとへ……。三記子も自分も撃たれた。『凶弾』。 14回目。犯人の存在を捉えた鬼村さんに「電気をつけてくれ」と言われたのでゆっくりスイッチに向かう。が、つける前に鬼村さんの叫び声が。自分もその後すぐ犯人に撃たれてしまった。 『闇を走れ!』。このタイトルって、何気に正しい選択肢を教えてくれてるわけですね。 15回目。『夜想曲』。 16回目。ブレーカーを見に行って殴られた後、「しらばっくれるな!」と三記子を疑ってみる。そしてついには談話室から出てまで追いかけ、殺ってしまった。えげつない。だがその後自分も犯人に殺られる。因果応報。『闇と狂気』。 17回目。落とした懐中電灯を一人で取りに行こうとすると、三記子に「か弱い乙女を一人にする気?」とか言われた。……自分で言うなっての(笑)。 鬼村さんと書庫へ。鬼村さんとはぐれ、元の道を戻る。入口付近で鬼村さんを待っていると、田所さんが階段を降りてきた。こちらは出て行かず息を潜める。そこへ鬼村さんがやって来て二人が話していると、犯人が背後から接近して鬼村さんを刺した。そして続けざまに拳銃で田所さんがやられる。そして銃口がこちらに……。『ためらい』。 18回目。『闇を走れ!』。 19回目。二階で鬼村さんの声を聞いて下に降りようとする三記子に一言「別れてくれ」。自分で言っておいて慌てる好男。辛うじてごまかしたものの、地の文で「変な選択肢選ぶのやめてよ」と抗議された。 書庫で電気を消された時の好男の「(犯人は)几帳面なんだな!」発言に三記子の痛烈なツッコミが入る。つくづくナイスカップルっていうかバカップルっていうか……。『背後の敵』。 さて、残りは1冊。ここからが大変なのはもう十分に身に染みていますが、めげずに頑張りましょ。 |
十四日目 |
前回も書いた通り、残るはあと1冊。作戦はやはり「しらみつぶしに選択肢を消してゆく」でいくことに。 ……え? それ以外の作戦がないからだろうって? そんなことは…………ええ、図星です。図星ですとも。 20回目。『背後の敵』。 21回目。『晩夏の嵐』。 22回目。『凶弾』。 23回目。『誤認逮捕』。 24回目。『闇を走れ!』。 25回目。『夜想曲』。 26回目。『誤認逮捕』。 27回目。『油断』。 ……味気ないですか? あれこれと残った選択肢を潰してはみるんですが、結局同じような展開になってしまうばかりで……。ああ、目指す12巻はどこに? 28回目。玄関捜索から談話室に戻り、鬼村さんの呼び声を聞く。玄関に向かおうとしてやはり思いとどまり、十三日目の19回目同様またも「別れてくれ」。同じことを繰り返すのか、好男(笑)。『凶弾』。 29回目。『背後の敵』。 30回目。『凶弾』。 31回目。『油断』。 32回目。『誤認逮捕』。 33回目。『救世主登場』。 34回目。『誤認逮捕』。 35回目。『凶弾』。 36回目。『晩夏の嵐』。 いよいよ途方に暮れはじめる。何かヒントになるものがないかと過去のプレイ時に取っていたメモを見返していると、「銃声もワナか」という記述(十二日目の3回目参照)を発見。それに賭けてみることに。 37回目。玄関捜索の後で地下に行き、鬼村さんの声がしても三記子に説得されても銃声が聞こえても全て無視してそこから動かず待つ。ひたすら待つ。 朝になってから上に出ていくと、玄関には既に息絶えた鬼村さんと田所さんが……。警察に通報するも、あろうことか自分が容疑者扱いされてしまう。ずっと共にいた三記子は精神をやられてしまって証言できず、誰も無実を知る人はいなくなってしまった。この期に及んでまたこんな目に遭うとは……最後まで警察(鬼村さん除く)には痛い目を見させられっ放しだった。『惨劇のあとに・・・』。 最後の最後でこんなエンディングというのはちょっと哀しいものがあるが、しかし遂に、遂に完結編をコンプリートできたっ! 埋まった本棚を見ても、何とも感慨深いものが……。 さて、これでまた新しい物語が出てくることになりそうだが、今まで聞いてきた図書館の過去の噂話の真相はその中で明らかになるのか? そんなことを思いつつ、次回へと続く……。 |
十五日目 |
