●真衣子 & ありましの LIVE
●日時:2005年1月24日
●場所:渋谷 SPUMA
●出演:
  ○真依子(琴・Vo)・桜井さん(Ac-Gt)・?さん(コントラバス)
  ○ありましの(Vo・Ac-Gt)・?さん(Perc・コーラス)

●セットリスト(真衣子)
 1:さくらこ
 2:紅さし指
 3:コノ花ノ咲クヤ
 4:つゆくさの青
 5:天泣(てんきゅう)
 6:ぽろぽろほたる
 7:お休み数えうた

※コメント:
 昨年Spar Pine's Cafe の「歌百の木100回記念スペシャル・ライブ」で偶然出会い,一目で気に入ってしまった琴のデュオ−WA-M−のフロント・ウーマン,真依子さんのソロ・ライブに行ってきました。
 当日はありましのさんのレコ発ライブとのジョイント公演になります。
 会場のSPUMAは落ち着いた感じのレストランで,良い雰囲気です。ジ○キチとは違い,椅子と机がしっかりしているので何しろラクです(^^:
 琴を弾きながら唄う真衣子さんは,日本的な情感に溢れた清楚な音楽が持ち味です。ソロではインストロメンタル・ナンバーも数多く演奏していましたが,この日は歌ものを7曲披露しました。ソロでは,琴のみによる演奏から,ギターとバスを入れました。
 ヘッドフォン・マイクを付けて両手を自由にして唄い奏でる真依子さん歌とパフォーマンスは,この日もとても可愛らしかった。琴の演奏では,曲毎にチューニングをやり直すので,その間お喋りで間をつなぐ必要があり,真依子さんの滋賀弁?も聞かれます。今年のライブのテーマは「慌てずに」だそうです(^^:
 シンプルで日本的なフォークソングというと,おじさんの世代としてはケメ君こと佐藤公彦さんの「とうりゃんせ」を思い浮かべます。近いものを感じますが,真依子さんの曲はとても日本の風景を想起させるものです。私はこういうの好きなんです。
 愛らしい歌は伸びやかで清々しいもので,何者にも代え難い。しかし,個人的な意見ですが,曲とアレンジ,演奏面では課題があると思いました。
 どうしても歌に集中しなければならないので,演奏面で余裕がなく,けっこうスリリングな印象があったWA-Mの良さの一部が削られているように感じました。もっと真依子さん本人のグルーヴとかビートを自由に作れないものでしょうか? その片鱗は,アレンジを変えた”コノ花ノ咲クヤ”に少し現れていると思う。

 この日演奏された曲目はどれも良かったけど,”コノ花の咲クヤ”は名曲だな〜 とか,亡くなった大切な人を唄った”天泣”は切ないな〜 とか,”お休み数えうた” は歌詞が可愛らしいな〜 など思いつつ,その場でサインをしてもらった手焼きCD−Rを購入し,ほくほくしてしまいました。
 真依子さんはまだまだ発展途上だと思うので,次回東京で演奏する機会があれば,また参じたいと思います。

 ところで公式サイトのプロフィールの欄の影響を受けたアルバムに”矢野顕子 / 長月神無月”とありました。歌百の木において,長月神無月に出演し,プロデュースもしていた矢野誠氏の手によって制作されたアルバム「チャクラ」でデビューした美潮さんと共演したことは,偶然ではないと思います。ってのはちと強引かな?

 レコ発ライブとなった,ありましのさんはギターの弾き語り。はじめて耳にした方です。新人と言ってもキャリアが違うようで,さすがに落ち着いた歌を披露してくれました。お喋りはかなり緊張気味だったけどね。
 ちょっとアンニュイな表情を感じる,それでいて豊かな声量を持ち,化粧気がないボーカル。アルバム・タイトル曲の”アイノウタ”が特に心に染みました。