サイケデリック物理学2004#2


○日時:2004年10月7日(金)
○場所:渋谷クラブ・クアトロ

○出演:
 Killing Time
  −板倉文(Gt)・Ma*To(Tabla,Perc,Key)・斉藤ネコ(Vln)・メッケン(Bass)
    清水一登(Key,Xylophone?)・Whacho(Perc)・Mac清水(Perc)・小川美潮(Vocal-on 03〜04-)

  01.かたたたき(老人達の夢)
  02.8687 
  03.Ebrio 
  04.Slon (Upon Hearing) 
  05.Peru 
  06.日没

 戸田誠司
  −戸田誠司(Vo,Gt,Comp)・RYO(Gt, Vo)・鈴木光人(Key, Vo)・中原信雄(Bass)−

 やの雪&赤城忠治
  −やの雪(テルミン, Vo)・赤城忠治(Gt, Vo)・横川理彦(Gt)−

 駒沢裕城(Pedal Steel Gt)

 くじら
  −杉林恭雄(Vo, Gt)・松永孝義(Bass)・楠均(Dr, Vo)・小峰公子(Acd, Vo)−


○コメント
 仕事を早々に切り上げ,途中で吉野家の豚丼を食らい,クワトロに行ってきました。今回は堂々の招待客であります。
 18時40分頃に到着し,一抹の不安を覚えつつ,受付でKillingTimeのMa*Toさんの招待であることを告げると,入場出来ました\(^^)√
 オールスタンディングのことが多いクワトロですが,今回は椅子席が用意されています。
 ステージに向かって右側の何故か空いているテーブル付席に座りました。

 
Killing Timeの演奏を生で見るのは初体験。定刻19:00の少し前にメンバーがステージに登場します。
 左から−清水・Ma*To・メッケン・Whacho・Mac・ネコ・文−。ネコさんと文は,全然見えなかったけどね。
 軽く音を出しながらリハしつつ,演奏が始まりました。
 これは良い感じです。独特の何者にも代え難い,懲りつつ拘りつつユルイ感じ。民族的プログレ的ラウンジ的ポップス? あるいはこれが本物のダブ?
 打楽器系の奏者が3人もいるわけでして,キッチリと揃えてるんだか揃えていないんだか,ビミョーなところ。Whachoさんがユーモラスな音を出します。タブラをメインにしたMa*Toさんは,まとめ役なんでしょうか。Macさんは無表情で淡々と叩きます。
 メイン・メロディーの多くは清水さんが弾いていましたが,ネコさんが弾くときはワリカシきっちりと,文ちゃんはワリカシいい加減な模様。
 各人演奏スタイルが違う様で似たとこもある感じ。まとまりがないようである感じ。何事にも拘っていないようで,拘ってる部分がある感じ。フリーで変幻自在な様で定まっている感じ。技巧的な様でそうでもない感じ。上手いようでヘタウマな感じ。
 3曲目の途中から美潮さんが登場。大きな拍手が起こります。スキャットで演奏に加わり,目立たない存在感を見せつけてくれます。バンドと一体化していて,演奏によく溶け込んでいました。喉の調子も快復した様子。ゴキゲンな歌声でした。
 そうか,日本にこんなに良い雰囲気のバンドがあったんだ。
 ただ,PAのバランス悪かったかな。
 Killing Timeの持ち時間は35分程度で,少々もの足りませんでしたので,次回ジロキチは有料で見に行きたいと思います。

 
戸田誠司さんは,PCを前に一人で登場。音を出しつつ途中からお揃いのTシャツ(白地に赤の十字)を着たメンバーが入ってきて,テクノロックな演奏を聴かせてくれました。
 Shi-ShonenやReal Fishのアルバム持ってるんですが,曲の感じはやはり似てますね。ドラムレスの演奏はけっこうヘビーでした。

 
やの雪さんのユニットは,テルミンあり,赤城さんのフォーキーな弾き語りあり,テクノなアレンジありと,盛りだくさんでした。
 テルミンを生で見るのははじめてかなと思ってましたけど,思いだすと,Page&Plant で見たかな。間近で見るのははじめて。
 テルミンって,個人的には音だけ聴くとさほど感じないのですが,演奏している姿を合わせて見ると,面白いですね。
 ピッチを取るのが難しそうで,後半の演奏が調子が出てきたと思います。
 酷くノイジーなPAが気の毒でした。
 それと私よく分からないんですが,テルミンの元の音色をイコライズさせるか,何かエフェクトかけてたんでしょうか?
 いわゆるテルミン的な音と少し違っていたように感じたんですが,誰か知っている人,教えてね。
 もう一つ,一曲まるまる踊るだけで参加した赤城さんの姿が印象に残りました。

 
駒沢裕城さんは,私にとってはフォー・ジョー・ハーフの人です。ソロで3曲やりました。
 2−3曲目が特に良かった。美しいメロディーを持った暖かくて懐かしい演奏でした。

 トリは,
くじら
 美潮さんがらみの「ナガラリバー/茶摘み」くらいしか知らないのですが,そのナガラリバーを演ってくれました。
 松永&楠のリズム隊,カッコイイです。
 メイン・アクトの杉林さんは,ポップな曲調で,キッチリとした唄とカッティング・ギターのパフォーマンス。
 アンコールでは駒沢さんも参加して,盛り上がりつつ,終了しました。速攻で駅に向かい,終電で帰宅しました。
 
 というわけで,名前は知っているけどはじめて観る人達ばかりの,バラエティーに富んだ楽しいイベントでした。客層も広かくて良かったと思います。
 エー,注文としては,5バンドも出場するんなら,土曜日の17時頃からはじめてほしいな。
 リハ時間が足りなかったのかもしれませんが,PAは全体に良くなく,小峰さんのアコーディオンなんか,ほとんど聞こえませんでした。
 次回はいかなるメンツで演るんでしょうか? ゴンチチ? 遊佐ちゃん? ホッピー&福岡さん?