前回で完結編を制覇したことにより、新たに『外伝』がプレイ可能に! 果たしてどんな話が展開されるのか……では早速いってみよう。 時は遡って48年前……終戦から数年後のようだ。 男が列車に乗っている。名は天方哲夫。あの野々宮の友人らしい。……ということは、本編で「焼身自殺した」という噂になっていたのはこいつか!? 妹・真沙子に対する野々宮の溺愛ぶりは尋常ではなかったらしく、なんでもこの天方と野々宮とはもともと親友だったにもかかわらず、真沙子とつき合ってたと知れるや野々宮は権力にものをいわせて天方を最前線の死地に送ったらしい。おおコワ。歪んだ愛情だ。 終戦からしばらく経ち、今回なぜかそんな野々宮から「会おう」という手紙が届いたので、天方は一度は忘れようとした真沙子に会いたい一心で、別れの前日に真沙子から受け取った「約束の本」を携えて野々宮の別荘へ向かっているわけである。 ようやく奥音里に着く。駅前に出ると、変な日本語で喋るオッサンがいた。第3話で出てきた満腹軒の主人、珍さんの親父だ。一子相伝冷やし中華、この頃からあったのね。 長々と山道を歩き、ようやく別荘――もちろん後の野々宮図書館である――に着く。扉を開けると、野々宮本人が出迎えてくれた。しかし、このシルエット……時代遅れのアイドルもしくは社交ダンサーみたいな服だな(笑)。 過去の確執からぎこちない二人だが、そこへ完結編で相まみえた小田先生が現れる。しかし何か予定があるらしく、二人に気を遣いつつその場を去る。 玄関には例の肖像画が掛かっている。やはりモデルは真沙子で間違いないらしい。その真沙子は野々宮いわく体調を崩して病院に行っているらしい。が、どうもウソくさい気がする。もう死んでるんじゃあないだろうか? と、そこへいきなり女の悲鳴が。地下の物置(後の書庫)からだ。行ってみるが、使用人がネズミに驚いただけらしい。人騒がせな。 野々宮に屋敷を案内されてから、共に夕食。やけに機嫌の良い野々宮が怪しい。 その後、先程は行かなかった三階の部屋に案内される。そういや本編では焼け跡になってたけど……この頃はまだそんな様子はないな。 そこは骨董品部屋だった。ここが後の「あかずの間」なんだろう。真沙子の本もたくさん置いてある。その数々の品の中に、壁に掛かった鏡――本編で書庫にあったもの――を見つけたが、触ろうとすると厳しく止められた。これには何かあるのだろうか……。 そして野々宮の口から、真沙子はもう長くないらしいと聞かされた。だからこそ不本意ながらも二人を会わせようと決めたのだという。真沙子に読んでやってくれ、と約束の本と同じものを渡される。約束の本のことは野々宮には言わないことにした。 そこへ遂に真沙子本人が姿を現した。しかし病で精神をやられたらしく、感情はなくなってしまったようだ。そして真沙子の登場で人物表の人名がすべて埋まった。長かった……。 その後、床に伏せる真沙子に付きっきりで本を読んでやる日が続く。そして天方は次第にやつれていく。 そんな中、ある夜に『ニゲロ』の夢を見る。好男が見ていたものと同じだ。その意味するところはまだ分からないが。そんな時、ふとあの約束の本(真沙子にもらった現物)を読んでみようと思い立ち、本を持って部屋を出る。 すると廊下で野々宮を見かけたので、そっとその後を追う。骨董部屋へ入っていったので、鍵穴から中の様子を窺うことに。野々宮が真沙子の本を持って例の鏡に近付くと、鏡から沸き出すように真沙子が現れた! このゲームでここまではっきりと超常的な現象が起きたのは、意外にもこれが初めてではないだろうか。 そして野々宮の口から「天方さえいなければ真沙子は死なずにすんだ」との言葉。やっぱり死んでいたのか!? 部屋に入って野々宮に詰め寄る。彼が言うには、天方が出征してから真沙子は体調を崩したらしい。この館はもともと真沙子の療養所として建てられたものなのだという。そして彼女は終戦直後に亡くなったらしい。死に際に天方の名を呼びながら。野々宮にはそれが許せなかったらしく、自らの財産をつぎ込んで妹の心を我が物にする方法を探していたらしい。そこまで実の妹にこだわる気持ち……いまいち分からんなあ。 そしてついには「死者の思いがこもった本を映すと魂が実体化する鏡」を手に入れたのだという。しかし真沙子の本を使っても「心」まで取り戻すことはできなかったらしい。天方が本を読んでやっていた真沙子はその「心がない状態の真沙子」だったわけだ。野々宮はその真沙子をエサに天方を衰弱死に追いやろうとしていたのだという。 しかしまさかあの鏡にそんな効果があったとは……。だからこの館にはあんなにたくさん死者に関わる本が集められてたというわけか。 殺意をむき出しに襲い掛かってくる野々宮を避けるが、その拍子に持っていた約束の本を落としてしまった。それに気付いた野々宮と本を争う。