【三橋美香子と総本山 レコ発ライブ】
  
【日時・場所】2004年12月11日:吉祥寺曼陀羅U
【メンバー】
  総本山:三橋美香子(vo),近藤達郎(synth, pf),勝井祐二(vln),植村昌弘(dr),竹井誠(尺八等)

【コメント】
 三橋美香子率いる総本山のセカンド・アルバム発売記念ライブに行ってきた。観るのは二回目。あれからもう2年半以上が過ぎてしまった。
 開演予定5分前位に到着。ステージに向かって左側の止まり木風の席に座ったら,美香子さん等が背後に。軽く会釈するあたし(笑)
 左から勝井さん,奥に植村さん(見えなかった),近藤さん,竹井さん。中央に美香子さんの配置。
 レコ発ライブだというのに,葬式に関連した曲が多数選曲され,何やら美香子さんも黒いドレス。(そういやあたしも黒っぽいコート)終始ご焼香モード。
 しかし,暗い曲調をあまり感じさせない(良いんだか悪いんだかわからんが)演奏と歌であった。終了後の印象は,明らかに「面白くて楽しかった」。
 ベースレスのバンドだが,近藤さんがシンセでベースラインを弾いたり,打ち込みも入ったりと飽きさせず,ダンサブルな曲もパワーがあったし,(後でPAのことを美香子さんが訊いてきたけど),音はバランスがとれていて,曼荼羅Uとしてはかなり良い部類だと感じた。前回はノイズが酷かったし。
 ドラムとキーボードで音を固め,ヴァイオリンと吹モノが彩るスタイル。一部エレクトリック。かなり日本的。アヴァンギャルド。
 勝井さんの譜面代に置いてある譜面を見ると,歌詞カード以外には音符らしきものは記載されていなかった様だ。ああいうもんなんでしょうか?
 総本山で美香子さんの描く世界は,かなり闇夜というか,暗いものなのであり,曲調もシュールで明るいとはほど遠いのであるが,何故か深刻にならないし,日本的な歌い方であっても,ド演歌調の怨念みたいな感じは漂わない。
 お客さんのノリも演歌や民謡とはほど遠い。かと言って,静けさの中で奏でられるエレクトリックなサウンドは,ビョークとはまったく違う。
 うーん。うまく表現出来ないや。ごめん!
 キッチンドリンカーズや初対面の時と違って,個人的に今回はかなりクールに聴いたつもり。美香子さんのボーカルは高音部でかすれ気味になり,最近の歌手と違ってキーンという金属的なものにならず,ゾワゾワとした肌触りの音色が印象的。こういう歌い手は貴重です。
 
 さて,今回一人で見に行ったあたしがマヌケだったのは,休憩時間に注文したピザが再開直後に到着し,シーンと静まりかえった葬式モードに突入した会場とはメチャ場違いであった。
 葬儀場でピザはないよな〜 お通夜と考えよう(笑)

 美香子さんと近藤さんによる総本山の曲の出来るまでのお話によると,美香子さんが曲が出来たよ,と近藤さん達に無伴奏で歌うと,何となくコードとかアレンジが決まり,二・三回繰り返していると,自然に決定するそうである。
 そういうもんなのか。葬儀音楽というものは(笑)

※関連サイト

 三橋美香子オフィシャル→
 http://www.mikako.com/

 タケさんのサイト(セットリストあります)→
 http://homepage3.nifty.com/TAKEDA/index.html