主人公と彼女を除く登場人物がすべて外国人という、珍しいサウンドノベルです。シルエットも一人一人区別できるほど細かくないので、慣れないうちは誰が誰だかごちゃごちゃになりがちです。まあ、話の舞台が“月面研究所”であるだけに、日本人ばかりの方が不自然になるのでしょうが……。
どうもあまり語られる事のないゲームのようです。しかし、管理人は結構気に入っています。まずストーリーの多様さ。けっこう似たような話もありますが、いろいろなものを詰めようとした努力が見えるのではないかと思います。そして、非日常的な舞台設定。日常の場面から展開するサウンドノベルが多いのに対して、このゲームの場合はハナっから「月」という日常からかけ離れた舞台を用意している。そういう所もなかなか実験的で面白いかと。
噂によればこのゲーム、出荷本数が非常に少なく、結構貴重品のようです。もしどこかで見かけたら、お金に困ってなければ手に入れておいて損はない……かもしれません。
啓介 (23) | サウンドノベルの男性主人公は情けないという法則をきっちり受け継いでいる悲しい男。その割にはボクシング部主将の経験などもあるらしい。 | 香織 (22) | 仲間思いの落ち着いた女性。これもサウンドノベルの法則通り、主人公よりずっとしっかりしている。だが、実はあまり性格がよくないことが「香織編」で分かる。 |
ヨーゼフ (55) | 冷静沈着な人物だが、若い女性には少々弱いようだ。優秀なはずなのだが、あまり役に立たないどころか事態をさらに悪化させるような行動が目立つ。 | マシュー (45) | 基本的にいい人のようなのだが、この人の行動(変な研究&お土産etc)が事件発生の原因になることが実際かなりある。一番のトラブルメーカーか? |
スコット (32) | 連絡船のパイロット。典型的なアメリカンという感じ。力強い印象を受ける男で、実際終盤までしぶとく生き残ることが多い。でも死ぬ。 | リカルド (29) | もしかすると、このゲームで最も影が薄いかもしれない人物。いつのまにか殺されてたりする。これ以上書けないくらいホントに印象薄……。 |
ハリー (24) | けっこう茶目っ気のある明るい男だが、反面臆病さも。優れた技術者なのだが、基地で起こる様々な事件にはなす術もないという哀れな人。 | マックス (35) | いかにも軍人という感じで、良くも悪くも非常に大ざっぱ。事態をあまり深く考えず、まず動いてみるタイプ。そして殺されるというのが悲しいパターン。 |
ジェフ (31) | 月面の料理長(笑)。ジェフとシェフをかけてるのか、やっぱり? 気のいいオッチャンで、最も精神的に主人公達に近い位置にいるようだ。 | ジュリアン (29) | 非社交的で、マリー以外には心を開かない。その性格が災いしてか、かっこよく活躍できる場面がない。爆弾編でのマリーとの掛け合いはなかなか面白い。 |
マリー (30) | おそらくこのゲームで最も善良な人。人当たりも良く、主人公たちに敵対することもまずない。しかし善人ゆえ被害者になることも多い、かわいそうな人。 | 呂芳 (33) | シナリオによって生物学者だったり精神科医だったりする。美人だが、失礼ながらかなりの変人でもある。ある非常に迷惑なモノを作るのが趣味……もとい仕事。 |
レオナルド (7) | 筋金入りの暴力チンパンジー。凶器片手に大暴れである。しかしいくら生物兵器とはいえ、チンパンジーに軍人たちがバタバタ殺られてていいのかオイ? | シナリオの種類 |