真沙子の想いがこもったこの本さえあれば心をも蘇らせることができるのだから野々宮も必死だ。 そして野々宮は負傷し、本は天方の手に渡った。野々宮の制止にも耳を貸さず、手近のランプで本に火を点ける。燃え移った火に部屋中が包まれる中、天方は本を抱き締めて共に燃える。その向こうに見えたのは、真沙子の姿だった……。 一夜明けて、談話室で使用人が刑事と話している。使用人には鏡から出てきた真沙子の姿は見えていなかったらしく、天方が誰もいないベッドに向かって本を読んでいたようにしか見えなかったのだという。火事のこともあるし、彼女の視点からでは天方はおかしな男にしか見えなかっただろう。 また、野々宮はあの鏡だけは自力で部屋から持ち出したらしい。それが後にあの書庫に置かれることになるわけだ。 そしてこの騒動の後、完結編で語られた野々宮や小田による連続誘拐殺人、そして竹内好男と松永三記子による一連のストーリーが展開するということになる。もしあの時、真沙子の本が野々宮の手に渡っていたら……野々宮図書館なるものは存在しなかったのかもしれない。そう思うと、まさにこのシナリオこそが『すべての始まり』だったというわけだ。 これにて『外伝』は終了。選択肢はあるけどシナリオは一本道でした。 さて、これで「夜想曲」は終了なのか、それともまだ何かあるのか……本棚の僅かな隙間を横目にしつつ、次回へと続きます。 |
十六日目 |
さて、外伝が終了した後に出てきたのはこの『あとがき』。長きにわたって続いてきた「夜想曲」もいよいよ終焉を迎えようとしているようだ。この日記もこれが最後。さあ、いざページを開いてその時を迎えるとしよう。 本を開く映像が出て、あとがきが始まる。質問編と同様、スタッフの語りで進行する形となっている。 制作過程ではけっこう色々あったらしい。目についたものを挙げてみると……。 ・ 「魔女たちの眠り」で赤川次郎から原作を貰えた時、プロデューサーはあまりの嬉しさに階段から落ちたらしい(笑)。 ・ 「夜想曲」の制作期間は二年半にも渡ったらしい。1本のゲームを作るのは大変なんだと改めて認識。 ・ 人物シルエットは全て一人の手で作られたらしい。すごいな。 ・ グラフィッカーは野人に最も力を入れていたとか。また違う意味ですごいな(笑)。 そして感謝の言葉と共に「あとがき」は終了、本が閉じる。と、その下にあったペンダントに血が付いている……と思ったらいきなり画像が割れた! 最後にまた一つビビらされたわけである。『ありがとう』。 これにてめでたく「夜想曲」終了……かと思いきや!? ここに来て何の脈絡もなく現れたのは……『パンダ編』! なんでも本編のシナリオが上がる前にプログラムテスト用に作られたものらしい。「ただのオマケです」というメッセージから察するに、本編とは全く関係なさそうだが……さてどんな内容だろうか。 1回目。………………背景がラクガキだー!(笑) しかも「もり」って書き文字が! そんな表現力豊かな(笑)背景と本文によると、どうやら森の中を歩いているらしい。……とかなんとか言ってたら選択肢無しで穴に落ちて死んだー!! そんなのありかぁーー!! 『パンダの暑い夏』。「今度は本当に完だ」だって……。 2回目。また選択肢無しなのではと心配したが、今度はちゃんと出てきた。「左」の道を選ぶ。でもまたすぐ死んだ(笑)。『パンダの暑い夏』。 3回目。「右」「右」を選ぶと……遂にパンダ出現!(もちろんラクガキ) 答えられたら森から出してやると言い、クイズを出してきた。どうってことない問題なのであっさり全問正解。そしてパンダがいろいろ喋るのだが、その内容は……壊れてるという表現も生易しい。書き出すのも躊躇われる(笑)。これ書いた人、よほどテンパってたのか? で、とりあえず無事に脱出成功。『パンダの暑い夏』。 まったく、最後にこんなのが待ってるとはつくづく油断がならん。 ……そして、どうやらこれで本当に「夜想曲」完結とあいなったようです。思えば長い道のりでした。ゲームも日記も何度か挫折しそうになりましたが、なんとかここまで辿り着くことができました。 かなり不定期な更新(終盤は特に)になってしまい、読んでくださっていた皆様には申し訳ないことをしました。そんな情けない筆者にここまで長々とお付き合いくださり、本当にありがとうございました。ここまで来られたのも皆様のお力あればこそでした。深く感謝致します。 では、またいつの日か……。 プレイ記録:134回 ・ 50時間39分 完 . |