渋谷毅&小川美潮 

 


○タイトル     :渋谷毅(Piano)&小川美潮(Vocal)
○場所&日時  :下北沢 Lady Jane,2001年6月16日,19時30分〜
○コメント     :
 ベテラン・ピアニスト&作・編曲家である渋谷毅さんと美潮さんとのデュオ・コンサート。
 これまでに何度か演っているそうですが,私は初体験でした。
 下北沢というと,学生時代には馴染みの街ですが,およそ20年ぶりに訪れました。
 変わってしまいましたね。すっかり若者の街になっちゃった。
 Lady Janeも初めて訪問しました。ライブハウスというよりもジャズと映画のスナックという感じの小さなお店。
 この日のステージは2部構成になっていて,私は第2部が始まる午後9時前くらいに到着。
 お店の前までたどり着くと,あれま! 渋谷さん,美潮さんと大川さんが何やら談笑中(笑)。
 途中からカルメン・マキさんとスティーブ・サックスさんも登場。
 店は満員で,ムリクリ入れて貰う交渉をしつつ,ちょっとの時間店の外で待っていました。何だか間が持ちません。
 何とか店に入り,ビールを飲みつつの立ち見をさせて頂きました。
 カルメン・マキさんの後ろで見ることになりました。マキさんも立ち見!
 やがて渋谷さんが何気なく入場し,予告なく演奏を開始。
 柔らかいピアノの音が心地よかったです。
 渋谷さんの演奏は初めて耳にしましたが,自分の世界を持っている感じ。何と形容して良いか分からない,渋谷さんだけのピアノという気がしました。
 4曲ほど演奏し,やがて美潮さんが店外から登場しました。
 唄った曲は,.花の子供,遠い夏,.As time goes by,おかしな午後,窓,ケセラセラ,デンキ。
 ”As time goes by”では,間近に立ち見していたスティーブ・サックスさんを意識して,”(英語の歌詞なんか)なかなか言えるもんではないよね”などと言っていました(笑)。これにはスティーブさんも苦笑していたようです。
 ”窓”でも歌詞を間違えてしまったり,時々コケかける歌でした。
 特にアンコールで唄った”ケセラセラ”では,コケまくりました。
 でもコケかたが絶妙で,これくらいコケてもウケてしまう歌手も珍しい。ケセラセラという曲ゆえに,大うけでした。
 こういった小さな小屋で,ほとんど生音に近い状態で,小川美潮さんという希有の歌手の歌声を間近に聴ける幸せを味わいました。
 思えば中学生の時に思いを寄せていた女の子が好きだった曲”夜明けのスキャット”を編曲されたのが,渋谷毅さん。
 大学生の時分に矢野顕子さんのファースト・ライブを渋谷公会堂に見に行ったとき,前の席で見ていたのがカルメン・マキさん。
 なんだかホクホクした気分で家路につきました。