毛勝三山猫又谷を滑る1〜3                                        2001年 5月21日                           

白馬岳から西方を望むと剣岳の右に大きな山塊がある。 白馬岳に登るたびに気にかかる毛勝三山である。
近年、剣岳の登山口馬場島から、今回登った猫又山迄の登山道が開かれるまでは残雪期が登山の適期と
いう遥かな峰でもある。 現在でも毛勝三山の縦走路はひらかれてはいない。
 標高1050メートルの林道終点から2200メートルの鞍部まで続く、標高差1200メートルの雪渓上の登りである。
木々の芽吹きが春の日差しを浴び、柔らかな輝きを見せ訪れる人も少ない静かな谷であった。
「猫又」という恐ろしい名前とは反対に光のあふれる明るい谷でもあった。
                                             

猫又 「奥山に猫股というものありて、人を食らうなる」 徒然草 八拾九           次へ  menu

上り口からの猫又谷全景

雪解けの斜面には2輪草が満開

雪渓の下にはほとばしるような流れが

ここからは右の雪渓を登った

登るほどに急傾斜となるが、快適な斜面