◆モリ・カンテ ライブ in Blue Note◆
●日時:2006年8月4日(金)
●場所:Blue Note Tokyo
●出演:
モリ・カンテ(ヴォーカル,コラ,Ac-ギター)
ココ・モニク・ワジャ(コーラス,ダロ,パーカッション)
トマ・ヴェール(アフリカン・フルート)
ライバ・コンデ(バラフォン)
ロセニ・コネ(ジャンベ,コンガ,タマ)
ティエリー・セルヴィアン(El-ギター,パーカッション)
エティエンヌ・ボム(ベース)
デニ・チャング(アフリカン・ドラム,パーカッション)
※コメント
来日公演の初日,一日2公演の早番に行ってきました。一人来日中止になったそうで,総勢8名のバンド。常時太鼓が3名います。楽しい楽しい一夜になりました。
予想していたよりもずっとモリのボーカルが力強く,会場の隅々まで響き渡ったと思います。コラとギターを半々くらい使用し,2曲目辺りでノリノリ状態(死語)。打楽器隊が奏でる素晴らしいグルーヴに乗せて,歌い,奏で,ときに踊り,エンターテイメント性に溢れるステージでした。美しいのはコラだけでなく,ギターの腕前も相当なもので,テクニカルでもありました。打楽器が活躍するライブは楽しいですね〜(^^;
ミディアムテンポのダンス・ナンバーを中心に,残念ながら歌詞は分かりませんけど熱唱し,シンガー・ソングライター的な面も見せてくれたと思います。
デニがスティックを使って(青純な役目(笑)),ロセニが手を使ってボンゴ&コンガなどを叩き(MACさん的な役目(笑)),ライバがバラフォンなどを使ってメロディも付ける役割分担。
トマとティエリーは白人で,特にティエリーは遠慮がちな演奏でした。全体をまとめていたのはもちろんモリですが,ロセニがときどき指示を出して,引っ張っていた様でした。彼のプレーも素晴らしかった。女性コーラスは一人だけになってしまいましたけど,それほど気になりませんでした。CDではちょっと過剰気味に思えたからね。ちょうど良かったかも。
エティエンヌのベースがリズムの中核という感じで,ぶっとい音を出してました。音は全体にドンシャリ気味だったかな。
最後に大ヒットした“イェケ・イェケ”を披露し,モリさんも立ち上がってコラを弾きまくりました。
アンコールはコーラスとバラフォンとの3人だけで“Good Bye”を各国語で歌い混んだ曲を披露し,終演になりました。モリやライバのニコニコと人なつっこい笑顔が印象的でした。
全体で1時間20分ほど。あーもっと聞きたかったよ〜 次回はホールか野外ステージで見たいな〜
モリ・カンテというと,“イェケ・イェケ”が大ヒットした後,細野晴臣がオムニ・サイトシーイングのメイキングみたいな番組(NHK)でフランス在住のモリを訪問するシーンが思い出されます。
“イェケ・イェケ”はオリジナル・ヴァージョンではなく,当時の流行風にミックスされたヴァージョンがヒットしたのですが,細野さんが番組の中で「リズムが変わったのは何故ですか?」とちょっと意地悪く質問したのを覚えています。モリは「そんなことはないよ」と反論していましたが,モリの抱えるものの大きさ(グリオとして生まれ,母国を離れてフランスに活動拠点を移し,成功しなければならないとい大きなプレッシャー)を感じたモノです。
この日のステージを見る限り,また,最新作の“Sobou”を聞く限り,モリは進むべき道をしっかり掴んでいると感じました。
ところで Blue Note を訪問するのは久しぶりでした。僕はこういった高級ライブハウスは苦手です。Asahi黒生350mlが924円だよ。何にも食べないでビールだけ飲んで帰って来ました。
何が苦手かというと値段の高さもあるんだけど,料理も臭うし,演奏中に食ってる客のお喋りがうるさいし,演奏中にボーイが場内をウロウロして視界を塞ぐからです。喫煙場所でも演奏開始15分前には禁煙にするのは良いと思うけど,演奏が始まったら料理は出さないで欲しいよな。そういうライブじゃないでしょ。踊りたくてうずうずしてるんだよ。
※公演は7日まで続きます。当日券でも見られると思います。この夜はピーター・バラカンも踊ってました(^^;