○タイトル :Neil Young
& Crazy Horse - greendale JAPAN Tour 2003
○場所・日時:2003年11月15日・日本武道館
○コメント
ニール・ヤングは10代20代のときの僕のヒーローだ。観るのは4回目。2年前の苗場にも観にいった。
この時には,これでもう観られないと思っていたが,今回新作をひっさげてのツアーである。
公演は前半はグリーンデイルの物語を綴ったもので,DVDでは弾き語りだったが,今回はバンドの演奏に大人数の役者を従えたミュージカル仕立てになっていて,パワーアップされている。
演奏者が前に,役者はその背後で演じるので,通常のミュージカルとは主客が逆である。
ステージ後方のスクリーンと数台のディスプレイを使用しているが,極めてアナログなものだった。物語の時代設定と同じく,30-40年前の感じである。
音楽は,リズムもメロディーも演奏も非常にシンプルなリフが繰り返されるもの。言葉がよくわからん身としては,ちと単調ではあるが,ニールの歌とギターは気合いが入っていて,飽きさせない。何か,意気込みを感じるものだった。
役者達はメインはあちらの人で,脇役は日本人の若者が大勢出ている。最後の大団円では,若者がブレイクダンスを踊っていた。自分のオヤジよりも上の世代であるニールの奏でる,あのもっさりとしたリズムで踊る心境はいかに?
二部はいつものクレイジー・ホースとの演奏。Tonight the
night も Cinnamon Girl も Cortez the Killer
も演らなかったじゃないか! でも Keep on rock'in in the free
world も Like a hurricane も演ったじゃないか! ってな感じ。
苗場よりも短いエンディング。サービス的な内容だったが,全部で3時間近くの演奏時間中,思いの外ブレイク・タイムは短く,声も出てたし,ギターも魂が入っていたし,手を抜かないプロフェッショナルな精神が感じられた。
この次は,もうちょっと小さい小屋で,弾き語りツアーを演ってくれないかな?
ともあれ,まだまださび付いていない。たいした男だ!