初冬の自然園

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早朝の気温が−2℃と冷え込み、辺り一面濃霧が被い地表は霜に覆われていた。
霧が晴れ上がると、純白の北アルプスが目の前に広がった。
冬前の最後になる自然園を訪れた。 山腹は、唐松の黄色の紅葉が最後の輝きを見せていた。

葉を落とした岳樺の白い幹が、栂の木や笹の緑の中に浮かび上がっている。

夏から秋空を映していた地塘の水面も薄っすらと氷に覆われ、輝く空を映していた。

間もなく自然園も深さ数メートルの雪ノ下となる。

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