○タイトル:Oran コンサート Irish Music Night 2002
    
   本公演をサポートしているタムボリンのサイト→http://www.tambourine-japan.com/home_001.htm
○日 時 :2002年11月29日(金) 
○場 所 :アールズ・アートコート(新大久保労音大久保会館)
○出 演 :Alec Finn
(ブズーキ),Kathleen Loughnane(ハープ),Sean Ryan(ティンホイッスル),Cormac Cannon(イーリアンパイプ・ティンホイッスル)
  ゲスト:通訳とフルートの男性(船津潔さん?),ボタン・アコーディオンのお姉さん,アイリッシュ・ダンスのお姉さん二人(全て日本人)

○コメント:
 
ネット仲間のすーさんのお勧めで見に行ったoranの初日本公演。De DannanのメンバーであるAlec Finn以外はまったく知らないグループ。アイルランドの西部の港町ゴールウエイをベースにしているメンバーが主体となっている様だ。
 公演は二部構成になっていて,一部はSean,Cormacのソロ,KathleenとAlecのデュオをそれぞれ15分位ずつ演って,最後に全員揃って演奏。曲毎に解説してくれ,これを通訳しながら展開していった。
 二部は最初から全員参加して演奏。途中メンバーがウイスキーを補給しに退場し(笑),通訳の人とアコーディオンで2曲ほど演奏。
 この6人編成での終盤で,正味2時間の公演だった。
 16世紀とか18世紀とかのトラッド・ナンバーを中心にした内容。
 バンドというよりセッションという感じが強く,パブみたいなところで演奏している様な部分と,素朴なクラシックの室内楽といういう色合いも感じる。
 演奏は見事なものだと思うが,達人的なテクを見せびらかすスタイルではない。
 この日の選曲なのかこのグループの持ち味なのか分からないけど,全体にジグの曲が多く後半の前半はやや眠たくなってしまったが,アンコールのバラードなどは感動した。
 日本ツアーの初日なので,これからさらに充実した演奏を聴かせてくれるのではないか?
 メンバーのうちCormacだけが若く,ルックスも演奏ぶりもかっこよかった。この人,Kathleenの長男だそうだ。女性の人気も上昇すると思う。
 また,ゲストの通訳兼フルートの人とアコーディオンの女性の紹介をしてほしかったぞ。いったい誰なんだ?
 慣れない通訳業はたいへんだと思うが,oranのメンバー紹介や自身の紹介を簡単にやってほしかった。
 ダンサーはアマチュアっぽくて付けたし的だった。本国から呼んで欲しかった気もする。あと,何曲か歌入りのナンバーも欲しかった。
 余談だが,アイルランドの音楽の楽器の特徴(欠点)として,ティン・ホイッスルの音色の素朴さを感じた。この楽器の音色,大好きなんだけど,ずーと聴いているとまろやかさとか倍音の少なさが気になった。
 ホイッスルにもたくさん種類があるそうなので,もしかして,もうちょっと大きめのヤツを交えてくれると良かったのかも。