【三橋美香子と総本山・RUINS】
2002年3月6日:吉祥寺マンダラ2
【日時・場所】
【メンバー】
総本山:三橋美香子(V),近藤達郎(K),勝井祐二(エレクトリック・バイオリン),植村昌弘(エレクトリック・ドラムス)
RUINS:吉田達也(V,D),佐々木恒(エレクトリック・ギター,D)
【コメント】
○三橋美香子と総本山
当サイトからリンクを貼らしてももらっていて,小川美潮さんのお友達という,三橋美香子さん率いる総本山のライブ初体験。
美香子さんが関わっているディスクは,オニの「嫁入り」とはにわオールスターズの「In
Concert」しか聴いたことがないので,どんな演奏をするのか予断を許さない状況であったが,非常に楽しめたライブだった。
若い頃のサエキケンゾウ氏を思わせる銀行員の様な顔をした植村さんは,ローランドのエレクトリック・ドラムを演奏し,勝井さんのバイオリンもエレクトリックで,エレキギターの様な音色とフレーズを奏でる。
この二人の演奏の様子ばかりをじっと観ていた。
ダイちゃんは,ベースラインとシンセを担当し,どちらかというとあまり表に出ないで全体のサウンドをサポートしている感じ。
はじめて生で観る美香子さんは,「In Concert」(もう10年前だ)の時よりもずっとコントロールされたボーカルで,予想していたよりもきっちりと歌い上げた。上手いのである。
美香子さんの奏でるコブシを効かせたボーカルとメロディーは,日本的で民謡とか土着的な部分がある。歌詞もよく聴くとけっこう暗くて重たい。
しかしながら,サウンドは非常にモダンで洗練されており,全体の手触りは民謡とはかけ離れていて,暗く重たくないわけではなく,むしろカラフルだ。
お客さんは日頃私が観ているライブよりもずっと若く,RUINS目当ての人もたくさんいたせいか,吉祥寺という土地,柄何気なく入ってきた人が多かったのか,演奏が終わって拍手が始まるまで間があり,何か不思議なものを観ていた感じだったのかも。
最初に”嫁入り”を聴いたときほどではなかったけど,美香子さんのボーカルと曲作りもあって,オリジナリティーとインパクトはバツグンであった。
アルバムのレコーディングを終えたばかりとのこと。思いの外完成度が高いと思った。
このあたり,ルーズな演奏を得意とする”うずまきまずう”にも少し見習ってほしいところである(笑)。
○RUINS
ギターとドラムスによる極めてシンプルな構成のユニット,RUINSは,まったく予備知識なく”タマタマ”観たわけである(^^;) しかし,これがなかなか面白かった。
ハードでプログレでちょっとパンキッシュなサウンド。
二人ともたいへんなテクニックの持ち主で,演奏することが大好きなんだな,と感じた。
二人だけだと,絶対に手を抜くことができないんでしょうね。常に音を出していなくてはならんもんね。
まあ,元曲を知らないから,間違えても私にはわかんないけど(笑)
ギター・フリークではないので奏法がよく分からないのであるが,その場でサンプリングしたフレーズをループさせて鳴らしていたのかな?
ともあれ,もし中央線沿線に住んでいたら,毎日毎夜,ライブハウスに通うことになるかも〜 と感じたのでした。